DMZ国際ドキュメンタリー映画祭<特別賞>を受賞しました!
vol. 4 2016-10-11 0
映画『沈黙』は、9月22日から韓国で開催されたDMZ国際ドキュメンタリー映画祭にて上映され、監督朴壽南(パク・スナム)は、<特別賞>を受賞致しました。
授賞の瞬間です!
映画祭の象徴である<雁>にちなみ、<勇敢な雁賞>という特別賞です。
トロフィーの上に<雁>
映画祭では一週間にわたり、全36カ国から116作品が上映されました。その中での、受賞。
そして監督にとっては祖国の映画祭で、在日コリアンとして長年の制作活動が81歳にして
初めて認められ映画『沈黙』が高く評価されたことは、これまでにない喜びでした。
これまで編集してきた娘の私にとっても、何よりも嬉しかったです
<日本軍慰安婦特集>企画では
中国、日韓の監督にによる8本のドキュメンタリーが上映されました。日本からの参加も多く『沖縄のハルモニ』『記憶と生きる』『からゆきさん』が上映、また台湾や中国に残る被害者たちの貴重なドキュメンタリーが並びました。
そしてそれぞれの監督が参加する<日本軍慰安婦フォーラム>も開催されました。
韓国で「慰安婦」研究の第一人者といわれるユンミョンスクさんをパネラーに迎えました。
左から 土本敏邦監督、映画『22』のキカー監督(中国)、監督朴壽南が発言中です。
2015年12月に日韓両政府によって「慰安婦」問題の解決に合意がなされたものの、当事者不在の妥結に多くの異議が出されています。その中で各ドキュメンタリーの記録と提言は問題を語り合い、議論して行く上で非常に重要な視点、当事者の声を伝えてくれました。
<在日の生と闘争>フォーラム
監督朴壽南(パク・スナム)と『龍王宮』監督の金稔万(キムインマン)監督のトークセッションも開催されました。
韓国の人にとって、在日コリアンの抱える問題はほとんど知られていません。朝鮮半島にルーツをもつ2人の監督の体験は、短い時間では語りきれませんでしたが、監督朴壽南(パク・スナム)は、関東大震災の時の父親の体験を自らの原点として語り出しました。(詳しくは執筆した文章私の原点をぜひご覧ください)
【感謝】国際映画祭では様々な映画監督、製作者、それを支えるスタッフの方達の出会い、再会がありました。DMZ映画祭の執行委員長は、韓国では有名な俳優であるチョジェヒョンさんです。執行委員長もスタッフと一緒に、映画祭を成功させるために汗を流していた姿が心に残ります。本当に素晴らしい映画祭でした。
<俳優・執行委員長のチョジェヒョンさん>