アニメーション作家時代の活動
vol. 9 2024-07-30 0
みなさま、いつも応援ありがとうございます。
クラファンも佳境にさしかかってきました。あとひといきです!
終了まで楽しんでもらえたらと思いますので、
今日は、アニメーション作家時代の活動をご紹介したいと思います。
今では、絵本作家としての一面しかご存じない方も多いかと思いますが、
もとはアニメーション作家でした(またアニメ作りますよ・・・)。
嵯峨美卒業後ウェブデザイナーをしながら、国内外の上映会に参加し、
WSを開催し、あちこち飛び歩いていました。
いつか、ガーデンでも野外上映会できたらな、という思いもありますので、
普段公開しない作品も載せます。クラファン期間限定公開にしますので、ぜひ最後まで御覧ください。
まずは、2008年NHK番組、デジスタの写真。アートアニメーション部門・森本晃司さんセレクトで放送されました。このアニメーションは天候をテーマにした実験アニメで、手描きと影絵、立体を組み合わせて作っています。実験大好き精神は、版画にも生かされているかも。なんか若い・・・。
アニメーションの関係者の皆さんは、デジスタ、懐かしいのではないでしょうか。
『森の息』3分
『森の息』は、嵯峨美の卒制をリメイクした作品。山火事を自然の生き物みずから、自分たちでしずめていくというお話。あめふらしや、太陽のおとしごなど、へんてこなオリジナルキャラクターがでてきます。循環するというテーマは、すでに、この頃からあったのかも・・・。
つづいて、おなじく2008年、神戸花鳥園にてグループ展を開催した折、会場にスクリーンをたててもらって、上映しました。鳥の舞うなか、南国の花にかこまれて...
『阿吽』3分
『阿吽』は、嵯峨美の卒業後に自主制作で作ったアニメーション。縁起物がいっぱい、つまった作品です。見た人に幸せがおとずれるようにと願いをこめています。
見たい!という方は、ぜひガーデンアトリエでの上映会をお楽しみに。(出来たらうれしい!)
おなじ作品を嵐電でも上映。 Animation Soupさん企画 ぶらり幻燈列車の旅にて
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続きまして、2012年みゆきの映画祭。
これは、スノーコレクティブさん主催、フィンランド大使館協賛の映画祭。斑尾高原スキー場にスノースクリーンをたて、おひるはスキーを楽しんだりフィンランドのコックさんと一緒に料理体験したり、
夜は氷の映画館で寒い中、国内外の映画を見るというもの。最高ですね。
タイトルは『WATER』実験アニメーション 1分
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『WATER』は水が氷になり、水になり、川にかえっていく...静かな実験アニメーション。動かない一枚絵を動かしてしまう、魔法使いのようなアニメーター。魔法のような芸術ということで、風や水、人が動かせないものを動かしたいと思って作りました。
みゆき野映画祭のこの舞台で上映してもらえて、とても幸せでした。
そして、おまたせいたしました!
2013年8月!自分が所属しているJAA(日本アニメーション協会)主催、
イントゥ6への初めての参加、で上映するために作った、
『いねむり画伯-Sleeping Painter-』私の代表作です。短編アニメなので一瞬です。
こちら、クラファンの開催期間限定で公開します。よろしければ、ぜひご覧ください。
『いねむり画伯-Sleeping Painter-』01:40 2013年8月制作
『いねむり画伯』1枚目の絵ラフ
実は、この作品は2005年、名古屋で開催された、JDAFクラシックディズニー・トムシート塾に選ばれた絵コンテでした。
当時、クラシックディズニーの元アートディレクターだったトム・シートさんは、
面白いセンスだ、アメリカにおいで、とおっしゃってくれていましたが、私は行かず・・・。
必ず映像化します、という約束は10年後となりました。
アメリカへ行かなかった、この時の判断を随分長い間、後悔することになり、次に、スロバキアへ行くときの起爆剤となったことは間違いありません。
今思うと、スロバキアは自分にとてもあっていたので、スロバキアへ行くべきしていったのだと感じています。
スロバキアの映画館での上映
うれしいことに、『Sleeping Painter』はBAB(ブラチスラヴァアニメーションビエンナーレ)に入選し、ブラチスラヴァ中の映画館で上映をしてもらえました。
私が見に行っていた日、司会のお姉さんに「どの作品が一番好きだった?」とあてられた、ひとりの男の子が、「Sleeping Painter」、日本が好きだから、と答えてくれたのを、未だに忘れられません。
作品ちゃうんかーいっ・・・
このいねむり画伯のモデルは、私自身です。
いつでも、いねむりしながら絵を描く得意技をもっているので、ブラチ美大でクラスメイトが撮ってくれた写真は、ほぼ眠っています笑。
絵本のお仕事も、いくつか眠っている間に描いた絵があります。
私自身を現した、この制作姿勢を原点とし、アトリエの屋号としました。
過去の写真の記録を追っていくと、アニメーションから版画から、絵本作家まで折々に、
大切な人々と出会い、わき目もふれずに、あらゆる芸術の道を楽しみながら全速力で走り続けてきたのを、改めて自分でふりかえれました。
回遊魚のように、今後も面白い方向へむかって、走り続けると思います。みなさんとともに、これからは、あたらしい自分のアトリエで・・・。