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テアトル・ド・アナール最新作 「トーキョー・スラム・エンジェルス」をクラウドファンディングで実現!
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テアトル・ド・アナールは、2012年1月、作家・演出家・翻訳家の谷賢一が立ち上げたユニットです。先端的な科学や技術・思想などに着想を得、かつ触発されながら、人間存在の深淵に光をあて、エロスを浮かび上がらせる演劇作品を創造することを目指しています。
2012年1月、作家・演出家・翻訳家の谷賢一が立ち上げたユニット、テアトル・ド・アナール。脳科学、哲学に続き、第三回公演では〈資本主義経済〉を取り上げます。
テアトル・ド・アナールは、2012年1月、作家・演出家・翻訳家の谷賢一が立ち上げたユニットです。先端的な科学や技術・思想などに着想を得、かつ触発されながら、人間存在の深淵に光をあて、エロスを浮かび上がらせる演劇作品を創造することを目指しています。
第一回公演『ヌード・マウス』では〈脳科学〉、第二回公演『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行─およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならないという言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか?という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』では〈哲学〉を素材として取り上げてきました。
・第一回公演『ヌード・マウス』
・第二回公演『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行─およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならないという言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか?という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』
作家・演出家・翻訳家。DULL-COLORED POP主宰。Théâtre des Annales代表。
1982年、福島県生まれ、千葉県柏市育ち。
日英の大学にて演劇学を学んだ後、劇団を旗揚げ。「斬新な手法と古典的な素養の幸せな合体」
(永井愛)と評された、ポップでロックで文学的な創作スタイルで、脚本・演出ともに幅広く評価を受けている。
近年では翻訳家としても頭角を表し、2013年には木場勝己・石丸幹二主演による舞台『最後の精神分析 ─フロイトVSルイス─』の演出を手掛け、同作で第6回小田島雄志・翻訳戯曲賞、ならびに文化庁芸術祭・優秀賞を受賞した。
近年の代表作に、DULL-COLORED POP『音楽劇・河童』(吉祥寺シアター)・『最後の精神分析』(日暮里d-倉庫)・『完全版・人間失格』(青山円形劇場)、東京グローブ座製作『ストレンジ・フルーツ』、Theatre des Annales『従軍中のウィトゲンシュタイン(略)』(こまばアゴラ劇場)・『ヌード・マウス』(赤坂レッドシアター)、世田谷パブリックシアター製作『モリー・スウィーニー』(シアタートラム)などがある。
【ストーリー】
今より少し先の日本。2020年をピークとした東京オリンピック景気も過ぎ去り、中国経済のバブル崩壊を受けて、リーマン・ショック以来の世界同時不況が発生。広がる格差と金融不安、少子高齢化、空き家物件の増加等も影響し、東京には局所的にスラム街が形成されつつある。資本主義の未来は一体どうなる?お金って一体、何?日本はこの先、どうなるの?
経済学・社会学的分析を踏まえ、一つの家族が直面する「お金と経済と愛の話」を描く、テアトル・ド・アナールの最新作です。
【作品について】
2008年にリーマン・ショックと呼ばれる世界金融危機が起こり、その後も世界的に将来の世界経済を不安視する見解が数多く発表されるようになりました。この金融危機の発端はアメリカ。返済する経済力の無い人に金融機関が融資し、ローンを組んで住宅を建てさせたことにあると言われています。「新しい家を建てたい」という欲望というか夢想に、実体の経済にそぐわない融資を行ったこと、それに対して金儲けを目論んだ投資家が資金を投機したこと。
他方、現在でも私たちの日常、電車に乗ると、車内広告や中吊りでタワーマンションや、駅に近くて植栽が美しいマンションの広告が躍っていて、ローンを組むんだろうなという金額で売りだされています。先日、僕の借アパートの近くでも、「川沿い」を売りにした新築マンションの内覧会が行なわれていました。
また一方で、7月末に総務省が発表した2013年度の日本の住宅の空き家率は13.5%(約820万戸)で過去最高だったそうです。ある試算によると、住宅の新築がこれまでのペースで続けられた場合、2040年には空き家率が43%に上るとのこと。つまり「半分が空き家になる」と予想されています。
私の父は、私が小学校の時に新しい家を建てました。数年前、払い終わったというようなことを聞きましたから、おそらく20年くらい月々ローンを払ったのだと思います。もし私が父と同じようにして、これから新築で家を建てるすると、ローンを支払い終わった頃には、周りに沢山の空き家がゴロゴロしているという予想が出ているわけです。30年後までのどこかの時点で、家を建てることに今ほど価値が感じられない時が来るような、そんな気がします。
とはいえ、建築家が工夫をこらした住宅を紹介する番組などを見ながら「もし可能なら新しい家を建てたい」「自分もこういう家が建てられたらいいな」というような気持ちをもつ人も多いのではないでしょうか。これは、これまでの数十年間、日本の中流の家族にとっての、一つの現実的な幸せのモデルでした。だから今の私たちにとっても、まだ、それほど特殊な願望とはいえません。電車の中吊り広告もそれを絵にしているのだと思います。
どうなっていくのでしょうか。
いまふつうに抱く願望が、10年後、20年後もリアルに感じられるのか、わからなくなってきました。
反対に、未来に対して、新しい幸せのモデルを、どんなふうに思い描けるものなのかも、まだはっきりしていません。
未来の予測にも、今の私たちの願望や欲望にもかなう、幸せの価値観はどのあたりにあるのか…遠いようで近い、非常にスリリングな問いです。
テアトル・ド・アナールが、毎回ハードな題材を取り上げつつも、いつも最も重要に考えているのは、これが演劇であるということ、目の前に居る俳優によって演じられる物語であるということです。背景を大きく持ちながらも、目の前の舞台に立つ人物たちのあいだに、その波紋を見出していくのが、私たちの試みです。
今回は、谷賢一の代表作の一つ『モリー・スウィーニー』に主演した南果歩さんを迎え、これまでのテアトル・ド・アナール作品『ヌード・マウス』に出演頂いた山本亨さん、『従軍中のウィトゲンシュタインが、(略)』に出演頂いた山崎彬さん、井上裕朗さんほか、魅力的な男性俳優とともに濃密な舞台を作り上げます。ぜひご覧いただきたいと思います
(執筆:ドラマトゥルク 野村政之)
【公演概要】
青山演劇フェスティバル スペシャル ~サヨナラの向こう側2014~ 参加作品
テアトル・ド・アナール
『トーキョー・スラム・エンジェルス』
作・演出:谷 賢一
出演:南 果歩 山本 亨 古河耕史 山崎 彬 加治将樹 一色洋平 井上裕朗
期間:2014年11月14日(金)~24日(火)
会場:青山円形劇場
http://www.aoyama.org/
HP: http://theatredesannales.info/
チケット料金(全席指定)
前期(11月17日まで)5000円/当日券 5300円/U25 3000円
後期(11月 19日より)5500円/当日券 5800円/U25 3500円
※U25…25歳以下。当日受付にて指定席チケット引き換え。
当日要年齢確認・枚数限定。
協力:DULL-COLORED POP
企画:テアトル・ド・アナール
主催:ゴーチ・ブラザーズ
提携:こどもの城 青山円形劇場
協賛:ぴあ(株)、POLESTAR(株)、ATOM
【スタッフ】
美術:土岐研一
照明:吉枝康幸
音響:山本能久
衣裳:小川久美子
ヘアメイク:細倉明日歌
演出助手:村田鈴夢
舞台監督:鈴木拓
ドラマトゥルク:野村政之
宣伝美術:今城加奈子
写真撮影:引地信彦
WEBデザイン:仮屋浩太郎(HiR design)
プロモーション:金 有那
WEBプロモーション:飯田裕幸
票券:田村浩子
制作助手:福本悠美
制作:小野塚央
プロデュース:伊藤達哉
【出演者プロフィール】
南果歩
短大在学中の84年に映画『伽倻子のために』(小栗康平監督)の一般公募のヒロイン役オーディションに合格し、映画デビュー。 『夢見通りの人々』(89/森崎東監督)で日刊スポーツ映画大賞助演女優賞、 90年には日本映画・テレビ制作者協会エランドール新人賞、第32回ブルーリボン賞助演女優賞を受賞。 ~~第19回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。舞台では「ロミオとジュリエット」坂東玉三郎、「マクベス」アレックス・ダリエ演出、「幻の光」鴨下信一演出、「メアリースチュアート」宮本亜門演出、「モリースウィーニー」谷賢一演出、「パーマ屋スミレ」鄭義信演出など。その後も、『お父さんのバックドロップ』(04/李闘士男監督)で第19回高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞。 そのほか、著作に「眠るまえに、お話ふたつ」(講談社)、「瞬間幸福」(文化出版局)を出版するなど、フィールドの幅を広げて活躍中。
山本亨
1979年ジャパンアクションクラブ入団。坂東玉三郎演出の舞台「なよたけ」「天守物語」に出演。90年つかこうへい氏と出会い「幕末純情伝」再演で岡田以蔵役に抜擢され話題を呼ぶ。「熱海殺人事件モンテカルロイリュージョン」「飛龍伝92」「蒲田行進曲完結編銀ちゃんが逝く」等続々と出演、つか作品の顔となる。99年以降はtptを中心に活動を続けて来たが、近年、劇団☆新感線やパルコ、新国立劇場、扉座、椿組野外劇等に出演、そして長塚圭史、蓬莱竜太、福原充則、谷賢一など若手劇団への客演など多彩な活動を続けている。
テアトル・ド・アナールでは毎回、最先端の科学や思想などについて数か月会議を重ね、テーマを掲げ、それについて知識を蓄え、咀嚼し、執筆する、という創作過程を踏んでいます。今回も何回も会議を重ね、「資本主義経済」というテーマに行きつきました。これは今を生きる誰もが直面している問題です。
もう少し踏み込んで言えば、「資本主義の次に来る経済や人間関係、世の中のあり方ってどんなことだろう?」…その思いは、「サロン・ド・アナール」という試みにもつながっています。この試みでは、台本が書かれる前~稽古~本番~鑑賞後までのプロセスを共有し、参加者の皆さんと双方向でコミュニケーションすることを行っています。「"未来に向けた『?』"を、作品を通して観客の皆さんと共有したい」…一言で言えば、こういうことになります。
通常の演劇公演では本番の上演が「商品」、観客はそれを観る客席を所定のチケット代で買うという形をとります。これがふつうの商品経済です。今回の公演でもそうした形をとっています。それに加えて、今回は、「?」を多くの皆さんと共有するために「サロン・ド・アナール」を開催したりしながら、別のルートは無いか、探しています。
そんななかで、「共有型経済」という動きを知りました。共有型経済とは、「余剰資源などをレンタルや共有、再分配、無料化して価値を交換しあうというもの」とのこと。考えてみれば、「サロン・ド・アナール」はこれに似ているような気もします。
そこから更に一歩進めて、クラウドファンディングを試みるという案が持ち上がりました。
チケットを買ってくれる方、サロンに参加して共に考えてくださる方、そして、クラウドファンディングという形で公演を支援してくださる方。このように、それぞれの方にそれぞれの形で参加していただける、多様な関わりが生まれる「場」をつくっていけたら、いいんじゃないか。
そもそも演劇というのはそういう可能性があるものなんじゃないか。
これが私たち、テアトル・ド・アナールの考えです。
多くの方から公演を応援していただきながら、よい作品を作っていきたいと思います。
ファウンディングによって集まったお金は、サロン及び公演の運営費に使わせて頂きたいと考えております。
何卒ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします!
仮に目標金額に達しない場合でも、公演は実施し、集まった金額は費用に充当させていただきます。 特典もそのまま履行されます。また、目標額を上回った場合もすべての額を費用に当てさせていただきます。支援くださった皆さんにお楽しみいただける作品を創るべく、全力を尽くして頑張ります。ただし仮にご支援いただいた方の期待にそぐわなかった場合でも、返金等はいたしません。その場合はお寄せいただいたご感想、ご意見を今後の活動の参考にさせていただきたいと考えています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
このプロジェクトに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
皆様からのご支援を心よりお待ちしております。
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