2つのドキュメンタリー映画「死なない子供、荒川修作」と「WE」
vol. 10 2021-11-18 0
映画「死なない子供、荒川修作」トレーラー
映画「WE, MADELINE GINS」トレイラー
「三鷹天命反転住宅の天命を反転させたい!」クラウドファンディングも募集期間を残すところあと23日となりました(12月10日まで受付中)。おかげさまで615名の方から今日までに目標金額の9割を超えるご支援いただいております。改めてみなさまに感謝申し上げます。
本日は返礼品の一つでもあります、ドキュメンタリー映画「死なない子供、荒川修作」と「WE」の2本がご覧いただけるDVDのご紹介です。
「死なない子供、荒川修作」(2010年、リタピクチャル) は、映像作家の山岡信貴監督がご家族で三鷹天命反転住宅に暮らした約3年半の日々の生活の記録と、当時住宅に住んでいた方々へのインタビュー、そして荒川修作の講演会や一時帰国中の様子を記録したものから構成された作品です。
入居される前は荒川修作とマドリン・ギンズの建築に特別な興味を持っていたわけでもなく、「死なない家」と聞いてもピンと来なかったという山岡監督が、そこで生活をする家族、とりわけ子どもたちの様子を見るにつけ、“よく「住んでみた感想を手紙やファクスで送ってくれ」と言っていたアラカワさんに、自分は映像作家だから映像を撮ってお見せするのが一番いいのでは?” と思ったことが始まりだったそうです。
残念ながら荒川修作本人は、この作品の完成直前にこの世を去ってしまい、山岡監督は「まだ荒川さんの感想を聞けていない」と常に感じられるそうですが、映画自体は国内外の多くの映画館、美術館、映像フェスティバルなどで今日も上映され続けています。
「死なない子供、荒川修作」は主に三鷹天命反転住宅と荒川修作に焦点を当てた作品でしたので、山岡監督は続いてマドリン・ギンズを中心としたドキュメンタリー作品に取り掛かります。監督は荒川がいなくなった後のニューヨークにマドリン・ギンズを訪ね、インタビューを重ねました。そして「死なない子供、荒川修作」に対し、このドキュメンタリーにはどんなタイトルがふさわしいだろう、と思ったとき、山岡監督が閃いたのが「WE」でした。
実は荒川修作、マドリン・ギンズともに、自分たちの話をする時に一人称である「 I (アイ=私)」を使うことは滅多になく、いつも複数形である「We (ウィー=私たち)」を使っていました。話すときも、書くときも「私たち」。その「We」の中にはあなたもわたしも入れると思うと、三鷹天命反転住宅も、天命反転プロジェクトも、みんな私たちが一緒につくりあげている、そんな気がしてきませんか?
三鷹天命反転住宅のクラウドファンディングは目標金額達成まであと少し、そしてその先へ、とまだまだ続きます。みなさま、どうか引き続きプロジェクトの応援、お知り合いへのお声がけやSNS上でのページのシェアなど、お力をいただければ幸いです。
最後までどうぞよろしくお願い申し上げます!
荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所スタッフ一同&三鷹天命反転住宅より