クラファン特典の没原稿はこんな感じ
vol. 7 2022-04-29 0
・旅と人とカメラ
「何しにバングラデシュへ」と尋ねてくる地元民に「なんとなく」と答えていた。いや、そこにバングラデシュがあったから。特に目的もなかった。毎日、散歩ばかりしていた。それだけで集まってくる人たち。こんな私でも人気者になれた。
138カ国目のバングラデシュはインドのカルカッタからバスで往復した。自転車でなくバックパッカーだった。
旅先で人にカメラを向けるときは覚悟がいる。カメラのレンズを通して相手と向き合う。ネクラな私がやると、ぎこちないコミュニケーションを経てからのお願いとなる。重い。飾らず守らず、ありのままで人と接していたなら、旅でもっと人の写真を残せたかもしれない。気軽に「ちょっと写真を撮らせてよ」がなかなかできない。
そんなジレンマをよそに、バングラデシュの人はずかずかと私に近づいてくる。悩むことなんて無い。ちょっと話をして一緒に笑ったりすればオッケーだった。人と人との距離が近かった。だから、人の写真ばかりになった。街中で何か撮ってると「俺も撮れ、俺も撮れ」とリクエストが飛んでくる。
飾らず守らず、ありのままの人たちがいた。私には真似できないまっすぐな瞳で、私のカメラの前に立ってくれた。
ーーーー
本を作るにしても増やすより減らすがやさしいと聞いて、いろいろと文章は書いた。そして、その通りに大幅に文章を削った。
クラファン特典にはそんな没原稿をまとめます。
私の本を買うにしても、今回のクラファンより市販本の方が安くなります。だからこそ、特典で納得させます。
今回の出版で私は1000冊の在庫を抱えます。この1000冊にはナンバリングを入れます。特別な1000冊です。クラファンリターンにもなっています。もし、私の本のご購入を希望でしたら、今回のクラファンからお願いします。