応援メッセージ/写真家・柏倉陽介さん
vol. 1 2020-10-13 0
自然のなかに分け入り、自然の美しさや生命の尊さを撮り、人と出会い、その人の生き様を写真に表現する写真家の柏倉陽介さん。
「withコロナの登山で気を配りたいこと」のポスターは、仲間である冒険家の荻田泰永さんが作った冒険研究所に掲示してあるのをはじめとし、山小屋など各地でご覧いただいたそうです。
柏倉陽介さんからのメッセージをお届けします。
日本全体が自粛となり、思うように山に登れなくなったとき、自宅で悶々としながら、自分はいかに自然が好きなのか、山に登ることが好きなのか、心の底から実感しました。山に登りたくて、仕方ありませんでした。
その後、私自身少しずつ山に戻っていますが、いまでも各地の山のことが気がかりでなりません。
それは、コロナの感染が拡大するなか、経営や運営に苦しむ山小屋のことであったり、そこに従事する方々のことであったり、また登山道整備をしてくださる方々、山岳ガイドの皆さんのことです。
そして、山を愛好してきた登山者の皆さんのことでもあります。
私の仕事は、人と会ったり、自然の中に出かけていかなければ始まりません。それができなくなった時期は、ほんとうに何もできず、とても苦しかったです。
けれどいつか必ず、会いたい人に会い交わり、自然の中へ出かけることができると思っています。
その日がやってきたときには、「ああ、あの時はたいへんだったね」と笑って、お互いの元気やそれまでのがんばりを称えあいたいです。
だから必ず、皆さんに元気に、山に戻ってきてほしいと思っています。
Withコロナのなか登山を続けるには、幾つか工夫したり気を配ることもあります。
私も、クルマで山に行くようにしたり、人ごみを避けたりしています。
それぞれ突破口があるはずですから、このポスターを眺めて、工夫してみてください!
守るべきことを守れば、都会の混雑よりも、自然の中のほうが安全であったりします。
それに人は、自然に触れてこそ、自然への感謝の気持ちがわき、健やかになるのだと思います。
また必ず、元気に山で会いましょう。
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