記録なければ、事実なし
vol. 12 2016-11-15 0
目標達成後もぞくぞくご支援をいただき本当にありがとうございます!締切まであと4日、第二の目標額は200万円です。追加の50万円は海外映画祭出品・配給のための英語字幕制作費に使う予定です。
本日は監督朴壽南の映画制作に10年以上ご支援頂いている《大阪プラネット映画資料図書館》代表の安井喜雄さんが、作品評と応援メッセージを寄せて下さいました。
◉安井喜雄/大阪プラネット映画資料図書館
9月末から10月初めにかけて開かれた韓国のDMZ国際ドキュメンタリー映画祭で朴壽南監督の『沈黙』が初上映され、韓国の観客とともに鑑賞するという幸運に恵まれた。この作品は、16ミリフィルム、ベータカム、DVカム、VHS、8ミリビデオなど様々な撮影素材をデジタル編集しているので、どのように完成するのか楽しみだった。最終的に映画館の大スクリーンにDCP(デジタルシネマパッケージ)で上映されたのだが、拡大映写のため画質的な問題はあったものの、すでに多くが故人となられた方々の話は貴重そのものだった。
「記録なければ、事実なし」の土本典昭監督の名言は、この作品のために言われた言葉のような気がして映像記録の重要性を改めて認識した。朴壽南監督の長年にわたる撮影素材の蓄積があればこそ完成したもので、誰しも成し得なかった偉業と言える。上映後の質疑応答でも観客から貴重な記録への感謝の気持ちが述べられ感慨深いものがあった。韓国の監督でなく日本在住の監督が描いた点で韓国での評価が高かったと思われ、DMZの映画祭で特別賞を受賞したのもうなずける。映画祭で見ることができたのは限られた人たちだけだったが、今後は韓国のみならず日本や世界の一般観客に向け上映を拡大して行きたいものだ。
安井喜雄◉大阪プラネット映画資料図書館、神戸映画資料館代表。◉2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭《日本を生きるということー境界からの視線》コーディネーター◉朴壽南監督作品『ぬちがふぅ(命果報)-玉砕場からの証言』(2012)コーディネーター
2006年沖縄.慶良間諸島ロケ/ 大津幸四郎カメラマン(左) 安井喜雄(中央) 朴壽南(右)
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