いま、部落問題の最前線を語る！
被差別部落に生まれた女性が米寿を迎えて取組んだ渾身の対談集！！

　ご自分の「自伝」といえる『歩』を世に出された山本栄子さんが、明るい未来を開くべく、ここに再び上梓して、世に問う計画を持たれました。

　このたびは、「同和問題」を巡って、行政や経済政策、地域おこしの運動に関わった方々や、研究者との対談など、一対一で語り合われた内容が活字化されます。その人、その人の生き甲斐、生き様を学ぶことができるのではないか、そして、人間が地道に歩んできた道は、尊敬に価すると、知ることができると思います。

　そしてさらには、自分はより良き道を進む人になろうと決心したいです。

　私は、山本栄子さんを識字に関する講演で知りました。栄子さんは昭和６（1931）年生まれ、私は昭和４（1929）年生まれです。栄子さんはひたすら自分の道を歩んでこられました。その歩みのなかで、政治や文化、人間が生きて行く道を学び身に付けられました。

　私は栄子さんを生きて行く人間の師、と確信しています。　

辻　ミチ子（元京都文化短期大学教授）