書物と印刷の歴史ー本が本になるまで の内容少しご紹介
vol. 6 2022-12-12 0
こんにちは、神谷京介です。
このプロジェクトでとても推している「本」という存在。
そもそも本っていつからこの世に存在しているのか、本以前の時代、人は何に文字を記録していたのか、そういった話も実は奥が深くて、とてもおもしろいです。
そのようなことをまとめたページも世瞬Vol.4内に掲載する予定なのですが、今日の記事でも少しだけみなさまに紹介していきますね。
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歴史は遡ればいくらでも、それこそ宇宙の発生とされる138億年前まで遡れます。あまりやりすぎると長くなるので割愛します('ω')
ポイントとしては、サル目から進化を繰り返した末、約25万年前の地球に発生したホモ・サピエンスという種(人間)は、高度な認知能力をもち、いつからか言語をもちいたコミュニケーションをとるようになったということです。
紀元前数千年前ごろ、世界の各地で体系的な文字が生まれます。代表的なものは、古代中国文明の甲骨文字、古代エジプト文明のヒエログリフ、メソポタミア文明の楔形文字などです。これらは現在のように本(紙)ではなく、獣骨やパピルス、粘土板などに記録されました。
メソポタミア文明においてもちいられた「粘土板」
製本された紙の両面に文字を記録して綴じる、この本という形式が普及するのは文字の発生のずっとあとになり、中世ヨーロッパにおける写本などを待たなければなりませんでした。
さらにその後、1445年ごろに活版印刷……書き写しではなく、機械による大量複製の技術がヨーロッパで生まれ、その数百年後が今となります。
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本(書物)の歴史は、それだけで一冊の本にできるほどです。下のリンクは私がとても勉強させていただいた『書物の文化史』という本です。
https://www.amazon.co.jp/%E6%9B%B8%E7%89%A9%E3%81%...
私たちがなにげなく暮らしている「今」は、さまざまな歴史の果てにあるものです。
たまにはこうして、身の回りのものごとに思いをはせてみてもいいかもしれませんね('ω')
では~。
世瞬舎 神谷京介