マット・ボマープレミアインタビュー抄訳_通常版
vol. 12 2019-02-22 0
これを読んでぼくは救われたんだと思う――
2014年、映画『ノーマル・ハート』の記者会見で、フェリックス・ターナー役を演じたマット・ボマーは、夫サイモン・ホールズ氏と現れ、テレビインタビューに答えました。日本のメディアや雑誌では一切公開されていない、その貴重な独占インタビューをご紹介いたします。
14歳のとき、ぼくは初めて『ノーマル・ハート』を読んで、衝撃を受けた。それからずっと何かが心に刺さったままだ。
理不尽さに強い怒りを感じた。それなのに、周りの誰もエイズを話題にすら出さないことにも動揺した。大人になって舞台の再演を見て、感動したよ。だから、映画化の話があると聞いて、どんな役でもいいからやりたかった。
確かに体重を落とすのは大変だったけど、自分の見た目を気にせずに、役に打ちこめるのはいいもんだよ(笑)。それよりも前半、まだよく知りもしないのに、マークと親密なシーンを撮影しなきゃいけなかったほうが大変だった。
(LGBTの今後について問われて)問題は山積みだ。そもそもエイズだってまだ根絶されていない。だから一人でも多くの人にこの映画を見て、この世代の人々がどんな想いで苦難を乗り越えてきたのかを知ってほしい。
そして彼らへの感謝の気持ちを忘れないでほしい。いまのぼくらがあるのは、彼らのおかげだ。
(翻訳協力:マット・ボマー・ジャパン)