水戸映画祭での幕開け
vol. 1 2022-10-16 0
はじめまして、映画『目の見えない白鳥さん、アートを見る』を配給する会のSLと申します。
有緒監督からずっと「SLくん」と呼ばれ、クラウドファンディングのお礼メールや、SNS発信のお手伝いをしている18歳の青年(笑)です。水戸でのレポートをお伝えしたいと思います。
水戸映画祭・水戸芸術館は今回が初めてでした。水戸に訪れたことはありましたが、初めての映画祭参加で、どんな人々が集まり、どんな映画祭になるのかと、好奇心とともに、肩があがりました。
大きなエントランスに入ると「37TH MITO FILM FESTIVAL」という文字が見え、無事会場に到着できたことに、ひと安心。予想以上の人の多さに驚きながらも、劇場に入りました。
こぢんまりとした心地よさを感じる劇場は、見える範囲、ほぼ満席。ベンチシートのように、”肩を寄せてみんなで見る”という感覚が強くありました。
白鳥さんがスクリーンに照らされると、スクリーンとの距離が近いからか、とても大きく感じ、音にもどこかぬくもりを感じました。この映画を見るのは初めてではなかったのですが、どこか鮮度というか、新鮮味がありました。小僧が偉そうにいうことではないのですが、これが映画なんだろうな、と思いました。
人間観察が大好きな私は、一体どんな人生があって、今ここに居るんだろうと、周りの皆さんが気になりました。隣の方が目に留まり、映画祭のチラシ裏に何かを書き留めている様子。もちろん上映中の暗いなかで。なにか、映画やスクリーンのパワーの一端を垣間見た気がしました。
エンドロールの後に映倫の文字が映ると、会場は明るくなり、拍手が聞こえはじめました。休憩時間のアナウンスが始まると、観客の皆さんが動きはじめました。でも、座り続ける人もいて、感想戦が聞こえたり。ワタシも、座り続けてみたり。「なんか哲学的だね」、「すごく良かったね」と聞こえ、一人でニヤついていました。(映画制作の場には全く関わっていないですが)
休憩時間が終わると、アフタトークを聞くためにぞろぞろと席に戻られる観客の皆さん。私はカメラを持ち、後ろの通路でパシャパシャと撮っていました。しかし、写真を撮るのに精一杯で全く話を聞いておらず、内容を全く覚えていません。なので、アフタトークの詳細は”会場にお越しいただいた皆さんの心に留めていただく”という、なんとも綺麗事に見せかけて、さっと逃げたいと思います。
映画をご覧いただいた114名の観客の皆様、お越しただき本当にありがとうございました。 また、どこかのスクリーンでお会いしましょう。
(写真・文 SL)
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