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余園園監督最新作「夫の部屋」の制作をクラウドファンディングで実現!
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2015年北京電影学院を卒業。2020年立教大学大学院に入学。万田邦敏教授の元で演出を学ぶ。現在映画宣伝の仕事を務めながら、自主映画を作り続けている。初短編『冷蔵庫泥棒』で第35回東京国際映画祭・Amazon Prime Video テイクワン賞にて正式出品。初長編・修了制作『タブル・ライフ』で2022年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭国内長編部門にて最優秀作品賞を受賞し、同年第35回東京国際映画祭特別招待、タリンブラックナイト映画祭の「First Feature Competition」部門正式出品。
日々を後悔なく生きること。失って初めて見えるもの。
「心の部屋」をめぐり、チェーホフ『かもめ』と出会う物語。
ふたりの女優とひとりの女性監督とともに、女性たちの思いを語り合う心の旅。幸せと愛を紡ぐ映画の旅。
『夫の部屋』は、『ダブル・ライフ』で2022年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭国内長編部門にて最優秀作品賞、2023年バーリ国際映画祭(イタリア)にて監督賞を受賞した余園園の最新作です。
2018年3月に日本へ留学に来たとき、自分にとって新たな人生が始まったような気がしました。やがて、コロナ禍によって、四年ほど帰国することが叶わず、ネットだけで国内のもの、ひとと繋るしかない状況となりました。何か見えないものを失い、失ったものの大切さが初めてわかったという思いがしました。心の底に秘めている感情が膨らんできて、はじめは30分くらいの物語を描いてみたいという気持ちが湧いてきました。書いているうちに、自分の見えないもの、人物、感情が徐々に現れ、80分程の長編の物語となりました。
完成した物語を見ると、前作『ダブル・ライフ』と同じテーマ「喪失と再生」を続けていることに気がつきました。今の自分にしか作れないものだろうかと考えました。しかし、やはり何か違うものがある。何か変わったもの、成熟していったものが『夫の部屋』にはあると思いました。それらを探るためにも、この話をきちんとした形として完成させたいという気持ちをますます強くし、この企画を立ち上げました。
今作では、初めて劇中劇という試みに挑戦することを決めました。チェーホフ『かもめ』の「わたしはかもめ、いいえ、わたしは、女優…」そのセリフが初めて耳に入った瞬間、すぐに心が奪われました。ニーナの純粋さ、『かもめ』の絶望と希望を感じました。もしかしたら、現代の劇でチェーホフの『かもめ』を自分なりにシンプルに解釈したならば、良いものが生まれるのではと考え、物語の根幹へと組み込んでいます。
永山由里恵・里見春 役
平田オリザの主宰する劇団青年団に所属しており俳優として活動をしております。立教大学現代心理学部映像身体学科を卒業し、映画美学校アクターズコースで演技を学びました。 映画主演作に『イヌミチ』(2014/万田邦敏監督)がある他、舞台を中心に活動しており、ナカゴ―、明日のアー、Q、ダダルズ 等様々な演出家、劇団の作品に出演しております。直近の主な出演作は第64回岸田國士戯曲賞を受賞したQ市原佐都子作・演出の『バッコスの信女-ホルスタインの雌』で、今年ドイツで開催される世界演劇祭での上演を控えております。
菊地敦子・望月ひかり 役
高校卒業程度認定試験を経て多摩美術大学芸術学科にて美術史や映画論を学び、在学中は東京都現代美術館学芸員補やサイレント映画ピアニスト・柳下美恵氏のアシスタント、アフリカン × ポストロックのインストバンド・panorama のパフォーマーなどを務める。卒業後に映画美学校 Acting in Cinema 及びアクターズ・コースに進み、万田邦敏監督、深田晃司監督、三宅唱監督等に師事。七里圭監督や宮崎大祐監督をはじめとする国内外の映画作家の作品に多数主演する他、現代演劇や旧来の活動が繋げた音楽家とのミュージック・ビデオ、ライフワークとしての写真モデルと幅広い領域で活動しています。
<プロフィール>
余園園
2015年北京電影学院を卒業。仕事をしながら、独学で日本語を勉強し、2018年来日。早稲田大学で一年間の日本語プログラムを修了後、2019年東京ビジュアルアーツ映画学科(現映像学科)に通い、2020年立教大学大学院に入学。万田邦敏教授の元で演出を学ぶ。現在映画宣伝の仕事を務めながら、自主映画を作り続けている。
初短編『冷蔵庫泥棒』で第35回東京国際映画祭・Amazon Prime Video テイクワン賞にて正式出品。
初長編・修了制作『ダブル・ライフ』で2022年SKIPシティ国際Dシネマ映画祭国内長編部門にて最優秀作品賞を受賞し、同年第35回東京国際映画祭特別招待、タリンブラックナイト映画祭の「First Feature Competition」部門正式出品。2023年イタリアのバーリ国際映画祭にて監督賞受賞。
部屋は、何だろう?
部屋は、食べる、寝る、休む、遊ぶ、生活する空間であるとよく言われている。部屋は、ひとり、ふたり…になれる場所で、そこで、他者と出会い、向き合い、自分自身を見つめるところだろうか。しかし、部屋は、それ以上のものを持っている。部屋は、記憶がある。ひとが去っていっても、そのひとの痕跡がまだ部屋の中に残っている。つまり、ひとが部屋の中に永遠に生きることができる。
消え失せたもの、失ったものは完全に再生することは出来ない。想像を超えた喪失感に襲われる日々に差し込んできて光となるのは、やはり失ったものへの愛、失ったものが残した愛である。それらの愛は、部屋の中にある。その部屋に踏み入ると、ひとの心にも踏み入ることになる。そして、ひとと自分と向き合うことになる。それは、『夫の部屋』である。
人気と実力を兼ね備えた舞台女優、里見春(33)舞台上では、華やかで魅力的な存在感を放つ。しかし、舞台外では、夫・里見一樹(34)の死から立ち直れずに、心の時が止まってしまっている。
ある日、作家としての一樹の仕事部屋の契約のきっかけで、久々に「夫の部屋」を訪ねることになった。そこで、赤いバラが目に入った。咲いているバラだった。夫の遺品を整理すると、夫に他の女がいたことが判明した。
『かもめ』の公演に臨んでいる春は、夫の浮気という現実と最愛の人に捨てられたニーナ役が重なって、上手く演じることができなくなって、「女優」という身分も失ってしまいそうになる。
再び夫の部屋を訪ねた春は、夫の愛人・ひかりと出会った。二人の女はこの部屋で一樹について、話し合ったり、ぶつかり合ったりもした。春は、この部屋にいた夫を知らないということが分かった。
その後、春は「夫の部屋」に踏み入るようになる。そこで、夫のように、コーヒーを作ったり、本を読んだり、風景を眺めたりしている。春は、徐々にその部屋にいた夫を知るようになって、夫の心の中にも入っていって…
ご支援下さった資金は以下の用途で使用させていただく予定です。
<今後のスケジュール>
撮影期間 2023年6月1日ー16日
編集 2023年7月ー8月
整音・カラリスト 2023年9月ー10月
音楽・音響 2023年10月ー11月
完成上映 2023年12月
新型コロナウイルスの状況によって、進行に影響が出る可能性があり、急なロケ地の変更、撮影時期の変更、キャストやスタッフの変更などのことも考えています。
なお、目標額に達成できなかった場合でも自己資金で補い、この映画を完成させます。リターン特典も必ずお届けしますのでご安心ください。ただし、制作の進行状況によって、特典の送付時期が遅くなることがあります。
最後まで、読んでいただき、まことにありがとうございます。
子どもの頃から、物語(童話、寓話、小説など)を知るのは、すごく好きです。閉塞した世界が開いてくれたのは、物語だと分かりました。もしかしたら、物語を自分なりの形で表現できるなら良いと考えています。
『夫の部屋』がぼんやりとした案から形になるまでに、1年以上の時間がかかりました。出来上がった物語を常に読んだり、考えたり、直したりしています。その物語に命を吹き込んでくれるのは、まだ最後の一歩があると思います。すごく大事な一歩です。
ぜひ、「最後の一歩」のご応援、よろしくお願いいたします。
余園園
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