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子どもの居場所『おいしい塾 たべよ・まなぼ』をクラウドファンディングで実現!
学校や家庭に居場所がない子どもたちに必要なもの、それは温かいご飯と安心して学ぶ時間、そして悩みを話せる相手です。「たべよ・まなぼ」は、ご飯を食べながら自主学習のサポートを受けられる「塾」。そんな新しい塾を福島に作ります。
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福島県南地域に安全でおいしい居場所をつくる循環型プロジェクトKAKECOMI(カケコミ=かけこみ寺+コミュニティ)代表です。 ソーシャルワーカー・カウンセラーとして生きづらさを抱える人たちをサポートするほか、家庭や学校に居場所のないお子さんと「一緒に作って食べる」お料理クラブを行っています。 食べて、学んで、できることで支え合う『おいしい塾 たべよ・まなぼ』を準備中です。 猫が好き。おいしいものが好き。この地域(白河市)が好き。
学校や家庭に居場所がない子どもたちに必要なもの、それは温かいご飯と安心して学ぶ時間、そして悩みを話せる相手です。「たべよ・まなぼ」は、ご飯を食べながら自主学習のサポートを受けられる「塾」。そんな新しい塾を福島に作ります。
「たべよ・まなぼ」のイメージイラスト。大森悠子・作。
私は福島県の南部で活動するソーシャルワーカー(精神保健福祉士)です。地域に暮らす悩み事や心の病を抱えた人々の支援に携わってきました。生きづらさを抱えた人々の相談に応じる、そして地域のサポート資源に結びつける、あるいは資源をつくる、そういった活動を続ける中で、東日本大震災と原発事故が起きました。
福島ではたくさんの人が強制的に、あるいは自主的に避難しました。避難している人もしていない人も、心に深い傷を負いました。そのしわ寄せを最も受けるのが、子どもたちです。コミュニティーのつながりが脆弱になり、バラバラに暮らすことになった家庭もあります。放射能への不安、避難のストレス、価値観のズレによる家族関係や人間関係の変化。大人も大きな不安を抱え、子どもたちへ向ける気持ちの余裕を欠いた状態が続いていました。
そして、震災の前まではギリギリで保っていた均衡が崩れ、問題(家庭内暴力や虐待など)の蓋が開いてしまった家庭が多くあるように思えます。もともと学校や家庭に居場所がなかった子どもたちは特に追い詰められています。震災後の福島で心のケア活動に従事しながら、私はそのような子どもたちを取り巻く状況を目の当たりにしてきました。そして心に決めました。
まずは子どもたちの「居場所づくり」から始めよう。
そのような道のりを経て、居場所作りプロジェクト『KAKE COMI』を始動させました(KAKE COMIの活動についてはKAKE COMIのウェブサイトをご覧ください)。第1弾として、子どもの居場所『おいしい塾 たべよ・まなぼ』を立ち上げます。
私は学校に行けない、家庭で辛い体験をしている子どもたちと「おいしいものをつくって食べる」という活動を続けてきました。料理をするときに感じる、香り。食材の手触り。味。みんなで食べるあたたかな空気。ただつくる・食べるだけで 子どもたちの五感が開き、閉じていた心も開いていく光景をたくさん見てきました。そして彼らは、安心して勉強できる環境がないために「学習の遅れ」という課題も抱えていました。
安心できる居場所、そこにおいしいご飯と自主学習をサポートする機能があったら。
それを実現するのが、『おいしい塾 たべよ・まなぼ』です。
※写真はイメージです
『たべよ・まなぼ』に通うために料金はかかりません。そのかわりに、塾に通う子どもたちの「できること」で塾の活動を支えてもらいます。お料理を手伝う、お掃除や資料の準備を手伝う、自分より年下の塾生の勉強を助ける。塾に通うためにはそんなちょっとしたお手伝いが必要となります。子どもたちが自分の「できること」「したいこと」で活動を支え、誰かの力になる。その体験が子どもたちに自分の強みに気づくきっかけとなり、自信となっていくのです。
『たべよ・まなぼ』では、次のことができます。
①自主学習ができます。わからないことをスタッフ(講師)がサポートします。科目は自分で決め、教材も各自が用意します。
②絵を描いたり本を読んだり文章を書いたり、そんな過ごし方も「あり」です。
③今日は勉強したくないし、誰かとおしゃべりする気になれないし、なんとなくひとりで静かにしていたい……そんな時は本を読んだり、音楽をきいたり、ぼーっとしていることもできます。人との距離の取り方は人それぞれ。誰かとつながることで安心できる人もいれば、人を遠ざけることで安心できる人もいます。『たべよ・まなぼ』ではたくさんの出会いがあるかもしれませんが、出会った相手とどうつながるかはそれぞれです。
④手作りの、おいしくて温かいご飯を食べることができます。食べるだけの利用もできます。
『たべよ・まなぼ』では心のケアの専門家(精神保健福祉士など)が、塾に通う子どもたちをサポートします。学校に行けないけど勉強はしたい、学校は怖いけどひとりもなんとなく不安、家にいるのがつらい……そんな子どもたちの悩み。そしてお子さんとどうかかわっていいかわからない、子育てに自信がない、そんなご家族の悩みの相談もお受けすることも可能です。子どもの居場所を『たべよ・まなぼ』から家庭へと広げていきます。
『たべよ・まなぼ』を利用できるのは小学生〜高校生(6歳〜18歳)のお子さんです。学校へ行っていない、学校へ行くことができない時の学習もサポートします。勉強はしたくないけれど 学校や家以外に居場所がほしい……そんな時も利用できます。
■利用時間:毎週月曜日、16時〜20時
■定員:10人
※お申し込みが定員に達した場合は受付を一時中止。※送迎はありません。
『たべよ・まなぼ』を利用するには、次のような手続きが必要です。
①利用開始時の面接:利用の目的、何をするか、どんなお手伝いができるか等について面接を行います。利用希望者(お子さん)ご本人だけでなく、ご家族との面接も行います。お子さんの特性やご事情によって私たちが安全にサポートできないと判断される場合は、利用をお断りすることもあります。その場合も継続して相談によるサポートを行い、お子さんのための必要な支援につなげる等の可能な限りのフォローを行います。
『たべよ・まなぼ』の利用にあたっては、基本的にご家族からの同意を必要としています(食べるだけの利用は除く)。もしかしたら「利用したいけれど家族に反対されるのではないか…」という不安を抱くお子さん、学生さんもいるかもしれません。その場合は、家族への説明と理解を得るためにスタッフがサポートします。ちゃんと理解を得ての利用、そのためのご家族とのコミュニケーション。そのプロセスを私たちは大切にし、サポートします。
②体験利用:「たべよ・まなぼ」の雰囲気を感じていただくために、体験利用ができます。体験利用は3回まで可能です。
③利用申し込みと利用規約承諾書へのサイン:利用のルール、緊急時対応、個人情報保護、各禁止事項、免責事項(食物アレルギー対応や食中毒について等)の説明を行い、同意をいただきます。
④利用開始
『たべよ・まなぼ』は、地域の方々に支えられています。場所を提供してくださるのは、商店街の真ん中にあるカフェバールさぼうる(福島県白河市中町67)さん。安全でありながら、ちゃんと地域とつながっている。地域全体で子どもたちの居場所をつくり、守る。そのつながりを、『たべよ・まなぼ』は大切にします。
さぼうるの店内。手作りの木製家具が並びます。本がたくさん並ぶブックカフェです。
木の香りがただよう、秘密基地のような空間。
昭和の名残が残る、懐かしい白河の商店街。その真ん中に、さぼうるは開かれています。
『たべよ・まなぼ』では、どこでとれたのか・誰がつくったのかがはっきりわかる食材をできるだけ使います。安全がしっかり確認され、つくり方が透明で、そして新鮮な野菜やたまごを中心に子どもたちに提供します。誰がつくったのかな?どうやって食卓まできたのかな?食を通じたそんなコミュニケーションも豊かになってほしいと願っています。
たまごは『こうのす農園』さんに『香草卵』を提供していただきます。ハーブを加えたこだわりの飼料を食べて、平飼いで元気に走り回る鶏が産んだ有精卵です。「たまごアレルギーだけれどこれだけは大丈夫!」という声も。※全ての人にアレルギー反応が出ないわけではありません。アレルギー対策は基本的に自己管理をお願いします。
新鮮なお野菜は、『直売カフェこころや』さんから購入させていただく予定です。『こころや』を運営する『こころん』さんは、心の病を持つ方々の生活支援・就労支援を行っている事業所です。食とコミュニケーションを大切にした活動をしています。
『たべよ・まなぼ』で子どもたちとかかわるのは、心の問題の専門家(精神保健福祉士)、まちづくり活動に携わる若者、大学で心理学を学ぶ学生などです。また、地域の方々に理解を広げ、みなさんの「できること」で活動を支えていただく働きかけを行っていきます。 私たち3人のボランティアが、地域の仲間を巻き込みながら『たべよ・まなぼ』を始めます。
鴻巣麻里香 Project KAKE COMIリーダー。ソーシャルワーカー・カウンセラーとして精神科医療機関に長年勤務し、東日本大震災後は被災者のメンタルケアに従事。それらの経験の中で「辛い時にいつでもかけこめる居場所」の必要性を実感する。そして2014年末、脳腫瘍の大手術を乗り越え、「一度きりの人生、自分にできることは全部やりたい!」と一念発起しKAKE COMIを始動する。「おいしいは幸せ」が口癖の、玄人はだしのアマチュアシェフ。
班目康平 NPO法人しらかわ市民活動支援会スタッフ。白河市出身。東日本大震災直後に白河に帰郷し、以来地に足をつけた市民活動支援に従事している。生きづらさを抱えた若者たちのピアサポートグループ運営にも関わる。どこに行ってもムードメーカー。いつも自然体。子どもたちの人気者で、同世代の若者にとっては頼れる兄貴分でありいじられキャラ。
さぼうるのマスター・鈴木さん 様々な地域活動の拠点であり人間交差点であるカフェバールさぼうるをひとりで切り盛りする、頼れる存在。家具職人であり料理人。ご近所の子どもたちの良き相談相手であり、地域のお父さん的存在。
みなさまからの応援で集めたお金は、『たべよ・まなぼ』の開設及び半年分の運営資金とさせていただきます。具体的な使い道は次のとおりです。
合計……650,000円
1.3.4.6は約半年分の算出です。まず半年分の実績を積み、ご支援いただいた方々と一緒に振り返り、フィードバックを集め、その後の展開を組み立てます。
人も、お金も、実績のないところには集まりません。『たべよ・まなぼ』が将来もずっと地域に在り続けるためにも、まずは行動に移し、地域から「あってよかったね」「必要だね」と思ってもらうことが必要です。その先に、安定した事業運営を行うための組織化へと移行します。まずはスタートダッシュを応援してください。
『たべよ・まなぼ』は、地域に子どもたちの安全な居場所をつくります。それは「大人になったかつての子ども」である私たち自身が「あってよかったな」「あったらよかったな」という場所をつくることです。子どもの居場所づくりは、私たち大人の夢の実現でもあります。おいしいご飯をたべる・学習する・できることで誰かの役にたつ。私たちを応援することで、このシンプルな3つの体験の素晴らしい可能性を体感してください。
ご支援の金額に応じて、次の特典をお届けします。
クラウドファンディングの資金調達によって『たべよ・まなぼ』のスタートダッシュを切り、実績と効果をあげることで地域に理解と協力を広め、その後継続展開できるようにしていきます。みなさまからの支援によって展開する期間(半年間)に、地域に必要性を実感してもらえるような実績を積めなかった場合、その後の事業の展開が難しくなることが想定されます。それがリスクであり、またそれを乗り越えることが私たちのチャレンジです。
すべてのきっかけは、ソーシャルワーカーとして働く中で出会った、ある母親のひと言でした。
彼女は家で理不尽な仕打ちを受けていました。多くの人は彼女に「そんな家から出ちゃいなよ」と言います。ですが、思いやりからの言葉でも、彼女には軽々し い他人事のように聴こえました。家から出る。それは子どもがいる彼女にとって、とても覚悟のいることであり、彼女が築いてきた多くを失うことだったのです。その彼女は言いました。
「ほんの数時間でも、家から離れて、安心してゆっくりできる、そんな場所があったら。そこでリセットして、そうやってきっと生きていけるのに」と。
彼女は家にいられなくなると、子どもを助手席に乗せた車を走らせ、深夜営業しているお店の駐車場で一夜を過ごしていました。
見渡してみれば、そのような人が私の周囲にたくさんいました。家に、学校に、職場にいられない。そんな時、ファストフード店やカラオケ店、コンビニで過ごす。そこでは安全が脅かされ、貧しい食生活が常態化していました。それでも、そういった場所にでも逃げられる人はまだ良いと言えるかもしれません。逃げる力と意欲を削がれた人、そして多くの子どもは、辛い環境に甘んじるしかありません。
ちょっとの間だけでも駆け込める。だけれど、決して閉ざされているわけではない。人や社会とのつながりが維持されていて、力をチャージしたらいつでもそのつながりの中に戻っていける。そんな場所をつくりたいと、ずっと願っていました。
その第1歩となるのが、『美味しい塾 たべよ・まなぼ』です。
ここまでお読みくださってありがとうございました。みなさんの心になにか響くものがあり、この活動に参加したい!と思っていただけたら幸いです。また、みなさんがお住まいの地域でもこの『たべよ・まなぼ』のような居場所をつくりたい、そう思っていただけたら、それはとても喜ばしいことです。ぜひつながりながら、そして互いにサポートしながら、子どもの安全な居場所を各地につくっていきましょう。
ぜひ私たちへの活動をご支援ください。
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