関野さんの近況が届きました!<旧石器時代からのつぶやき6>
vol. 15 2024-11-18 0
こんにちは!クラウドファンディング(以下、CF)担当スタッフです。
寒暖差が忙しい日々が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
いつもたくさんの応援をありがとうございます!
お待たせしました!「旧石器時代からのつぶやき」その6をお届けします!
以下、関野さんから届いた写真とメッセージです。
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旧石器時代からのつぶやき6「鮭」
アイヌは鮭を、神(カムイ)が人間(アイヌ)のために神々の国から送ってくれた魚と考え、「カムイチェㇷ゚=神の魚」と呼ぶ。また、シペ(本当の食べ物)とも呼んでいる。 食料だけでなく、硬い皮で服やブーツを作っていた。
アイヌ民族は鮭を捕獲する際に、カムイ(神)への感謝と敬いを忘れず、川を汚す行為やサケを根絶やしにするような漁法を戒めている。国内河川では鮭を捕ることは禁じられているが、アイヌ民族は伝統的儀式といった文化伝承を目的とした場合、許可を受けた上で一定数のサケの捕獲ができるのだという。
沙流川の支流オサツ沢で、アイヌ民族の伝統的な漁具・漁法による鮭の採捕を再現し、あわせて伝統儀礼儀式(アシㇼチェㇷ゚ノミ:新しい鮭を迎える儀式)を行うというので参加した。
川を堰き止めて、流れの止まった池に他所で捕ってきた鮭が20匹放流されていた。
儀式が終わったあと、子どもと女性が優先的にマレクを手にとって池に入っていった。
マレクは鉄製の先端部分が可動式になっていて、魚を突くときには銛のように刺さり、引き上げるときに回転して鈎(カギ)のように魚に食い込むので、魚が暴れても外れないで引っ張り上げられる。
子どもたちが突いて、大人に手伝ってもらって引っ張り上げると、ヤナギで作った魚叩棒が渡された。「これで鮭の頭を思い切り叩け」と言われる。子どもは一瞬たじろぎ、ためらう。もう一度、叩けと言われると、意を決して思い切り叩いた。さらにたたくと、鮭は動かなくなった。その時、鮭が魚叩棒をおみやげとして口にくわえて神の国へ帰ると伝えられている。
2024.10.5 石器野吉晴
写真 関野吉晴
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いかがでしたか?
鮭の頭を殴打して息の根を止める、というのは子どもだけでなく大人でもたじろぐかもしれませんね...!しかもその棒を神の国にお土産として持っていくのだという言い伝えもまた、アイヌの自然観がよく表しているように感じます。とても興味深いつぶやきでした。
鮭猟自体は禁止されているので、関野さんが、今回のプロジェクトで再現できないのが残念ですね...。
次回の投稿もお楽しみに!
クラウドファンディングも残すところあと2週間です!達成に向けて、ぜひぜひ盛り上げてください〜
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