ムッシュウの撮影日誌7月編~広野町・楢葉町・富岡町②
vol. 5 2013-08-15 0
富岡駅近辺の甚大な地震・津波による被害を目の当たりにし、カメラマンとともに無言で小一時間うろうろしました。そしてとりあえず撮影をし、また6号線に戻ります。交差点にあるガススタンドに若者が一人いました。
これ幸いと近づき声をかけました。
楢葉町の若者で、仮設住宅に住みながら、ガススタンドで働いているとのこと。
店長が不在のため、撮影はNGでした。
若者に富岡町のメインストリートの場所を聞き、移動しました。
そして・・・たどり着いた富岡町商店街。
今年の4月、初めて南相馬市を訪れ、そこで知り合った共同通信福島支局長に教えられるまま訪れた南相馬市小高地区・・・あの時の衝撃は未だに忘れません。この衝撃をあえて言葉にするなら・・・
理不尽な怒りとか、人間の罪とか・・・絶対これでは全て表現できてませんが、そんな感じでした。
でもでも、この富岡町は・・・悲しみと恐怖でした。
今月、また訪れようと思います。
この思いを何としても映画で伝えよう・・・
原発事故発生からもう少しで2年と半年・・・
メディアは無関心を装い、今の被災地の現状を伝えるものもなければ人もほとんどいません。
でも、確実に存在するのです。
あの時から少しも変わっていない被災地は存在するのです。
ずいぶん悩みましたが、商店街の一角だけ写真で紹介して今回の7月編を閉じます。
念のためお伝えしますが、この写真は何も語ることが出来ていませんから・・・。
でも、上記の言葉とともに、写真を見ていただければと切に思います。
ここに、人が戻ってくることは無いでしょう。
富岡町について私は何も調べていません。かつての住民の誰ひとりまだ話を聞いていません。
でもでも・・・
「ここに、人が戻ってくることは無いでしょう。そして・・・」
この次の言葉を求めて、今月また行ってきます。
ではでは・・・ごきげんよう!
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