「日々。」出展作品 藤原 雅哉「風とおる町」と若木 くるみ「版楽室」
vol. 18 2025-10-11 0
たくさんの応援ありがとうございます!今回も記念展「日々。」に参加している、坂本善三美術館と関わりの深いアーティストと出展作品をご紹介いたします。
撮影:森賢一
藤原 雅哉「風とおる町」
上の写真は芸術祭オープニングイベントの様子を撮ったものです。小国町の正午の時報「エーデルワイス」に合わせ、一斉に風車カチューシャを着けてテープカットが行われました。実はこれは藤原 雅哉によるプロジェクト「風とおる町」のパフォーマンスの一つなのです。
撮影:森賢一
テープカットを皮切りに、小国町の正午の時報「エーデルワイス」に合わせ、町民が日替わりで藤原の代表作「風車カチューシャ」を着用するプロジェクトを展開します。 さらに、アーティスト本人が扮するキャラクター「風車だん吉 ver.ゴールデン」が町のどこかに出没!金色の風車カチューシャをつけたアーティストに出会えたら、ぜひ声をかけてみてください。運が良ければ特製缶バッジがもらえるかもしれません。
若木 くるみ 「版楽室」
美術家・版画家の若木くるみは、かつて小国町に30日間滞在し、「ここで手に入る素材だけを使って考えた企画を学芸員にプレゼンし、合格したものだけを毎日実施する」という過酷なプロジェクト「若木くるみの制作道場」を過去に2度行いました。 中でも、剃り上げた後頭部にもうひとつの“顔”を描く作品は町民に強烈な印象を残し、10年以上経った今でも語り継がれています。
今回の展示では、身の回りにあるさまざまな凹凸からインスピレーションを得て版画を制作。小国町内の閉校になった小学校に残された楽器や机を版の素材として用い、それらも作品の一部として展示しています。また、坂本善三美術館と小国町の30年の歩みを詰め込んだ「日々。」のチラシの絵も若木くるみが手がけています。
小国町の人と風土に深く根ざした二人のアーティストによる作品を、ぜひ坂本善三美術館でご覧ください。