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「銭湯があるまちなみ」の魅力を伝える。稲荷湯長屋再生プロジェクトの応援をクラウドファンディングで実現!
2019年に国の登録有形文化財に認定された東京・北区の滝野川「稲荷湯」の二軒長屋を再生し、地域の憩いの場所として継続的に運営すると同時に、全国各地の銭湯文化を継承し、「銭湯のあるまちなみ」づくりを推進する活動を推進します
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私たち一般社団法人「せんとうとまち」は、銭湯が持つ文化的価値に光をあてながら、銭湯とその周辺の街の生活文化を育んでいる重要な建物や環境の潜在的価値を掘り出し、見える化し、広く社会に発信することで、歴史の積層を踏まえた「銭湯があるまちなみ」の魅力の向上を図っていきます。
2019年に国の登録有形文化財に認定された東京・北区の滝野川「稲荷湯」の二軒長屋を再生し、地域の憩いの場所として継続的に運営すると同時に、全国各地の銭湯文化を継承し、「銭湯のあるまちなみ」づくりを推進する活動を推進します
22.8.13 アップデート
・新しい特典として、【稲荷湯長屋貸切プラン】を追加しました。
・稲荷湯満喫セットに、ご近所の老舗商店である亀の子束子さんの商品と、活動をご一緒している大正大学が作ったヘチマ石鹸を特典一覧に新たに追加させていただきました。
・5,000円以上の特典には、「せんとうとまち」新聞を新たに追加いたしました。
22.8.12 アップデート
ご協力、ご支援いただいている方々からの応援コメントを掲載しています。(適宜、更新)
22.8.1 アップデート
リターン品である滝野川周辺の店舗を紹介するポストカード、せんとうとまち特製手ぬぐい、せんとうとまち焼印付木桶の商品のお写真を追加しました。
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私たち一般社団法人「せんとうとまち」は、銭湯が持つ文化的価値に光をあてながら、銭湯とその周辺の街の生活文化を育んでいる重要な建物や環境の潜在的価値を掘り出し、見える化し、広く社会に発信することで、歴史の積層を踏まえた「銭湯があるまちなみ」の魅力の向上を図る活動を行っています。
▼「せんとうとまち」公式サイト
https://www.sento-to-machi.org/
社団のメンバーは、それぞれに地域の魅力の掘り起こしや歴史的文化的な地域資源の発掘、保全、利活用に取り組んできていました。そのなかで地域における「銭湯」の価値や可能性の再評価は特に各人が必要と感じていたことでした。
東京都内だけでも戦後の最盛期には2700軒近くあったと言われている銭湯は、今では500軒を切り、その減少はとどまるところを知りません。地域の人たちの居場所として長年、地域のなかに存在していた銭湯は人と人とのつながりが希薄となってしまった昨今、以前に増して貴重となっています。しかし、そうした地域と銭湯がもたらす関係性やそこにある「地域らしさ」も、現代の都市においては淘汰されてきています。だからこそ、地域の物語や歴史、文化の拠点としての銭湯の価値を、改めて見出すための活動が必要だと考えるようになりました。
Photo:TADA
2017年頃、東京・北区全域の銭湯を取材する機会があり、そこで滝野川「稲荷湯」とご縁ができました。稲荷湯は、大正初期創業。現在の建物は昭和5年に建てられた寺社仏閣を彷彿とさせる通称「宮造り」と呼ばれる建築様式の銭湯です。今では珍しくなってしまった昔ながらの風情を残す貴重な一軒です。
また、稲荷湯の隣には二軒長屋があります。長屋は、元は旧中山道沿いに建っていた建物を稲荷湯の敷地に移築し、さらに現在の地に曳家されたと伝わっています。最盛期には10人の従業員が長屋に住み込みながら稲荷湯で働かれていたそうです。戦後は貸家として使用され、その後、稲荷湯の倉庫として使われてきました。長屋は、住居としての様子を色濃く残し、銭湯の大規模な職住一体経営の時代をうかがう事ができる貴重な建物です。
ご縁をきっかけに建築調査の提案や建物の実測・聞き取り調査を踏まえて、私たちはこの歴史的に価値のある銭湯を継承するための取り組みとして、国の登録有形文化財への申請をサポートさせていただきました。そして、2019年に稲荷湯および二軒長屋を国の登録有形文化財として認定いただくことになりました。
●北区の稲荷湯が国の登録有形文化財に指定 都内の銭湯では2軒目(参照)
さらに、単純な建物の保全だけにとどまらない文化的な価値を活かした展開として、二軒長屋を新しいスタイルのコミュニティスペースへと活かすことを考えました。再生・改修にあたっては、世界中の歴史的建造物や文化遺産の保全に取り組んでいるワールド・モニュメント財団へ申請をし、2019年10月に「稲荷湯」を 2020年版ワールドモニュメント財団文化遺産リストに選定いただきました。稲荷湯は地域に大きな影響力を持つ文化遺産として、世界中の250件から25件に選ばれ、ノートルダム大聖堂等の世界遺産と肩を並べて評価されることとなりました。
ワールド・モニュメント財団を通して得たアメリカン・エキスプレスからの助成支援をもとに、稲荷湯の修理および隣接する二軒長屋を地域に開かれた銭湯とまちをつなぐ憩いの場所とするための再生プロジェクトがスタートしました。
ワールドモニュメント財団のダーリン・マクロード副理事長が来日し、選定伝達セレモニーを開催(2019年11月)Photo:SHIMADA, Yusuke / apgm*
2020年11月から始まった再生プロジェクトは、稲荷湯の薪置き場の整備、稲荷湯浴場の背景画下地の耐震補強などから始まり、2021年春頃から長屋の解体作業および改修工事に着手しました。
長屋工事では、外観、柱、土台、小屋組などの構造材は原則保存することとし、二戸の内、保存状態が良い一戸を現状維持を原則として再生し、既に倉庫として改修されていた一戸をサロンへと再改修することとしました。
工事は、建ったまま行う半解体工事でした。解体にあたっては一時的に解体した部材を再利用できるよう丁寧に解体を行い、解体した部材は後で元に戻せるようどこの部位にあったのかを記録しながら(時には部材にチョークで番号をふりながら)解体を行い、稲荷湯の倉庫に保管するという作業でした。
解体中には、すきま風を塞いでいた昭和16年の新聞紙や、土壁の中に沢山の貝殻が混じるなど多くの発見がありました。
解体後は、沈下した土台を水平に是正し、傾いた柱を垂直に戻し、土台下にあった大谷石の基礎を取り除いた後、コンクリート基礎を新設しました。
腐朽した部材は伝統工法により取替え、多くの人が安全に使用できるよう耐震壁を新設し補強を行いました。
Photo:TADA
Photo:TADA
伝統的な土壁を再現するために長野まで良質な泥を調達に行き、かつての工法に基づいて多くの時間とエネルギーが注がれて長屋は再生されてゆきました。
土壁の下地である「竹小舞」では、格子編みを地域の方々や長屋再生に関心のある方々とともにワークショップを通じて作業しました。
竹小舞で編んだあとに最初に塗りつける壁、下塗りである荒壁も、ワークショップを通じて作業し、伝統工法や職人による伝統技法を現代に継承するということも念頭に再生プロジェクトを進めてきました。
工事の途中には度々見学会を行い、地域の方々に立ち寄って頂いて関係性を育みながら仕上げていきました。
かつての銭湯は、さまざまな世代や立場の人々が日常的に利用し、交流をした場所として、今以上にコミュニティの役割を担っていました。江戸から明治期の途中まで、湯屋(当時の銭湯)には二階に広間があり、二階の広間は男性たちの憩いの場として囲碁・将棋を楽しんだり、飲食をしたりと大いに賑わっていました。
今回、稲荷湯長屋を活用するにあたり、入浴前後の方々に開放する憩いの場づくりを提案したのも、そうした銭湯が持っていた文化的な役割を現代に再構築することを念頭に置きました。
新しい長屋には、キッチンを設置し、奥の座敷はちょっとした休憩スペースとして利用することができます。銭湯上がりの小休憩や、珈琲やビールを飲みながらちょっと一服しにきたり。現在、銭湯内部で完結してしまっている銭湯の持つコミュニティ拠点としての可能性を、長屋を通じてまちに開くイメージです。銭湯へ飛び込むことに抵抗のある世代でも、銭湯とまちのワンクッションとして長屋から銭湯に親しんでもらうと共に、地域とつながってもらうことを目的としています。
また、地域の様々な人たちが日常的に集まる銭湯は、地域の一大情報拠点であり発信拠点でもあります。そのような特性を利用し、長屋では界隈の地域情報を発信する仕掛けを、近隣の大正大学と連携し準備しています。
誰もがふらりと立ち寄り、ご近所さんと触れ合い、地域を知る、そうした場所になることを目指し、皆様からのご支援をもとに少しづつ運営体制を整え、運用していく予定です。
こうした滝野川稲荷湯における国の登録有形文化財化、再生、新たな取り組みへの展開で培ってきたノウハウや、今まで多くの銭湯と向き合う中で得てきた知見をもとに、稲荷湯のみならず、全国各地の銭湯文化を現代に継承し、文化財化や「銭湯のあるまちなみ」づくりを推進するための活動を今後展開していきたいと考えています。
日本の伝統文化である銭湯は、公衆衛生のための場所として発展してきました。同時に、古くから地域の人々のコミュニケーションの場、コミュニティのサロンとしても機能しています。特段コミュニケーションを取らなくても、ただ、そこに他人がいて生活があるという気配を感じられる場所です。
Photo:TADA
もう一つ忘れてはならないことは、銭湯は「まち」とともに存在しているということです。
せんとうとまちのメンバーは、これまでに様々な地域活動を通し、ご近所にあるいくつもの銭湯が消えていく現場に立ち合い、そこで育まれていたコミュニティが銭湯と共に解体される様子を目の当たりにしてきました。
ここでさらに深刻なのは、その周辺地域で起こる甚だしい変化です。銭湯周辺の風呂無し住居が空き家になり、解体され、同時に商店が潰れ、人が通らなくなる様子は、まちの風景を一変させてしまうほどのインパクトがあると感じています。一方で、まちの拠点として維持されている銭湯は、日常的にご近所の人々や地域の生業をつなげ、さらに人々がまちを行き交う風景を作る一端を担っているかのようです。
その様子から、私たちは銭湯を中心に地域の生態系のような関係性が広がっていると考えるようになりました。
Photo:TADA
そのような経験から、私たちは銭湯そのものだけではなく、銭湯を取り巻く周辺地域にも向き合うことを一つの理念とし、「せんとうとまち」という名を冠して、それらのサポート活動を始めることにしました。銭湯とまちが育んできた地域の歴史とその価値を丹念に紐解き、それらの関係性を再生しながらこれからの地域の可能性につなげていく作業を行っていきます。
高齢者の見守りや子育て問題などの地域のセーフティーネットとして、防災拠点の役割や地域社会を学ぶ場として、限られた資源の共有の場として……これからの都市生活において、より一層銭湯に潜在する価値や可能性は大きくなっていくことは間違いありません。日々の営業に追われる銭湯主の皆様には何を呑気なことをと思われてしまうかと思いますが、少しの可能性でも、次の世代にこの素晴らしい文化をつなげるお手伝いを微力ながらできればと考えています。
Photo:TADA
銭湯という建物そのものも、現代では大変珍しい工法で作られていることも少なくありません。私たちが修復再生プロジェクトに取り組んできた稲荷湯もその一つです。こうした銭湯は、地域の歴史や文化に寄り添ってきた後生に残すべき文化財になりうるものでもあります。
このような活動をもとに、現在、全国の銭湯主や銭湯の関係者からご相談をいただいています。しかしながら、私たちだけで全てを取り組むには限界があります。各地で地域文化を継承したりまちづくりに取り組んでいる団体の方々と連携を図りながら、「銭湯があるまちなみ」とそこに積層された文化を継承するための活動を推進したいと思っています。
また、残念ながら廃業してしまった銭湯も多くあります。廃業後、即座に更地となったり開発され別の建物が出来たりしてしまうと、そこに銭湯があったという記憶も薄らいでしまいます。すでに廃業した、もしくは仮にこれから廃業する場合でも、専門的な記録を残したり、そこに蓄積された物語を紐解いたり、貴重な装飾やその場所を物語る物品を引き取り、アーカイブすることもこれからの地域を考える上で重要な活動だと認識しています。
また、その銭湯を大切にしていた人たちにとっても、少しでも喪失感を埋め、地域の記憶を次世代に伝える大切な取り組みだと私たちは考えています。
活動には多くの専門家や企業との連携が必要不可欠です。現状では、自分達で資金を持ち出し、できる範囲のなかで活動してきましたが、銭湯経営における後継者問題や、昨今の燃料高騰や原価高騰などの影響もあり、銭湯の閉業が相次ぎ、その度に「早く調査や支援ができたら……」と思うばかりです。
だからこそ、私たちの活動そのものの運営体制の拡充に加え運営資金をしっかりと確保し、様々な専門家の力を借りながら、銭湯が持つ価値や可能性を探る町医者的、御用聞き的にサポートができたらと考えています。
私たちが取り組むさまざまな事業やプロジェクトを通じて、銭湯を基軸に地域の方々とつながりながら、また、同じ志を持っている全国各地の人たちともつながりながら、ともに銭湯が地域にもたらす価値を高め、銭湯とまちとの持続可能なあり方を模索していきたいと考えています。
今回のクラウドファンディングで集めるのは、これまで取り組んできた稲荷湯長屋再生プロジェクトの次なる展開として、地域拠点としての持続的なスペース運営に必要な設備資金や運営資金、さらに、全国各地の銭湯文化を継承するための銭湯文化調査研究など銭湯支援活動の費用です。
稲荷湯の登録有形文化財、そしてワールドモニュメント財団からの支援と稲荷湯長屋の再生プロジェクトには多くの方々が注目していただき、様々なメディアからの取材もありました。プロジェクト開始の際には、全国各地の浴場運営者に配布される業界紙 「全国浴場新聞」の一面に、私たち「せんとうとまち」の活動をご紹介していただく機会がありました。
新聞掲載後には、全国各地の銭湯浴場の運営者から、自分達の銭湯も支援してほしいというお声も沢山いただきました。あわせて、各地でまちづくりに取り組まれている方々からも、歴史的文化的価値のある銭湯をどうしたら保全していけるのか、というご相談も沢山いただいています。
そうした各地の銭湯を綿密に調査し、どのような支援ができるか、必要に応じて様々な助成や支援を募りながら、少しでも多くの「銭湯のあるまちなみ」を残すための継続的な活動資金として使わせていただきます。
具体的な資金の使い道として、設備費は再生プロジェクトにて建物やキッチンスペースの基本的な設備は導入できましたが、今後、稲荷湯長屋を開放し、地域の方々に利用して頂いたり、気軽に立ち寄って頂けるために冷蔵庫や冷凍庫の拡張、調理機材の充実をしたいと思っています。継続的な運営のためには、現状の資金はほぼ持ち出しでの運営となっているため、しっかりとアルバイト等を雇用し、人員マネジメントや長屋を活用した銭湯に関する企画など、空間の維持管理やより良い場所として継続的に運営していくための設備投資も必要と考えています。
各地の銭湯支援、銭湯リサーチでは、調査や活用提案、具体的な運営維持のための相談窓口体制、サポート体制の充実のための人員拡充を予定しています。すでに廃業してしまった銭湯の場合、すぐさま調査や記録を行わないと解体されてしまう恐れがあります。解体前の短い時間のなか、利権者間の交渉、調整を行うという活動に迅速に対応するための活動資金など、今ある銭湯が次世代に残るための活動をしなければいけません。現在進行で残念ながらこれから閉業してしまう銭湯も、なにかしらの保全や利活用の道筋を探る必要があります。閉業後に解体される場合でも、調査や記録、貴重な物品や装飾品を引き取り、アーカイブする活動を通じて、少しでも銭湯という文化をこれからの社会に引き継いでいくための活動の資金として使わせていただきます。
その他、今回のクラウドファンディングにてご支援いただいた皆様にお渡しするリターン代や配送費など、合計で300万円を目標金額として設定させていただいています。
<資金の使い道>
・設備費等:60万円(冷凍庫、冷蔵庫、調理機材、備品等)
・人件費等:120万円(各地の銭湯文化調査、支援体制の拡充等)
・リターン代 60万円(ドリンク券、手ぬぐい、タオル、木桶、その他)
・配送費 30万円
・手数料 30万円(目標金額10%)
合計:目標金額 300万円
目標金額を超えた場合、各地の銭湯支援体制のさらなる拡充、各地の市民団体、まちづくり団体、行政機関などとの連携強化を図る活動を行い、全国各地の銭湯支援のネットワーク構築を行ってまいります。
6月24日:クラウドファンディング開始
6月25日、26日:長屋再生プロジェクトお披露目会(詳細はこちら)
7月以降:長屋喫茶、プレオープン
8月末:クラウドファンディング終了
9月中旬以降:リターン郵送開始
9月中下旬:長屋、本格オープン
10月下旬:オープン記念展示イベント(予定)
10月以降、全国の銭湯の調査研究に関する体制サポートの拡充(予定)
*プレオープン中は、週1,2程度、日中の時間帯にて、再生した長屋を見学いただけるよう開放しています。同時に、喫茶の提供体制も整えながら運営しています。
Photo:TADA
ご支援いただいた方々へのリターンとして、主に稲荷湯長屋で展開する喫茶のドリンク券や、せんとうとまち特製てぬぐい、せんとうとまちの焼印付木桶などをご用意しています。
●お礼+進捗報告
ご支援いただいた皆様へのお礼メールと、活動の進捗などを定期的にご連絡させていただきます。
●稲荷湯長屋ドリンク券
稲荷湯長屋で提供しているお飲み物各種にご利用いただけるドリンク券です(ソフトドリンクのみ)。有効期限は2023年6月まで。
●稲荷湯長屋ポストカード
稲荷湯がある滝野川周辺は、旧中山道にて発展してきた地域で、長年営んでいる商店は、どれも魅力的な商店ばかりです。そうした魅力あふれるお店を簡単にまとめたポストカードを制作しました。滝野川に来た記念や、地域散策のきっかけにいかがでしょうか。(現在、全5枚1セットとなっています。1セットお渡しいたします)
●ワールドモニュメント財団報告書
今回、稲荷湯長屋再生の支援をいただいた、世界の危機的文化遺産を支援するワールドモニュメント財団に提出する報告書(プリント版)を進呈いたします。文化遺産の保全にご関心のある方にとっては貴重な冊子です。
●「せんとうとまち新聞」
稲荷湯長屋のお披露目会にて発行した、せんとうとまち新聞は、稲荷湯や長屋、および滝野川周辺についての歴史的な文脈や、今回の長屋再生にあたっての再生プロセスなどについて書いたタブロイドです。国の登録有形文化財となった銭湯および長屋が、どのように再生し、これからどのように活用されていくかがまとまっています。今後、せんとうとまちの活動を発信する1つの広報物として作成していく予定で、ぜひ、みなさんに手に取ってご覧いただけると、私たちの活動や長屋再生の経緯について深く知っていただけるものになっています。
●せんとうとまち特製「手ぬぐい」
せんとうとまちのロゴが入った手ぬぐいを進呈いたします。銭湯のお供に、普段使いにお一ついかがでしょうか。
●せんとうとまち焼印付木桶
稲荷湯は今でも木の桶を銭湯で使用し、1年間使用したものは新しい木桶へ入れ替えをしています。その入れ替えで現役を退いた古い桶に、せんとうとまちのロゴをあしらった焼印付の桶を進呈いたします。1年間使用された中古品であることをご理解くださいませ。
●稲荷湯特製タオル
滝野川稲荷湯のロゴやイラストをあしらったタオルです。銭湯好きなら持っておきたい一品です。
●亀の子束子の健康たわし(サトウさん紐付き
滝野川にて本店をかまえる、今年で創業115周年の亀の子束子さん。キッチン用品だけでなく、身体を洗う健康たわしも取り扱っています。そこで、ご近所の老舗商店である亀の子束子と稲荷湯とつながりとして、今回、稲荷湯長屋にて亀の子束子さんの商品の販売を開始しました。クラウドファンディングでも、販売している商品の1つして、健康たわし(サトウさん紐付き)を特典にさせていただきました。
●大正大学が栽培したヘチマを使った「ヘチマ石鹸」
稲荷湯の近所にあり、稲荷湯長屋の活動にてご一緒させてもらっている大正大学。そんな大正大学がキャンパス内で無農薬で栽培している野菜の1つであるヘチマを使い、石鹸を作成しています。ヘチマ石鹸は乾燥ヘチマを輪切りにしたものに、グリセリン石鹸とアロマオイルを加えた石鹸雑貨です。インテリアとして見た目と香りを楽しんでもいいですし、そのまま石鹸としても使えます。ヘチマの部分が出ててきたら角質ケア用などにして引き続き使うことができます。
●稲荷湯長屋貸切プラン
Photo:TADA
稲荷湯長屋の奥座敷を2時間貸切できるプランです。長屋ならではのんびりとできる空間で、お友達らとくつろいだり、ちょっとしたお教室などで使うのも手かもしれません。
(ご利用可能な日時などの詳細は、クラウドファンディング終了後にご支援様とやりとりさせていただいた上でご調整させていただきます。)
●稲荷湯貸切プラン
稲荷湯を1時間貸切できるプランです。ご利用につき最大5名様まで(5名以上は要相談)。お一人、もしくはお友達と、大きな富士山を見ながら誰もいない大浴場に浸かるのは、ここでしか味わえない体験です。貸切後は、長屋でゆっくりくつろぎませんか。
*浴室は男女どちらかで両方使用は不可
*混浴不可
*入浴剤、オイルなどの持ち込み不可
*着衣での写真撮影のみOK
*アルコール持ち込み不可
*敷地内全面禁煙
(貸切によるご利用内容は事前に確認をさせていただきます。また、ご利用可能な日時は、定休日である水曜日、詳細日時等はクラウドファンディング終了後にご支援者様とやりとりをさせていただきます)
*「リターン」を選択した後に、さらなる応援としてご自身で好きな金額に上乗せすることも可能です。
【プロジェクトページからのご登録が難しい場合】
アカウントの作成方法が分からない、諸事情により直接登録できない等お困りの場合は、事務局に直接ご連絡ください。
<問い合わせ先>
一般社団法人せんとうとまち
メール:sento.to.machi@gmail.com
目標金額に達しなかった場合でも、自己資金で長屋の運営や各地の銭湯調査、記録活動は実施してまいります。また、リターンも漏れなくお届けいたします。皆様からご支援いただいた資金によって、各地の調査を円滑に進め、少しでも多くの銭湯文化を継承する活動へとつなげてまいります。
銭湯オーナーとの直接のやりとり、各地の研究者や有識者、まちづくり団体や市民団体、行政関係者との議論や、現地に足を運び、実測や調査、記録をしたことで得られる発見や驚きはなにものにも代えがたいものがあります。それらから得られる知見やネットワークを生かし、「銭湯のあるまちなみ」を少しでも保全できるよう、私たちの活動をご支援くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
Photo:SHIMADA, Yusuke / apgm*
誰もが、一度は入ったことがある銭湯は、古くから、当たり前のように日常に存在してきました。そんな、老若男女誰もが皆、自然体でリラックスし過ごせる居場所も、時代とともに淘汰されつつあります。私たちは、そんな銭湯の魅力や文化的価値を再認識するだけでなく、その価値を少しでも次の世代に継承していきたい、そんな思いで活動しています。
もちろん、すべての銭湯を救うことは不可能かもしれません。しかし、少しでも行動し、様々な人たちのお力をお借りすることで、その価値や可能性をこれまでと違った形で残すことができると信じています。そのためにも、多くの皆さんのご支援やご協力が必要不可欠です。クラウドファンディングのみならず、団体の賛助会員として支援したり、プロジェクトに応じて関わっていただいたりすることも、もちろん大歓迎です。みなさんとともに「銭湯のあるまちなみ」を継承する活動を展開していきます。どうかお力添えのほどどうぞよろしくお願いいたします。
Photo:TADA
栗生はるか(一般社団法人せんとうとまち代表理事)
ここ10年、自分の身の回りの銭湯が消えていく様子に向き合って、少しでも何かできないものかと駆けずり回ってきました。銭湯が消えることで起こるコミュニティの解体を目の当たりにし、まちが変貌していく状況に悔しい思いをし続けてきました。
その背景には銭湯主の様々な葛藤、後継問題や経営難、建物の老朽化など様々な要因があります。全てがそのまま残せなくても銭湯機能だけ、建物だけ、せめて記憶だけでも……と、様々な専門家と連携しながら少しでも良いかたちで銭湯文化を次世代につなぐ一助となればと活動してきました。そのような経験が生かされた今回の滝野川稲荷湯さんのような事例は大変希少ですが、私たちはこのような事例を少しでも増やしてゆきたく思っています。
しかしながら、多くの銭湯主、銭湯関係者からのご相談を受けながらも、持ち出しでの活動には限界があります。1軒でも多くの銭湯が良いかたちで残り続けられるよう、どうか皆さまのご支援を賜りたくお願いいたします。
牧野徹(一般社団法人せんとうとまち副理事長)
みんなの家にお風呂が付くと、みんな銭湯に行かなくなる。だから銭湯はいずれなくなる運命なのかもしれない。じゃあなぜ銭湯を残す必要があるのだろうか? それは、今も銭湯を必要としている人たちがたくさんいるし、その時間を楽しみにしている人たちもたくさんいるからだ。私たちは少しでもそんな人たちの力になることができればと思っています。
サムホールデン(一般社団法人せんとうとまち理事)
8年前に海外から来た僕にとって、銭湯は日本の「まち」の面白さを知るきっかけであり、故郷から遠く離れた都会の中の拠り所になりました。地域の関係性、都市の歴史が詰まっているこの貴重な空間が消えていく今の流れをなんとか変えたい気持ちで活動しています。自ら内装工事を手がけてついに再生の夢が叶った稲荷湯長屋を盛り上げていくことが、その第一歩だと思ってます。
三文字昌也(一般社団法人せんとうとまち理事)
学生時代文京区で風呂なし物件に下宿していた時に、私は初めて「銭湯のある暮らし」を体験し、その豊かさに感銘を受けました。しかし、通っていた銭湯の廃業を契機に、その暮らしは大きく変化し、そこからまち自体も大きく変貌を遂げていきました。そこから私自身7年ほどまちを記録し、保全するための活動を行ってきましたが、銭湯をきっかけにまちのことを考える取り組みは、実は過去を振り返るだけのノスタルジックな活動ではなく、私たちのこれからの暮らし方を考える事だと思っています。みなさまのご支援とご協力をいただけましたら幸いです。
江口晋太朗(一般社団法人せんとうとまち理事)
公衆浴場としての銭湯は、非日常的なものではなく、日々の営みや生活と地続きにある日常がそこにはあります。銭湯は、地域に蓄積されてきた様々な歴史や文化を色濃く残す場所でもあります。そうしたまちの生態系としての銭湯を、今の時代にどのようにして継承し、次世代に残せる形にしていくか。みなさんとともに考える活動にしていきたいと思います。地域固有の様子を色濃く残す銭湯という場所、空間、建物、物語……それらを少しでも多く継承し、アーカイブしていくための活動にぜひご支援ください。
本プロジェクトにご賛同いただいている方々からの応援コメントを掲載します。
「銭湯。それは長い日本の入浴文化において庶民生活になくてはならない重要な施設でありました。しかし現在はその件数も急激に減りつつあるのが現状です。日本の入浴文化は欧米の体の汚れを落とすという機能だけではなく、浮世の垢をも落とすという役割があります。
なかでも銭湯は身近な地域密着型施設としての役割を持っています。遠くの温泉より近くの銭湯という意味において、銭湯は是非ともその役割をこれからも担ってくれる残すべき歴史的遺産だと思います。
<プロフィール>
1950年東京生まれ。学生時代ヨーロッパ一人旅。卒業後警視庁警察官を経て40年ほど前より銭湯研究を始める。銭湯に関しての著書多数。現在、庶民文化研究所所長、(一社)日本銭湯文化協会理事。
今回の稲荷湯・長屋の喫茶プレオープン、とても印象に残ったことがありました! それは、新しいお店が開いた時よりも、地域の方々が多く来店し、そして嬉しそうにされていた点です。また、多くの人が稲荷湯に関する思い出を語り合っていたのも興味深い点でした。一人ひとりがストーリーを持ち、今回のリノベーションでさらにストーリーが上書きされ、地域の「歴史」が更新されていくと感じました。
私たちは「歴史」を買えません。だからこそ、地域の「歴史」を新たな「魅力」に変えていく活動がこれからの日本の各地で必要になると感じます。そのような最先端の活動を、幸いにも大学の目の前にある稲荷湯で、学生たちと関わっていきたいと思います!
<プロフィール>
1983年山形生まれ。滝野川のそばにある大正大学在学中から稲荷湯にお世話になり、今春から大正大学の「すがもプロジェクト」の一環で稲荷湯のリノベーションに学生と関わる。現在、大正大学専任講師、すがもプロジェクト担当教員。
3000 円
5000 円
残り15枚
8000 円
10000 円
残り23枚
12000 円
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25000 円
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100000 円