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社会彫刻家基金による「社会」を彫刻する人のガイドブック『へそ』をクラウドファンディングで実現!
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社会彫刻家基金は、新型コロナウイルス拡散後の「新しい日常」において、アートを触媒に社会に変化を創り出すアーティストを支援する基金です
アートを触媒に社会に変化を創り出すアーティストを支援する社会彫刻家基金から、読者に「社会彫刻家」という考え方とその実践を伝える書籍を出版することになりました。読者に社会彫刻家が社会にもたらす波紋を多くの人に伝えたい!
社会彫刻家基金は、新型コロナウイルス感染拡大後の「新しい日常」において、アートを触媒に社会に変化を創り出すアーティストを支援する基金です。
新型コロナウイルスにより、私たち一人ひとりが生活/仕事/移動/コミュニケーション/コミュニティなど、生きる上で不可欠なことを根本から見つめ直す必要に迫られています。 誰も答えを知らない「新しい日常」におけるアートの役割は、従来の「アート」という言葉の定義に捉われることなく、闇夜の中で光る灯台のように私たちが進むべき方向性を指し示すものであってほしい。 そこで2020年、クラウドファンディング・プラットフォーム・ MOTION GALLERYとアートを触媒に「見えないことを 可視化する」 NPO法人インビジブルがタッグを組み、この不透明な時代にこれまで以上に求められていくであろうアーティストの活動をサポートし、その意義を社会に広めていく長期的な基金を共同で立ち上げました。
基金の主な活動は、その年の社会に応答した作品や活動を行った”社会彫刻家”を表彰する「社会彫刻家アワード」の主宰や展覧会の開催、社会彫刻という概念を広めるアドボカシー活動になります。
私たちはヨーゼフ・ボイスが提唱した「社会彫刻」の概念を現在の状況下で再解釈しながら実践していくことこそが大切だと考えました。本基金は、こうした問題意識を元にアーティストを支援し、国内外に発信していきます。今社会の形が転換する大きな岐路に立っている中で、アートが社会に出来ることを本基金で後押しし、「新しい日常」の姿や未来の形を皆様と一緒に現して行ければと考えています。
九段ハウスにて行われた「社会彫刻家アワード2021」キックオフミーティングの様子
本基金初年度の活動として「社会彫刻家アワード」を設立し、2021年、「社会彫刻家アワード2021」を発表しました。初代受賞者はオルタナティブスペースコア、ボーダレスアートスペース HAP、マユンキキの3組。そして現在、私たちは受賞者への取材や、調査選考委員による選考プロセスなどを振り返った鼎談、関連するテーマへの論考などをまとめた書籍『へそ』の制作を進めています。
本書タイトルの『へそ』は私たちの体の中心にある「へそ」からきています。私たちは母胎にいたとき、母親とへその緒を通して繋がることでそこから栄養素などを取り込み生を育んできました。各地で活動する社会彫刻家の現在の取り組みが、過去と未来を接続しながら、まだここにないものを生み出していってほしい。そんな願いをこのタイトルに込めました。
編集のコンセプトは「波紋」
本書では「社会彫刻家アワード2021」受賞者を中心に取り上げながら、調査選考委員による選考プロセスについての鼎談や、関係者へのインタビューなどを掲載します。社会彫刻家の活動は、活動によってその社会に関わる他の当事者や間接的な関係性を持つ人や空間に影響を与える「波紋」のようなものだと考えています。そのような観点から、受賞者を軸にしながらも彼女らが影響を受けた方や関連する方々にも取材を行うという形で本書の制作を進めています。
●読む人を社会彫刻家にするガイドブックとして
本書は各地で活動する社会彫刻家の活動を紹介し彼女たちの取組みを知るだけでなく、実際にその場所に足を運んでみたいと思う「ガイドブック」のような一冊になることを目指しています。例えば、コアが運営するオルタナティブスペースがある基町ショッピングセンターは、その雰囲気や美味しいお好み焼きやなどを含めエリア全体を楽しめる場所です。観光情報とは少し違う視点で場所を訪れるからこそ、見えてくるもの、感じられるものはあるはずです。ぜひ本書を片手に北海道と広島へ出向いてみてください。
2021年9月、マユンキキさんの北海道取材では小樽市内の蘭島海水浴場を訪れた
●取材はもう始まっています
2021年9月-11月にかけて受賞者が活動する地域に出向きインタビューや彼女らの活動エリアを取材してきました。具体的にその現場を見ること、また本人だけでなく関係者や活動の影響を受けた人に話を聞くことで、「社会彫刻家」としての彼女たちの活動がよりクリアに見えてきました。なお、今回の写真撮影は全て池田宏さんにお願いしました。池田さんはこれまで様々な雑誌や媒体の撮影を行うと同時に、写真集『AINU』(2019)の発表や東京都写真美術館などで自身の作品を発表している写真家です。社会彫刻家のインタビューとあわせて、池田さんが撮影した社会彫刻家の素顔や、活動する街の雰囲気などもぜひ本書でお楽しみください。
広島での取材の様子。左から編集者の桜井祐さん、画家のガタロさん、オルタナティブスペースコア代表の久保寛子さん
新型コロナウイルスにより、リーマン・ショックを経てもなお市場経済への社会の重心が強まり続け"正 義"とされてきたスピード/スケール/密集といった価値観の見直しが迫られています。分散型社会に 向かい経済の形の変化も与儀なくされるであろうことから、これからは、民主主義的な社会に向かうのではというポジティブな見方が出る一方で、感染拡大防止の為の施策の浸透によりむしろ全体主義・ 監視社会の到来を見据える見解も出てきています。
誰も答えを知らない「新しい日常」におけるアートの役割は、従来の「アート」という言葉の定義に捉われることなく、闇夜の中で光る灯台のように私たちが進むべき方向性を指し示すものであってほしい。 そして、これまで不透明な時代に都合よく”アート”という言葉が消費されてきた反省も踏まえつつ、アー トを通じて社会に変化を創りだす「社会彫刻」の概念を継承した活動がより一層評価/認知されていく ことの必要性を今強く感じています。
私たちは、自身がアーティストを自認しているか否かに関わらず、社会に応答し、水の波紋のように影響を広げていくような”作品”を制作している人々に焦点を合わせ、アートが社会にできることの価値を拡大していきたいと考えています。
本アワードでは、3名の調査選考委員が候補対象となるアーティストの活動を視察し、受賞者を決定しました。選出されたアーティストには、本アワードの贈呈とともに副賞として賞金と活動発表の機会が与えられます。(発表場所: 九段ハウス )
2021年7月に行われた「社会彫刻家アワード2021」授賞式は初めて一堂会する場となった
選考プロセス
2020年 基金設立&調査選考委員選定
2020年11月 キックオフミーティング
2021年 1月 中間報告会(調査対象者リサーチ報告)
2021年 3月 決定報告会(受賞者決定)
2021年 7月 授賞式
<受賞者>
オルタナティブスペースコア /Alternative Space CORE【卯城竜太選定】
オルタナティブスペースコアとは、2017 年7月基町ショッピングセンター内にオープンした、文化活動のための多目的スペースです。現代アートをはじめ、音楽や文学、料理、ファッション、言論、科学など様々なジャンルの文化を発信、共有する事を目的としています。2020 年より隔月でブロックパーティーを開催。
団体代表
久保寛子/Hiroko Kubo
1987 年広島市生まれ。現在、広島を拠点に活動。2013年、テキサスクリスチャン大学彫刻専攻美術修士課程修了。先史芸術や民俗芸術、文化人類学の学説を主なインスピレーションの源とし、近年は生活に身近な素材を用いて農耕や偶像をテーマに作品制作を行っている。2017年より、夫の水野俊紀とオルタナティブスペースコアを運営。主な展覧会に、「いのち耕す場所−農業がひらくアートの未来」青森県立美術館(青森、2019)、「まつり、まつる」スパイラルガーデン(東京、2018)、「瀬戸内国際芸術祭 2016(小豆島)」(香川)、「オソレイズム」はじまりの美術館(福島、2016)などがある。
2017 年、六甲ミーツアート公募大賞グランプリ受賞。
水野俊紀/Toshinori Mizuno
1979年岐阜県生まれ。2005年アーティストコレクティブのチンポムのメンバーとして東京で活動を始める。2017年広島に移住。運送会社に勤務しながら広島市中区にある基町アパート商店街でオルタナティブスペースコアを運営。
ボーダレスアートスペース HAP /HIROSHIMA ART PLATFORM【卯城竜太選定】
ひとがアートと出会う場所「ギャラリーG」、子供がアートと過ごす場所として「ボーダレスアートスペースHAP」2 つの目的「HIROSHIMA ART PLATFORM」(略して HAP)をつくりました。現代社会の様々な人々とのコミュニケーションを通して閉鎖的になりがちなアートの世界が社会と応答しやすくなるような場づくりに没頭しながら、国内外作家のアートプロジェクトサポートから地域の作家の展示サポート、地元アーティストと障害のある子供たちとの創作活動(放課後デイサービス)、子供たちの作品を社会にコミットさせるアートグッズ制作など幅広く活動しています。
団体代表
木村成代/Shigeyo Kimura
ギャラリーG 主宰/一般社団法人 HAP と一般社団法人 HAP-lab の代表理事
広島市内で 30 年以上ギャラリーを運営するほか、2013 年よりアーティストとのマッチングを生かした障害児の通所施設(放課後デイサービス)や成人の就労支援施設を運営している。アートと福祉がコラボして生まれる作品の数々で社会にコミットできる空間作りを探求中!
マユンキキ/Mayunkiki【飯田志保子選定】
1982 年生まれ。北海道出身・在住。アイヌの伝統歌を歌う「マレウレウ」のメンバー。音楽分野だけでなく国内外のアートフェスティバルにパフォーマンス参加多数。
アイヌ語講師、札幌国際芸術祭(SIAF)2017 バンドメンバー(企画チーム)、SIAF 2020 ではアイヌ文化コーディネーターをつとめる。2018 年より、自身のルーツと美意識に纏わる興味・関心からアイヌの伝統的な文身「シヌイェ」の研究を開始。現代におけるアイヌの存在を、あくまで個人としての観点から探求し、表現している。2020 年には、第 22 回シドニー・ビエンナーレ「NIRIN」に参加。同年、写真家の池田宏と「シヌイェアイヌ女性の入墨を巡るプロジェクト」(北海道・白老)、その後の初めの個展として 2021 年「シンリッ アイヌ女性のルーツを探る出発展」(北海道・札幌、CAI03)を開催した。
Photo by Hiroshi Ikeda
<調査選考委員>
飯田志保子/Shihoko Iida
1998年の開館準備期から11年間東京オペラシティアートギャラリーに勤務。2009年から2011年までブリスベンのクイーンズランド州立美術館/現代美術館内の研究機関に客員キュレーターとして在籍。2014年から2018年まで東京藝術大学准教授。アジア地域の現代美術、共同企画、芸術文化制度と社会の関係に関心を持ち、ソウル、ニューデリー、ジャカルタ、豪州複数都市で共同企画を実践。第15回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2012、あいちトリエンナーレ2013、札幌国際芸術祭2014キュレーターを歴任の後、あいちトリエンナーレ2019ならびに国際芸術祭あいち2022のチーフ・キュレーター(学芸統括)を務める。
Photo by ToLoLo studio
卯城竜太/Ryuta Ushiro
Chim↑Pomメンバー。Chim↑Pomは、2005年に東京で結成されたアーティストコレクティブ。時代のリアルを追究し、現代社会に全力で介入したメッセージの強い作品を次々と発表。世界中の展覧会に参加するだけでなく、自らもさまざまなプロジェクトを展開する。2015年、Prudential Eye AwardsでEmerging Artist of the Yearおよびデジタル・ビデオ部門の最優秀賞を受賞。2022年森美術館にて新作を含む大規模回顧展を開催。
ヴィヴィアン佐藤/Vivienne Sato
美術家、文筆家、非建築家、ドラァグクイーン、プロモーター。ジャンルを横断して独自の見解で分析。作品制作発表のみならず、「同時代性」をキーワードに映画や演劇、都市など独自の芸術論で批評展開。サンミュージック提携タレント。大正大学客員教授。
2021年
9月~10月 現地取材
11月~ ライティング、デザイン
2022年
2月 デザインFIX
3月 入稿・校了
4月 印刷・製本
6月 完成・販売
キックオフミーティングは感染症対策を講じながら行われた。最後は調査選考委員で記念撮影!
タイトル:『へそ』
刊行時期:2022年6月
予価:本体2,340円(税込)
ページ数:160ページ
版型:四六版
発行部数:2,000部
編集ディレクション:桜井祐(TISSUE Inc.)
アートディレクション:大西隆介(directionQ)
写真:池田宏ほか
発行:MOTION GALLERY(仮)
※仕様はすべて予定です。変更になる場合があります
社会彫刻家基金運営事務局:
大高健志(おおたか たけし)
MOTION GALLERY 代表 / プロデューサー
早稲田大学政治経済学部卒業後、外資系コンサルティングファームを経て東京藝術大学大学院に進学。制作に携わる中で、 クリエイティブと資金とのより良い関係性の構築の必要性を感じ、’11年に「社会彫刻」の概念の社会実装をビジョンにクラウドファンディングプラットフォーム『MOTION GALLERY』設立。以降、50億円を超えるファンディングをサポート。2015年度グッドデザイン賞「グッドデザイン・ベスト100」受賞 。また、様々な領域でプレイヤーとしても活動中。 現代アート: 2020年開催「さいたま国際芸術祭2020」キュレーター就任。 映画: プロデューサー 『あの日々の話』(第31回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門選出)/『踊ってミタ』/『僕の好きな女の子』/『鈴木さん』(第33回東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門選出) 製作協力 『スパイの妻』(第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞)/『蒲田前奏曲』/『脳天パラダイス』
<この本に寄せる思い>
コロナ禍の中、「ミニシアター・エイド基金」「ブックストア・エイド基金」「小劇場・エイド基金」と、社会にそして文化に重要な文化施設を支える為のソーシャル・アクションに取り組みました。そして改めて自分自身としてもクラウドファンディングという社会参加の形のパワーを、応援頂いた本当に多くの方々によって体感致しました。そんな中で「現代アートの領域でもアクションを」という声を頂きました。この同時代に、現代アートにおける本当に意味のある支援とは何なのだろうか。そんな問いに対して、考え続けた結果の現時点での応答がこの「社会彫刻家基金」の在り方になりました。だから、これまでのエイド基金とはその形は全く違います。そしてそのアクションは、スタティックな形であるガイドブックという形にすることで、決してアート領域には留まらないものになると思います。アートを支えるというよりも、受賞者となったアーティストと共に社会に新たな価値を芽吹かせていく、そんなアクションの輪に、本書を手にとってご参加いただければ嬉しいです。
菊池宏子(きくち ひろこ)
NPO法人インビジブル アーティスト/クリエイティブ・ディレクター
東京都生まれ。ボストン大学芸術学部彫刻科卒業、米国タフツ大学大学院博士前期課程修了。パフォーマンスアート、特にフルクサス、社会彫刻に影響を受け多岐にわたり米国、南米、台湾などで活動。米国在住20年を経て、2011年、東日本大震災を機に東京に戻り現在に至る。MITリストビジュアルアーツセンター、ボストン美術館、あいちトリエンナーレ2013、森美術館などでコミュニティ・エンゲージメント戦略・開発に従事。また、「ダラニスケ研究室」(奈良、2021-22)、「東京ガレージ」(東京、2017~)、「リライトプロジェクト」(東京、2015〜2017年)、「天昌堂プロジェクト」(新潟、2016年)、「苦瓜推進協議会:The National Bitter Melon Council 」(日米、2004年〜)、「寶藏巖農園肖像画計画」(台湾、2003~2004年)、など、アートを触媒と考えた表現活動、アートプロジェクト、コミュニティ再生事業、学校づくりなど国内外で多数携わる。その他武蔵野美術大学、立教大学兼任講師なども務めている。
<この本に寄せる思い>
「本」という文化でしか伝えられない、楽しめないことがあると思っています。ページを捲る感覚や、サイズ感、紙質、重さ、匂いなど、人間にとって大切なフィジカルな感覚を刺激する要素が沢山あるからです。
この書籍には、「社会彫刻家とはなにか?」といった活動の輪郭を一緒に考えて下さった調査員の思い、取材を経て垣間見た受賞者の率直な言葉などから、自分自身を思い返すためのヒントがたくさん散らばっています。同時に、大西さんのデザイン、池田さんの写真、清水さんのイラスト、そして編集、製本技術など、言葉だけでは伝えきれない思いが注がれているのが大きな魅力でもあると思います。
それぞれの視点から社会彫刻家という像を伝えたい、そして読者の方々とも一緒に考えていきたいという思いからできた共同作品です。是非とも手に取って読んでください!
林曉甫(はやし あきお)
NPO法人インビジブル理事長 / マネージング・ディレクター
1984年東京都生まれ。立命館アジア太平洋大学卒業。在学中よりNPO法人BEPPU PROJECTの活動に携わり、公共空間や商業施設などでアートプロジェクトの企画運営を担当。2013年に退職し、2015年にNPO法人インビジブルを設立。別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」事務局長(別府、2012)、鳥取藝住祭総合ディレクター(鳥取、2014, 2015)、 Salzburg Global Forum for Young Cultural Innovators(ザルツブルク、2015)、Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 キュレーター(横須賀、2019)、MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館 キュレーター(奈良、2020)、女子美術大学非常勤講師(東京、2017〜)
<この本に寄せる思い>
本書には、受賞者それぞれが生きる社会の中で新たな変化を作り出そうとする実践者の試みが記録されています。
本書制作にあたり各地を取材する中で、大きな言葉で「社会」を語る人よりも、彼女らのように自分が当事者である「社会」を変えていこうと行動する人の重要性を覚えるようになりました。無数の小さな社会の連なりや重なりの先に一つの大きな「社会」が形作られるのだとすれば、今回紹介する「社会彫刻家」のような主体的に行動し社会を動かす表現を生み出す人に希望を抱きたいと考えます。本書を通じて一人でも多くの方に、彼女らの活動を届けたいと考えていますので、ご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。
荒生真美(あらお まさみ)
NPO法人インビジブル スタッフ
静岡県生まれ。大学では芸術文化、主に西洋美術史を学ぶ。1999年より「時の蘇生・柿の木プロジェクト」実行委員となり現在に至る。同プロジェクトでは「大地の芸術祭・妻有アートトリエンナーレ2000」、千葉市美術館「宮島達男 クロニクル1995-2020」、「本と川と街2021」での展示や谷中20周年収穫祭、新潟十日町市太平でのWSに携わる。現在は町田の忠生地区を拠点とした「YATOプロジェクト」にも参加。子どもが主役のアートプロジェクトを通じ、社会に開かれたアートに強く関心を抱いている。
<この本に寄せる思い>
社会彫刻家基金の設立から一年が過ぎました。コロナ禍において小さな心配が重なる日々に、「社会を彫刻する人」を見つけて応援する!という話はワクワクした気分にさせるものでした。アンダーカバーで行われた調査選考。その過程において生まれる問題提起や考察などから新しい視点や気づきを得ることができました。そして選ばれた受賞者は自分の生き方に正直な方々でした。これまでに基金が受け取った熱量を下げることなく、書籍に収め皆さまにお届けします。制作は着々と進んでいます!依然コロナ禍という苦しい状況ではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。
出版クリエイティブチーム:
桜井祐(さくらい ゆう)
TISSUE Inc. 共同設立者/編集者
1983年兵庫県生まれ。2008年大阪外国語大学大学院言語文化研究科言語社会専攻(博士前期課程)修了。2017年、東京と九州の2拠点でクリエイティブディレクションを中心に行うTISSUE Inc. / 出版レーベル TISSUE PAPERSを設立。紙・Web・空間など、幅広い領域において企画・編集・ディレクションを行う。主な仕事に資生堂『花椿』編集アドバイザリー、長岡市「縄文オープンソースプロジェクト」ディレクション、大阪中之島美術館WEBエディトリアルディレクションなど。共著に『新世代エディターズファイル 越境する編集』(2021年/BNN刊)がある。大阪芸術大学非常勤講師。
<この本に寄せる思い>
「社会彫刻家」って何なのか? 本の制作に入る前まではぼんやりとしていたその実像が、受賞者への取材を重ねる中で次第に明らかになってきた。要は「意思を持って行動する生活者」なのだ。そしてそういう人は割と世の中にいるらしい。
にも関わらずその存在に僕が気付けていなかったのは、社会に対する視線の投げかけ方が一面的だったからかもしれない。そういう意味で社会彫刻家基金とは、社会へのいろいろなフォーカスの当て方を提案する試みなんだろう。
今回つくる本では、そうした融通無碍なピントの合わせ方によって結ばれてきた「像」を多数収録する予定だ。それによって、今まで僕らが(見ているのに)見えていなかった人や活動が、見えるようになる一助になればいいなと思っている。
大西隆介(おおにし たかすけ)
direction Q Inc.代表取締役/アートディレクター
1976年埼玉県生まれ。日本大学法学部法律学科を経て、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。2009年、direction Q 開始。ブランドイメージの設計から運用に至るまでのトータルディレクションを手掛ける一方、文化・芸術事業関連の支援も積極的に行う。主な仕事に大阪中之島美術館VIおよびサイン、空中庭園(梅田スカイビル)VIおよびサイン、代官山ヒルサイドテラス50周年記念事業のトータルディレクション、ヨコハマトリエンナーレ2017の広報デザイン、吉本ばなな『下北沢について』、谷川俊太郎『せんはうたう』の装丁など。企画構成・デザインに『WRAP THE SETAGAYA 世田谷の包み紙展』、出版プロデュースに『包む−日本の伝統パッケージ』、『成田亨作品集』など。また、人間の想像力を探るプロジェクト『iruinai』としての活動も行う。 www.direction-q.com
<この本に寄せる思い>
拡大するグローバル経済によって生じる格差や差別。このままでは地球が危ないとSDGsなる目標も急速に広まった。欧米のマーケット理論が中心だったアートの世界にも新しい変化の波がそこかしこで起こっている。それは日本も例外ではない。
今回の受賞者を見ていると、それぞれが生活している土地に根付いた活動であり、あくまで個人的な動機からスタートしているのが見てとれる。それは主流に対する頑なな抵抗とは異なり、自然発生的に、自分にとって必要だから、といったもっと柔和なスタンスだ。
本書はそんな「柔らかい彫刻をかたちづくる人」の記録です。かつてヨーゼフ・ボイスが提唱した「社会彫刻」の概念を、現在の社会、暮らし、仕事、創作へと更新していくこと。手にとっていただいた方に、何らかのヒントが得られる内容にしたいと思います。
清水淳子 (しみず じゅんこ)
デザインリサーチャー
2009年 多摩美術大学情報デザイン学科卒業後、2013年 TokyoGraphicRecorderとして議論を可視化するグラフィックレコーディングの活動と研究を開始。同年、UXデザイナーとしてYahoo! JAPAN入社。2019年、東京藝術大学デザイン科情報設計室にて修士課程修了。現在、多摩美術大学情報デザイン学科専任講師。視覚言語についてメディアデザインの視点から研究。著書に「Graphic Recorder ―議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書」(BNN新社)。
<この本に寄せる思い>
美大で芸術のことを学び、芸術のことを知れば知るほど「こっちは良い芸術、それは良くない芸術」とラベリングを行う自分が育ってしまい、さらには自分の本当の表現に自信がなくなり、自分と芸術が遠くなるという時期が長く続いていた。しかし、本プロジェクトを通して「社会彫刻」という概念に触れることで、このラベリングはすっかり溶けていった。自分自身も社会の一部であるとしたら、マテリアルになったような気持ちだ。読者がイメージしてる芸術のカタチ、もしかしたらこの本は、少しだけ新しい姿に彫刻するかもしれない。
皆さまからいただく支援金は、すべて書籍出版費用に充てさせていただきます。
目標とする300万円は、現地取材費、編集デザイン費、印刷代に充てさせていただきます。
もしも皆様からの支援金額が300万円を上回った場合にはストレッチゴールを新たに設け、本文の翻訳料とさせていただきます。バイリンガルにすることで日本から社会彫刻家の活動を世界に発信し、基金の活動を拡張していきます。
社会彫刻家基金では、「社会の閉塞感を打ち破るために再現性がない活動( = アート)に取り組む社会彫刻家の存在と考えを広めるアドボカシー活動を行い、アートは必要だと考える人を増やしたい」と考えています。
まずは基金の重要なツールとなるこの書籍を応援していただき、社会彫刻家基金の活動にご参加いただければ大変嬉しいです。
・お礼のメッセージ
社会彫刻家基金運営事務局一同から感謝の気持ちを籠めたお礼のメッセージが届きます!
・書籍『へそ』のお届け
書籍『へそ』を送付させていただきます。
・社会彫刻家基金オンライングループへのご招待
社会彫刻家について語り、交流できるオンライングループへご招待させていただきます。
※オンライングループへのご参加はグループオープンより1年間有効。
・社会彫刻家基金オリジナルブックカバー
ブックデザイン担当の大西隆介さんによる社会彫刻家基金オリジナルブックカバーを制作。
書籍『へそ』の読書アイテムとしてご活用いただけます。
・お友達とシェア 書籍『へそ』1冊×オリジナルブックカバー1枚×オンライングループご招待
書籍『へそ』の読書体験をお友達とシェアしてみてはいかがでしょう。書籍『へそ』、オリジナルブックカバー、オンライングループご招待(一年間有効)のセットをギフト用としてお使いいただけます。
・社会彫刻家基金HPにお名前掲載
社会彫刻家基金初代サポーターとして、HPにお名前を掲載させていただきます。
・書籍『へそ』の奥付にお名前掲載(2022年3月22日受付締切)
書籍『へそ』の奥付にスペシャルサポーターとしてお名前を掲載させていただきます。社会彫刻家基金の記念すべき第一冊目にお名前を刻んでください!
・社会彫刻家とはこれを読むんだ!スターターキット+リスト
「社会彫刻家アワード2021」の受賞者3名、調査選考委員3名、運営事務局の大高、林、菊池が書籍『へそ』の一助となる書籍や映画などをリストアップ。そのリストからリターン金額に応じて選んだものを、全タイトル掲載のリスト付きでお送りいたします。選書の際はコレクター様から社会彫刻家基金を選んでくださった理由をお聞きし、それをヒントに選りすぐりのものをお届けいたします!
・出版記念パーティー&クローズドイベントご招待
2022年6月に出版を予定している書籍『へそ』の発売にあわせて出版記念パーティーを開催いたします。受賞者、調査選考委員はじめ運営事務局のメンバーと一緒にお祝いしましょう。音楽や食を楽しみながら交流する特別な時間をお届けします。
※2022年6月10日(金)九段ハウスにて午後から出版記念パーティー、クローズドイベントを予定しております。
※新型コロナウイルスの感染状況によっては、時期を見合わせて調整させていただく可能性がございます。
・社会彫刻家に会いに行こう!
「社会彫刻家アワード2021」の受賞者の活動拠点となっている北海道と広島へ事務局スタッフがご案内いたします。現地では受賞者の活動拠点を訪問したり、おすすめスポットを探索したり、現地ならではの食も堪能します。受賞者との交流も予定しております。
※開催時期は2022年夏、金・土・日のいずれかを予定しております。
※コレクターの方と調整の上、日程を決めさせていただきます。
※現地集合・現地解散とさせていただきます。
※交通費、宿泊費、食費等の実費は含まれません。
・調査選考委員ヴィヴィアン佐藤さんによる新宿ガイド
「社会彫刻家アワード2021」の調査選考委員を務めたヴィヴィアン佐藤さんが「新宿的」なるものをご案内いたします。自身の活動では福島第一原子力発電所見学ツアーを企画するなどし、私たちに常に問いを投げかけ続けています。ヴィヴィアンさんから見える新宿はどのような街なのか?書籍『へそ』の読書体験とあわせて新宿を歩いてみましょう。
※2022年秋、金・土・日のいずれかで3時間ほどを予定しております。
※コレクターの方と調整の上、日程を決めさせていただきます。
※現地集合・現地解散とさせていただきます。
※交通費、宿泊費、食費等の実費は含まれません。
・ヴィヴィアン佐藤さんによる書籍『へそ』特装版
「社会彫刻家アワード2021」の調査選考委員を務めたヴィヴィアン佐藤さんによる書籍『へそ』を特別装丁版として制作していただきます。美術作家としてヘッドドレスのワークショップなどを各地で展開するヴィヴィアンさん。3名限定のリターンです!
・卸値で10冊なら、販売できるよ!
10冊のご注文ならこちらをご利用ください!卸値価格でご提供いたしますので、販売するもよし、仲間とシェアして社会彫刻家探しを展開するもよしです!
【海外からのご支援について】
海外発送をご希望の場合は、事前に下記お問い合わせフォームよりお問い合わせください。発送が可能な状況かご確認させていただきます。送料に関しましては、全額コレクターさまのご負担とさせていただきます。
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/UCAQjpFinj7pi2sA9
※新型コロナウイルス感染症およびウクライナの情勢不安を受け、各国・地域宛ての航空便の引受停止、減便等が生じております。お申込み時に可能な場合でもお届け時に遅延が生じるおそれがありますので、あらかじめご了承ください。
【プロジェクトページからのご登録が難しい場合】
アカウントの作成方法が分からない、諸事情により直接登録できない等お困りの場合は、運営事務局に直接ご連絡いただければ代理決済いたしますので、お気軽にご相談ください。
<問い合わせ先>
社会彫刻家基金運営事務局
メール: info@socialsculptor.tokyo
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座一丁目22番11号銀座大竹ビジデンス2階(NPO法人インビジブル内)
書籍の原稿は現在執筆中で、鋭意編集・デザイン・校正を行なっておりますが、必ずしも予定しているスケジュールで進まないかもしれません。極力スケジュールの遅れを出さないよう最大限努力致します。
一方で、取材に関しましては昨年の「社会彫刻家アワード2021」を皮切りにほぼ完了していますので、本書籍が届けられないことはありません。もし目標金額に満たない場合でも、印刷費や制作費は本書籍の売上金でカバー致します。皆様の応援をしっかりとつなげ必ず完成させます。
さいごまで、このページをお読み頂きありがとうございました!
我々の「社会」を彫刻する人のガイドブック『へそ』を発刊したいという思いが、少しでも届いていたらとても嬉しいです。
社会彫刻という概念は、様々な見方を持つ非常に多様なものであり明確な定義がない(もしくは定義してはいけないかもしれない)ものであり、だからこそとても魅力的なものでもあると考えています。
ガイドブック『へそ』では、社会彫刻はこれだ!という定義を行ったり解説する本ではなく、実践者の活動やその社会への波紋の形をひとつのよすがに、一緒にこれからの社会や社会彫刻について考えていく、そんな人生のガイドブックになるような本を目指しています。
そんな書籍を作る上で、このクラウドファンディングもとても大切なプロセスではないかと感じています。なぜならクラウドファンディングで参加するという行為も、お金をひとつの工具として社会を彫刻していくアクションだからです。
是非、今回のクラウドファンディングをスタートに、皆様と一緒に社会彫刻の旅に出ていきたいと思います。
皆様のご参加お待ちしております。
オルタナティブスペースコアの活動拠点、基町アパートから広島市内を眺める
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