小山豊のこと
vol. 3 2022-05-09 0
事務局でございます。
tagayas(耕す)クラウドファンディング応援ありがとうございます。
あともう一息で目標達成となります。引き続きご支援よろしくお願いします。
さて、先日はtagayasのメンバーである山野海さんのご紹介をさせていただきましたが、もう一人のtagayasである津軽三味線奏者の小山豊の話をさせていただきたいと思います。
小山豊(豊さん)は日本の民謡界でも様々なジャンルとのセッションで日本はもとより海外へも三味線一本で駆け巡る津軽三味線奏者であり、津軽三味線小山流3代目としても活躍しています。
tagayasでの役割はたとえるなら「船」であり「屋台骨」。三味線とデジタル・ハンド・パーカッションを駆使して独自の世界を作っていく様は圧巻です。そして何と言ってもリズム感がずば抜けているんです。山野海との息の合った「仁義」の映像はこの二人にしか織りなせないシンクロニシティーの連続なのであります。
実はこの映像。突風の影響で何度か撮り直しもあったものの、ほぼ一発撮り。数分の打合せで本番でピタリと息があってしまう。撮影していた我々も「この二人人間じゃないんじゃないか!?」と思うほどの息の合いように驚きが止まりませんでした。
4歳から子役で現場の風を感じてきた山野海と幼少から家業として津軽三味線を片手に様々な演目を行ってきた小山豊。二人の今まで積み重ねてきた経験のなせる業なんですよね。
そんな小山豊の仕事は様々な場所で観ることができます。最近ですとZUTOMAYOこと「ずっと真夜中でいいのに」の曲「機械油」は小山豊の持ち味が随所に出てくる名曲です。
その他様々な国内のJAZZミュージシャンや世界中の凄腕ミュージシャンとのセッションなど多くをこなす小山豊ですが、津軽三味線小山流三代目という大きな重責を担う立場でもあります。先日3年ぶりに行われた津軽三味線小山流の発表会の模様をご紹介します。
「THE 民謡」の世界ですよね。昔懐かしの。この独特の音感とリズム感と小山流の特徴でもある「合奏」が類稀なる小山豊の変則的なタイミングをも自分のものにしてしまうシンクロニシティ的リズム感覚を養っているのだと気づく根源だという事がわかります。
今回のtagayas(耕す)の新作「令和叙情詩 ⾦・輪・際」も小山豊の類稀なる才能が随所に確認できる作品となっております。聞き終わった後に「なるほどな・・・」と腑に落ちる感覚が止まらないそんな不思議な作品です。是非お手に取っていただきたい!
そんな小山豊、また別のユニットでの公演が控えております。
これがまた凄い。今までに聞いたことあるけどなんか聞いたことがない(支離滅裂)なんといってよいか言葉が見つからない「東京民謡倶楽部」という民謡を独自の解釈でアレンジしたユニットの公演があります。
お席が若干残っているようですのでtagayasのCDが手元に届く前に一度この世界を体験してみることをお勧めします。「民謡を現代の解釈にアレンジした」その流れは奇しくも津軽三味線の起源も元々は昔から歌われてきた伝承を再構築してできたのが津軽三味線という説があります。
過去・現在・未来を超越する小山豊の活動に目が離せません。
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