よかったこと。
vol. 6 2021-09-30 0
こんにちは、監督の伊藤有紀です。
岸田新総裁が誕生しましたね。コロナ禍の第5波は、急速に縮小しているそうです。
いずれも僕の分野ではないので、紙幅を割くのはやめときましょう。
辛い出来事、困難な状況をたくさん起こしたコロナ禍ですが、コロナ禍が始まり、結果的に「ああ、よかった…」と思ったことがあります。
それは、三重県桑名市多度町の古い写真展を開催するために、2019年の段階で、多度町の方々から古い写真の寄贈をお受けしたり、借用してパソコンでスキャンし保存させていただいていたことです。
(あくまで『結果的に』よかったこと、です)
もし、そうさせていただいてなかったら、それから訪れるコロナ禍の二年弱で、たくさんの古い写真が(すなわち人の記憶が)断捨離されていただろうからです。
せっかくなので、そこから何枚か紹介させていただこうと思います。多度町のことをご存じない方は、旅番組の1コーナーでも見るように、気楽にご覧になっていただけたらと思います。
提供:多度ふるさと塾 / 伊藤達雄
昭和50年代後半の、多度町小山の天王平交差点近辺ですね。今、ファミリーマートがある辺りです。面影はありますが、それからの30〜40年ですっかり開かれたように見えます。
提供:多度ふるさと塾
昭和16年5月5日。七つある多度祭の御厨地区(みくりやちく=多度祭期間に祭に奉仕する地区)の中の、唯一上げ馬をせずに稚児を出す肱江地区(ひじえちく)の写真ですね。昭和16年なので、まだ戦争が激化する前だからか、写っている方々の顔に余裕があるように見えます。この時代、多度祭は皆さんが楽しみにする年一回の大きな娯楽だったのだな、想像するのも楽しいです。
提供:多度ふるさと塾 / ヤマキ精肉店
今の多度中小学校(たどなかしょうがっこう=多度町内に4つある小学校の内、もっとも児童数の多い小学校)が、鉄筋の校舎に建て替わる前の木造校舎。名前も「多度小学校」だった頃の運動会の写真です。多度町内の小・中学校は近い将来、現在の多度中小学校を中心に、小中一貫校として合併される予定だと聞いているので、おそらく改築・増築されていく中で、こういった写真でも見ないことには、ますます記憶は遠いものになっていくのではないでしょうか。
折を見て、またご紹介させていただきます。ごゆるりと、お楽しみいただけましたら幸いです。
2021/9/30
監督 伊藤有紀