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『BankART POST 2018』をクラウドファンディングで実現!

BankART POST 2018
‐ BankART Studio NYKをこれからもこの場所で続けてほしい。‐

BankARTの現在の施設が2018年4月に閉鎖されることになりました。私たちはこれからもこの場所で続けて欲しいと考え、同じ思いを持ったこの場所にゆかりがある人々の声を”手紙”という形で、日本郵船と横浜市に届けます。

FUNDED

このプロジェクトは、2018年3月30日23:59に終了しました。

コレクター
74
現在までに集まった金額
857,000
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、2018年3月30日23:59に終了しました。

Presenter
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PRESENTER
尾谷 恒治

弁護士。 歴史的建造物の保存活用、現代アートのアーティスト支援などをしています。

このプロジェクトについて

BankARTの現在の施設が2018年4月に閉鎖されることになりました。私たちはこれからもこの場所で続けて欲しいと考え、同じ思いを持ったこの場所にゆかりがある人々の声を”手紙”という形で、日本郵船と横浜市に届けます。

BankART Studio NYK(日本郵船横浜海岸通倉庫) * を2018.4以降も使い続けていくことを目指します。

【お手紙募集中!】

一緒に手紙を送ってくださるという方は是非、tegami.post2018@gmail.com までご連絡ください!

どなたでも大丈夫です。BankARTの記憶の手紙、お待ちしてます。

BankART について

BankARTは、もともと銀行(bank)だった歴史的建造物の活用にはじまり、2006年、河岸(bank)にある港湾倉庫のリノベーションにより生み出されたオルタナティブペースで、3年ごとに開催される”横浜トリエンナーレ”の会場としても使用されています。

その役割は現代アートスペースの提供にとどまらず、横浜における文化芸術創造都市施策の先駆けとして、アーティスト・クリエーターの滞在、制作、発表の場になっているほか、国内外の他都市とのネットワーク構築に取り組み、国の文化的な窓口として役割を果たしてきました。

様々な人々が行き交い、その場所に居られ、心地よく過ごせる”駅”のような空間でもあり、日常の営みにアートが存在する、市民やアーティスト・クリエーターにとっての大切な共有財産(コモンズ)となっています。

BankART1929 Website:http://www.bankart1929.com/

その他キーワード:日常の仕事(cafe・pub, shop, Artist-in-residence...etc.)/寺子屋のようなスクール/若いクリエーター支援/アートコーディネート事業/社会とアート/都市の中に作品を挿入/クリエイター誘致(創造界隈の形成)/芸術不動産/公設民営/「BankART Life」など

▲クリエイティブシティ・ヨコハマ map

閉鎖の経緯と反響

・美術手帖News 2017.9.19 引用https://bijutsutecho.com/news/7487/

 横浜・中区にある複合文化施設「BankART Studio NYK」が2018年4月に閉鎖することが明らかになった。

 (中略)

 今回の閉鎖は、同施設を管理する横浜市と、同施設を所有する日本郵船との賃貸更新契約が更新できなかったため。横浜市文化観光局創造都市推進部創造都市推進課によると、契約更新の交渉が始まったのは2016年1月頃。

市側は継続使用を願い出たが、日本郵船は「施設の老朽化」と「土地の有効活用検討」のためこれを拒否。市側も独自で老朽化を解消すべく交渉を重ねたが、結果的に日本郵船からは「数年間限定での建物の有償譲渡と土地の借用」と「土地返却時は建物を取り壊すこと」が条件としてて提示され、断念に至ったという。

報道をめぐってインターネット上でも全300件を超える反響がありました。

「施設と港全体の空間や景色が素敵であり、そこから眺める横浜の海が好きだった」「閉鎖というニュースは極めて残念。なんとかならないか」「大好きな不思議スポット。なにかしらの形で建物が残ってほしい」「海の気配を感じられる場所。横浜を誇るギャラリーであった」「空間、立地、サイズ感、存在、すべてが好きだった。淋しい」「地味に思い出の多い場所。横浜市民として閉鎖は痛い」「この場所でしか出来ないことがある。ここでしか見られない展示がある」

など、報道に対する驚きや施設閉鎖を惜しむ声が多数ありました。

手紙プロジェクトについて

BankART閉鎖の報道を受け、BankARTの果たしてきた役割やこの場所で続けていくことの大切さを改めて日本郵船、横浜市、そして多くの市民の方々に改めて伝えたいと考えました。

BankART事業の継続と場としての倉庫の保存活用は区別する必要があります。

私たちは、倉庫の保存活用をまずは求めて、この場と結びついた多くの方々の想いを”手紙”に託し、これを日本郵船や横浜市に届けたいと思います。

また、アーカイブ映像の制作を通じて、BankART事業などを”この場所”で続けることの意味も伝えていきたいと思います。

企業・自治体もまた人からなります。その心に届ける手紙とポスト(post)、そして2018年以降(post)を皆で一緒に考えようという思いから、"BankART POST 2018 プロジェクト"としました。

閉鎖に至るまでに、様々な検討がされてきたと聞きます。

しかし、私たちの想いを 〈見える化〉し、〈共感〉を生むことができれば、きっと日本郵船と横浜市にBankARTを2018年以降も続けるための交渉のテーブルにまた戻ってきてもらうことはできます。

<手紙プロジェクトのイメージ>

日本郵船のレターセットなどで日本郵船・横浜市長宛にお手紙を書き、直接送ります。目標は100名です。

手紙は、”私とBankART”をテーマに、アートディレクター、アーティスト・クリエイターや建築家、研究者や政財界の方々から、BankARTへの想いを率直に語って頂きたいと考えています。

また、BankARTが国内外の交流において重要な役割を果たしてきたこと、建築物としての価値、荒々しいコンクリートの肌合いや鉄の質感、港との関係性のよさが生み出す空間の美しさ、横浜港の発展の歴史との関係性などにも時に触れて頂き、BankARTがこの場所で2018.4以降も繋いでいくことの意味を探ります。

第一弾として届けるのは1月中旬を予定しています。お手紙を頂いた方のリストは随時更新していきます。

北川フラムさんからのお手紙

第一号のお手紙として、アートディレクターの北川フラムさん*からメッセージを頂きました。

* 1946年新潟県生まれ。東京芸術大学美術学部卒業。
地域づくりの実践として、2000年にスタートした「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、「瀬戸内国際芸術祭」(2010.2013.2016)では総合ディレクターをつとめる。本年は「北アルプス国際芸術祭」「奥能登国際芸術祭」をディレクション。2006 年度芸術選奨文部科学大臣賞。2012年オーストラリア名誉勲章・オフィサー。20016年紫綬褒章受章。

 来年4月をもってBankART1929の展示・コミュニケーション広場であった「BankART Studio NYK」が閉鎖されると聞き、その場が美術を媒介にして地域住民と世界の人々をつなげ、社会を拓くうえで果たしてきた決定的な役割、大きな影響力が失われることを危惧し、何とか今の場所で活動を続けられないか、と切実に思う者として、以下、その理由を述べます。

 (中略)

 その評価を裏付けるには、国内外からの視察状況を見るのがわかりやすいと思います。

   2016年度 105件
   2015年度   83件
   2014年度   55件
   2013年度   61件
   2012年度   32件

 ここには海外からの視察も多く含まれており、2016年度には、台湾、韓国、カナダ、シンガポール、中国、ドイツ、フランス、イギリス、アイルランド、アメリカ、オーストラリア、スロバキア等があります。これは、BankART1929の活動への確かな評価であると思います。

(中略)

 以上のように、BankART1929は、日本美術の自由で豊かな世界に開かれた唯一無二のプラットフォームであります。それが実現できているのは、港横浜、その歴史を体現している日本郵船倉庫に拠点を置いているからこそだと考えます。

 よって、BankART1929 Studio NYKの現時点での存続を強く希望する次第です。

アーカイブ映像の制作

手紙に加えて、BankARTを再発見するためのアーカイブ映像を制作します。

日本郵船の役員の方々はBankARTを訪れたことがあるでしょうか。

実際に見れば、この場所が持つ力とBankARTの魅力に気づいてくれるのではないかと考え、まずは映像を届けることにしました。

文字だけでは伝えきれないBankARTを感じ取って頂きたいと思っています。

映像は、みなさまから受け取った手紙をもとに作成する予定ですので、詳細は追ってご報告いたします。

お金の使い道

・映像作成費:30万円
・事務局人件費:30万円
・郵便切手、便箋代金など:5万円
・BankART PARTY(リターン):15万円

残ったお金はアート関係のNPO法人に寄附いたします。 

みなさまへのリターン

○ 集まった手紙の配信
クリエイター、ディレクター様々な方々から集まったお手紙のデータをお届けします。

○ BankART cafeでのイベント招待
2月頃に開催予定のBankART cafeでのイベントにご招待させていただきます。

○ BankARTのアーカイブ冊子
BankARTの活動のエッセンスをまとめた冊子"City Living BankART1929 Activities"を差し上げます。(2015年11月発行)

○映像クレジット
アーカイブ活動を兼ねた、BankARTプロモーション映像(来年3月頃完成予定)に、ご支援くださったみなさまのお名前をクレジットを記載させていただきます。

▲毎日23時まで営業しているBankART cafe・pub                     ▲冊子"City Living BankART1925's Activities"  

想定されるリスクとチャレンジ

手紙プロジェクト・アーカイブ映像の進行・制作状況により、完成やリターンが遅れてしまう可能性があります。

目標金額に到達しなかった場合でも、リターン・プロジェクトは実施いたします。

プロフィール

尾谷恒治 ( OTANI KOJI)

1982年生まれ。慶應義塾大学法学部・同法科大学院卒、法務博士。弁護士。

名作住宅や大規模木造旅館、倉庫、モダニズム建築などの歴史的建造物を使い続けながら継承する仕組み作りや自治体の条例制定支援等を通して、多くのまちづくりに携わる他、現代アートを中心として、アーティストの活動を支援する活動にも取り組んでいる。

最後に

ここまで目を通していただきありがとうございます。

このプロジェクトは、弁護士として誰かの代理人をしているのではなく、個人の立場で活動をしています。

150年以上前にはじまった横浜の港湾都市としての歴史や何十年にもわたって生き続けた建物だけがもつ壁や扉、柱の荒々しい質感、BankARTになってその後多くのクリエーターと紡ぎあげてきた記憶が織りなす空間は、私にとって大切な場所です。

同じ想いをもつ人たちを繋ぎ、この場所で続けるためのきっかけになればと思い、クラウドファンディングをはじめました。

ご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

尾谷恒治

<English ver.>

This project is to support the BankART Studio NYK so it could be used after May 2018.

The City of Yokohama currently has a lease contract of the Studio NYK with Nippon Yusen Kabushiki Kaisha (NYK Line) effective by the end of April 2018. However, NYK Line has refused to renew the contract for another year.

NYK Line wants to utilise the property where Studio NYK stands for other purposes, and is planning to turn down the Studio as soon as May 2018.

Fram Kitagawa, a famous art director from Japan, praised the Studio as a "one and only platform that takes us into the world full of freedom and abundance of Japanese art. This space is only possible because it is based in the port of Yokohama, among that, the warehouses of NYK, which are a living proof of the port's history".

The Studio is part of the one of the port warehouses, a living proof of the history of the most famous of modern port cities, Yokohama. Many large pillars stand next to each other, creating a continuous large space without walls. The building's exterior has a wild, strong expression, using undressed concrete. With high ceilings, and large openings, we know that these warehouses were built to fulfill its function: to keep as much as cargo possible.

Buildings, of course, are made for a reason, or a purpose. In the modern society, where values are so diverse, creating cultural expressions can be limited due to the building's purpose. Thus, the purpose limits creativity. However, the Studio, which has been converted to an artspace from its original purpose, has become free from such limitations. This has allowed new cultural expressions to bloom, and we have seen many successfull attempts.

Such "location" would be lost forever, if it is once demolished.

I am asking everybody, including YOU, to write about Studio NYK, in hope that both NYK Line and the City of Yokohama would return to the negotiating table, once the values of the Studio is visualised from different aspects. The stories of Studio NYK, written by various individuals, might connect NYK, Yokohama, and us to a vision of keeping Studio NYK open after May 2018.

Corporations are also a group of many people. The BankART POST 2018 is meant to deliver letters and posts (post) that would resonate with the hearts of these people. The project is also named as such to welcome everybody who wants to join and imagine the world after May 2018 (post).

We are asking for your support through crowdfunding and sending a message. Those who have an address in Japan are welcome to support our crowdfunding campaign , as well as sending messages of your experience at Studio NYK.

We ask for your support by sharing your memories of Studio NYK, as well as things that could be done at the venue in the future. Please send your message at tegami.post2018@gmail.com so we can connect the past with the future at Studio NYK.

With lots of love and compassion,

Koji Otani (Attorney at Law)

<中文 ver.>

本計劃之目的在於希望2018年5月之後仍能繼續使用BankART Studio NYK(日本郵船橫濱海岸通倉庫)。

目前NYK由橫濱市與日本郵船股份有限公司簽訂了至2018年4月為止的使用租約。然而目前日本郵船股份有限公司對NYK的土地另有規劃,拒絕更新2018年5月後的合約,預計在2018年5月隨即拆解NYK。

日本知名藝術總監北川富朗先生對NYK下過如此註解:「這是個獨一無二的平台,敞開大門迎納著日本藝術自由豐富的世界。我認為,這樣的成就都要歸功於該據點位於能具體呈現橫濱港歷史的日本郵船倉庫」。

NYK位於近代以來日本代表性的港灣都市,也是一座能充分訴說城市歷史的港灣倉庫。倉庫內高大樑柱林立,營造出無隔牆的廣大通透空間,建築體本身為混凝土,展露出粗獷質感,天花板挑高、橫幅開口寬廣,這些造型都源自保管大量貨物的倉庫功能。

一個建築物的營造,往往被賦予了某些功能,但是在具備多元價值觀的現代社會中,為了追求文化表現,初始的意圖很可能限定、制約了表現的幅度。然而當NYK的空間轉用為原本並未預期的用途時,卻得以擺脫上述制約,提供嶄新文化表現的可能,進而實際催生。

這樣的「場域」一旦破壞,將再也難以復原。

我認為,假如能夠收集各方不同立場對NYK的想法,從種種不同角度讓NYK的價值〈可視化〉,並且產生〈共鳴〉,一定能重回談判桌上,讓日本郵船和橫濱市願意於2018年5月之後也繼續保存BankART。

企業也是由人所組成。我希望能與大家一起思考能打動對方內心的信件和郵件(post),以及2018年5月之後(post)的未來,因此發起本項BankART POST 2018 計畫。

竭誠歡迎海外朋友也踴躍來信支持。(非在住)

竭誠歡迎海外朋友也踴躍來信支持,並且響應近期即將發起的雲端募資活動。(日本在住)

mail: tegami.post2018@gmail.com

尾谷恆治(律師)

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