vol.05「人の手で、繋げていくもの。」について
vol. 11 2024-09-30 0
こんにちは。terraの大島です。
9/27(金)から始まりましたvol.06に向けたクラウドファンディング、順調な滑り出しをしております。現在約20%を達成いたしました。ありがとうございます!
前回より充実したリターンメニューを取り揃えましたので、見てくださると嬉しいです。
https://motion-gallery.net/projects/terra_magazine
さて、今日は9/26(木)に発刊しましたterra vol.05についてお話したいと思います。
「人の手で、繋げていくもの。」と題した今号では、日本のお酒文化に当たり前に根付いている「継承」の文化について、様々な視点でお伝えをしております。
今回も特集インタビューはお二人です。
辰巳蒸留所(岐阜・郡上八幡)蒸留家・代表の辰巳 祥平さん。すし初(東京・文京区湯島)大将 山内 祐治さんを取材させていただきました。
明治期以前に存在した蒸留器は2種類あるとされています。ツブロ式蒸留器と、兜釜蒸留器です。このうち、兜釜蒸留器を使ってクラフトジンやアブサンを現在、岐阜・郡上八幡で造っている辰巳蒸留所の辰巳 祥平さん。以前から個人的に味わいや世界観が好みで、念願の取材が叶いました。有料ですがnoteでも読めますので、よろしければご覧ください。
積み重なる文化のもとで 辰巳蒸留所 代表・蒸留家 辰巳 祥平さんhttps://note.com/terra_magazine/n/n7c977c90eb5a
そして、すし初の山内さん。実は私の日本酒の先生でもあります。彼のお店で初めて味わった寿司と日本酒のペアリングに衝撃を受け、取材を申し込みました。「日本酒と寿司」と聞くと、合うに決まっているだろうと感じると思うのですが、緻密さが尋常ではなく、そのわけを知りたかったのです。また、山内さんはお店の4代目。大正時代から続くお店の歴史についてもお聞かせいただきました。こちらもnoteで読めます。こちらはterra本誌には載せきれなかった内容の記事になっていますので、ぜひ読んでみてくださいませ。
連なりの中にある、起源を探しに 湯島天神下「すし初」大将 山内 祐治さんhttps://note.com/terra_magazine/n/ne1b5b3a94726
「毎号、どんな風にテーマを決めているのですか?」とご質問をいただくことがあります。
たいてい、その前の号、今回であればvol.04の取材や制作をしているときに閃きます。vol.04の「稲とアガベ」の岡住さんの取材や日本酒の造り手が置かれる現在の状況を調べる中で、日本には当たり前に「継承」の文化が根付いているなぁと感じました。それを特集として、扱ってみてはどうかと考えたのです。考えていく中で、これだけ人口減少や、担い手不足が叫ばれる今の世の中で、自身で積み上げてきたもの、過去から積み上げてきたものを使って、世代で引き継がずとも、生きているうちに様々な人に影響を与えられるのではないか。それも「継承」の文化の一つの形なのではないか。という一種仮説のようなものが私の中で立ち上がりました。そこで、過去からの歴史背景、文化文明を引き継ぎながらも今の世を生きている立場から自分なりに考え積み上げてきた文化を表現しているお二人にお話を聞くことにしました。
実は、題名を考えるとき「継承」という強いインパクトのある言葉にとても引っ張られ、うまく決めることができませんでした。そこで、取材の写真を見ながら言葉を探していくと「手」が一つキーワードだなと感じました。人の手で繋がっていくもの。それが文化なのではないか。様々な技術が発展していき、どんどんと便利になる世の中でありますが、人の手、顔、温もりというものは人間が動物的に、本能的にいつまでも求めていくものなのではないかと思うのです。terraもそのような気持ちで丁寧に一人ひとりに手渡ししていくような媒体であり続けたいと考えております。時代と逆行しているように感じるかもしれませんが、ここは私がどうしても譲れないところです。
terra vol.05は「 terra全巻セット」で手に入りますので、ゲットしてくださいね。
これからもフリーマガジンterraを応援してくださると嬉しいです!
terra
大島 有貴