関野さんの近況が届きました!<旧石器時代からのつぶやき2>
vol. 5 2024-09-16 0
こんにちは!クラウドファンディング(以下、CF)担当スタッフです。
今回のアップデートでは、みなさんお待ちかねの「旧石器時代からのつぶやき」その2をお届けします!
前回のアップデート記事の時点からしばらく二風谷に滞在していた関野さん。以前から親交のあったアイヌのハンター、門別さんに二風谷の案内をお願いしました。
以下、関野さんから届いた写真とメッセージです。
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旧石器時代からのつぶやき2 「青虎(アオトラ)」
アイヌのハンター・門別徳司(もんべつ・あつし)さん、愛称モンちゃんと日高山脈西麓の森を歩くことになった。アシや千萱を刈っている二風谷の河原ではなく、スペシャルなところに案内してくれるというので、ルンルン気分で森の中に入って行った。
林道を奥深く入って行き、谷に降りた。前日の豪雨で急流は灰色に濁っていた。いつもは澄んでいて、イワナやヤマメが泳いでいるのが見えるそうだ。岸辺にはお目当てのアオトラが散乱している。北海道にしかない石で、緑色岩の一種で縞状の紋様が走っていて美しい。固く粘り気があり、昔から石器の材料に使われてきた。以前、縄文ジャーナリストの廣川慶明さんに、アオトラ製の磨製石器の写真を見せてもらったことがあった。その色艶の美しさに魅了され、北海道に行ったらこの石で、打製石器を作りたいと思っていた。なんとその産地が、二風谷のある平取町を流れる沙流川流域だと分かったときは、びっくりし、心の中でガッツポーズをとってしまった。
既に二風谷では、この石で石器を作り、木を切ってはいたが、今回はアオトラ渓谷とも呼べるスペシャルな場所に門別さんが案内してくれたのだ。川床や河岸の岩は濡れていて、薄青緑が冴えている。散乱しているアオトラから、人頭大のモノを選び、硬い大きな石に思いきり叩きつける。
どういう割れ方をするのか、予測通りに割れることもあるが、意外な割れ方をすることが多い。弾き返されて割れないことも多い。
午前中いっぱいかけて石器作りに専念して、数点使えそうな打製石器ができた。(石器はいくつあってもよいのだ) 案内してくれたモンちゃんと、彼の若い友人高橋君も石器作りは初めてだということで、子供のように石器作りに夢中になっていた。
2024.9.15 石器野吉晴
撮影 関野吉晴
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いかがでしたか。アオトラの美しさは観賞用の石としても珍重されるほど。今後の家づくりや旧石器生活で、どのような活躍を見せてくれるでしょうか。次回のアップデートを楽しみにお待ちください。
ちなみにこちらの「つぶやき」は、こちらのCFプロジェクトのアップデート記事や、Instagramにてお届けしていく予定です。SNSでのシェアもお気軽に!
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