稽古始まりました。
vol. 1 2020-07-23 0
この度は、深夜ガタンゴトン3年ぶりの新作「消え残る」公演支援プロジェクトにご興味を持っていただき、また、ご支援いただき、誠にありがとうございます。
プロジェクトの進捗状況のご報告でございます。
現在、深夜ガタンゴトン2020年夏の公演「消え残る」は上演実現に向けて準備中でございます。
運営としては、感染症対策のガイドラインの作成をしたり、劇場、関係団体と密に情報交換を行い、無事公演が実施できるように進めております。
そんななかですが、稽古も開始しました。
今回は、ムトコウヨウと星秀美の2人芝居でございます。
演出含めて稽古場は3人なので、稽古場での密の状況は避けられているのかもしれません。
稽古はお互いに話すことが多く、実はずっと話していることが多いです。
ムトコウヨウ、星秀美の2人がこれまでいったいどのような人生を歩んできたのか、その共有のような時間になります。
もちろん、台本は完成しておりますので、その内容がそのまま物語になるというわけではないですが、台詞一つ一つ、生で感じた俳優の感情を大切にしております。
演劇の魅力のうちの一つに「ライブ」というものがあります。
今、目指しているところは、作品の生々しさの追求です。
ショーを見るというより、「2人が生活している部屋に自分が透明人間になって一緒に居座っているような体験ができる」というところを目指して稽古をしております。
自分は透明人間でも、その居心地の悪さや、ついつい口出ししてしまいたくなるような衝動とか、そういった部分を大切にしております。
本音を語れる場所というのは、どんどん減っていております。
なかなか、“人の剥き出しの感情に触れる機会”はないと思います。
その体験ができるのが、今回の作品の魅力であり、価値です。
他人の本音を聞くことは、自分にとって何かを考える機会になるのではないしょうか?
いつもと違った2人がきっと垣間見ることができます。
引き続き、みなさま、ご声援のほどよろしくお願い申し上げます。
裕本恭
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