お待たせしました、やっと入稿しました。
vol. 46 2021-02-08 0
こんにちは、編集長の塩井です。「そらあるき 臨時号」やっと入稿して後は印刷が仕上がるのを待つのみとなりました。予定よりも大幅に遅れたことをお詫び申し上げます。この一ヶ月半程、原稿の微調整と校正、デザインの小さな変更を繰り返していました。ページ数が今までの「そらあるき」の倍あるだけでなく、これだけ「読むこと」に重きを置いたものを作るのも初めてでしたし、写真も今までより大きいウェイトを占めていたりで中々に全体のバランスを取りながら綺麗に纏めるのに時間を要しました。一日でさっと読んでしまえる、と言うより今度の「そらあるき」は何日かに分けて読んでいく感じかな、と思っています。それだけ力のある文章が幾つか織り込まれているので、時々読むのをやめてしばし立ち止まりたくなる、そんな読まれかたをされるのではないかな、と勝手に想像しています。
この「そらあるき 臨時号(Special Edition)」が出る頃にはコロナもある程度収束の兆しを見せているのではないか、そんな呑気なことを去年の夏頃には思ってましたが、どっこいまだまだ僕たちはそのトンネルの真っ只中にいる訳で、このような状況下で発行することに関してはとても言葉にならない複雑な心境です。ただ、こんな薄暗い日常の中でも皆さんの心に届くかもしれない冊子は作れただろう、と言う気持ちは正直ありますし、そうでなかったらこのようなものを人様からお金を頂いて作る価値は全くない訳で、と思っています。
正直、このプロジェクトが立ち上がってから今までの時間は長いものに思えました。個人的な話しですが同時進行で僕は自分の店も移転しましたし、新しい店へ移転するピークと「そらあるき」製作のピークがほぼ同時で、余裕無い日々の冬でした。でも、この臨時号のプロジェクトはやって良かったなと思ってます。沢山の友人たちに原稿を書いて貰い、編集メンバーにも、気持ちが足らない、と説教をし、幾つもの原稿のコピーを重ね丸めてトートバッグに詰め込んでそれを持ち歩く、そんな日々でした。どれだけみんなと電話したことか。電話魔でしたねちょっとした。
そんなでこの臨時号の完成は感慨深いものです。完成品がいいかどうかは皆さんが決めることですが、まあ悪くないと自分では思っています。いつか、いつか、2020年はこれを作っていたんだな、と思う日が来るだろうし、そうやってこの禍の月日を回顧できる日が来るのを僕は待っています。
皆さん、本当にありがとうございました。