ご報告、御礼(最後に)
vol. 33 2015-07-01 0
目標としていた壁の完成を迎えられましたので、この配信も今回で一区切りとさせて頂きます。
この度のご支援に改めて御礼申し上げます。
2年半かけて、3枚の壁を作ってきました。
完成した「モノ」と同じくらい、そこで流れる「時間」を大切にしてきました。
多くの時間を使うことで、細部に魂を宿す作業をしていたように思います。
何百時間、何千通のメール、多くの交通費。
費やしたものもたくさんありました。
個人のFacebook等で自分の活動は2年半少しづつ発信してきましたが
費やしたものについてこれまで書いたことはありませんでした。
これは道を拓くような作業だったのだと思います。
自分の街とその町が人が行き来する場になることを願い、
そのために楔を打ち続けていた日々でした。
2011年3月に石巻に行き、東京に戻って一つの違和感がありました。
「東北のものを買って、食べて、経済で東北を支えよう」
東京の人はよくこんなことを言っていました。
そして今、果たしてどれだけの人が東北産のものの消費をしているのでしょうか。
そこに想いを馳せられる固有名詞を持たない人は行動は起こせないんです。
この町とその町が人が行き来する場にしよう。
それが、このプロジェクトのテーマでした。
小さな壁ですが、これを建てるために僕の仲間がのべ100人以上東京から
釜石を訪れてくれました。
東北に旅行に行った。おいしいものを食べた。それより少しだけ先に行きたかったんです。
触れたものは、「気にする」ことが出来るということをいつも意識していました。
このmotion galleryを通してご支援下さった皆様も、
こすもす公園という固有名詞に出会っ「触れた」人達です。
その場に想いを馳せ、いつかその場を訪れてみて下さい。
木製の遊具ですので、正直な話、5年後、10年後、どうなっているか分かりません。
たとえ形は変わったとしても、確かなものはそこにあるはずです。
読んでくれて、そして応援してくれて、有り難うございました!
いつか、こすもす公園で会いましょう。
こすもすウォールプロジェクト 主宰:大谷剛志
◆小さなエッセー 『こすもす公園に咲く花』
http://site398017-2375-2679.strikingly.com/