大きな本屋さんをぐるぐると歩く
vol. 23 2020-08-13 0
今日、大きな本屋さんに行った。新潟の新津という地域にある地元の本屋さんだ。大きなショッピングモールの一区画にあって、広びろとした空間に、雑誌も古書も、新刊も郷土の本も、大きな出版社の本も小さな出版社の本も並ぶ。本が好きな人には、必ず「行きましたか?」と勝手に紹介する。
久しぶりに、大きな本屋さんで、ぐるぐると店の中を回遊した。知らない本。気になっていた本。本棚の並びで初めて目に入った本。何周しても楽しい。ずっと、歩いていられる。
大きな本屋さんの素敵な所は、ぐるぐると歩いていると、自分が今読みたいものがゆっくりと定まっていく感覚が動くこと。たくさんの良質なものの中にいる時だけ、発見できることがある。自分が知りたいことや、まだ気づいていないけれども、これから触れてみたい何か。その何かを照らしてくれる感覚が動く。
多くの方のエッセーや書評で編まれる今回の「そらあるき」もまた、そんなまだ見ぬ何かのスイッチを照らす場所になりますように。そのために、今できることを。
そらあるき編集部 新潟支部
BarBookBox 豊島淳子