『4/25 NOON裁判 無罪判決レポート』
vol. 44 2014-04-27 0
2014年4月25日、大阪地方裁判所201号大法廷、午前10時03分。
「主文、被告人は無罪....」
『おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』
弁護士さんの一人と数人の記者が席を立って法廷の外に駆け出して行く中、裁判長は「静粛に、静粛に...。」興奮する拍手喝采の傍聴席がやっと静かになり、そこから裁判長は判決文を30分以上に渡って読み上げました。
10時04分、無罪の旗を掲げるNOON弁護団の石垣弁護士。
判決の瞬間はトリハダが立ちました。感動で判決文がなかなか耳に入ってきませんでした。。。
日本の刑事裁判の有罪率は99.98%だそうです。まさに歴史的瞬間を目撃しました!!
金光さん、本当におめでとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!
裁判所の北口、高山先生から受け取った花束をもって出てきたところを取材陣に囲まれ、インタビューに答えながら隣の弁護士会館へ移動。ついさっきまで涙を抑えながら判決文を聞いていた西川弁護士もこの笑顔!
11時には大阪弁護士会館で「SAVE THE NOON訴訟判決 報告集会」が始まりました。
金 光さんは「まず、ほっとしました。自分の経営するクラブが、まるで悪いことをしているかのように周りの人たちに思われるのがすごく悔しかったです。今後 は、クラブの安易な摘発はできないと思うし、自分と同じような人が出ないようにして欲しい。最終目的は風営法のダンス営業規制の法改正です。この裁判の結 果をもって、更に運動していきたいと思います。」と挨拶。
続いて西川弁護団長から弁護団声明が読み上げられました。
声明文はコチラから→<NOON TRIAL SUPPORT 無罪!!!>
次に水谷主任弁護士から判決の解説が行われました。
今回の判決は、風営法のダンス営業規制は、あくまでも享楽的な性風俗につながるようなダンス営業に対して規制すべき法律で、NOONの営業は規制するような営業ではなかった、簡潔に言えばそういう内容でした。
弁護側は「風営法のダンス営業規制は表現の自由を保証した憲法に違反する」と主張し、憲法判断を迫っていましたが、それは退けられました。しかし、「場合によっては憲法21条の表現の自由の保証の対象になりうる」と、かなり踏み込んで言及もしていました。
その事について高山佳奈子京都大学教授がさらに解説を加え、「合憲限定解釈という判断手法で、事実上9割方違憲であると宣言したに近い内容であると思う」と話されていました。
とにかく、今回の判決が現在進められているの風営法の法改正に大きな影響を与える事は間違いないようです!
会見場に来られていた関係者の皆さんが次々に金光さんへのお祝いと法改正への期待を込めた言葉を話されました。写真は高山教授、日本ダンススポーツ連名の野本さん、「Japan Dance Delight」主催のマシーン原田さん、トライアングル・ラブトライブのオーナーの大原さん、PUBLIC CAFEの青山さんと中村さん、NOONマネージャーの陽平さん、「劇団笑いの内閣」の高間さん、PIKA☆さん。僕たちも挨拶させていただきました。
そしてNOON弁護団の弁護士の方々が一人ずつ挨拶、最後に金光さんは「この弁護団で本当に良かった。法律の真面目な話しててもちょいちょいネタをかましてくる。その大阪ノリに救われました。」と話し、写真撮影があり会見は終了しました。
(しかし、この「無罪」の字、カッコイイですね....!弁護団の知り合いの書家の方が書かれたそうです)
報告会見の詳細は以下の記事で↓
NOON裁判報告集会・記者会見レポート、大阪地方裁判所はいかにダンス営業規制を判断し無罪判決を言い渡したか BUZZAP!(バザップ!)
風営法違反容疑で逮捕の元クラブ経営者に無罪判決 大阪地裁映像(フジテレビ系(FNN))
そして夜7時、NOON+CAFEでは祝勝会が行われ、金光さん自らミラーボールをNOONの天井に設置!「SAVE THE CLUB NOON」のポスターにもなったこのミラーボール、摘発から約2年ぶりに輝きを取り戻しました!!!
たくさんの人がお祝いに駆け付け、「アマチュアナイト」のDJで会場は大いに盛り上がりました!!
嬉 しすぎてほとんど写真を撮るのも忘れ、お世話になった人たちとたくさん話しました。NOON弁護団のほとんどの弁護士が無罪判決は初めてだったそうで、毎 年発行される「判例百選」にもおそらく掲載される!とのこと。控訴期間は2週間、もし控訴されても絶対に勝ってみせるとおっしゃってました。
DJ MIZUTAさんの「音楽家や法律家、弁護士に映画監督に記者の人たちとこうやって音を浴びながらお酒飲めるのなんてやっぱりクラブだけ!今日集まってるみんなでもう一回集まってイベントしようぜ!!」ってう言葉が忘れられません。
映画「SAVE THE CLUB NOON」を撮ってくれて本当に良かった!とたくさんの方に言ってもらえて本当に良かったです!
しかし、皆さんが口を揃えて言われていたのは、法改正の為にたくさんやることがある、まだまだ始まったばかりだ、という法改正に対する思いでした。
新潟での上映もちょうどこの日までで、「SAVE THE CLUB NOON」スタッフ一同としてもこの日の判決をもってプロジェクトが一段落しました。
改めまして、コレクターの皆さまをはじめ、イベント「SAVE THE NOON」に関係した全ての方に、厚く御礼を申し上げます!ありがとうございました!!!!
東京、大阪、名古屋、京都、広島、神奈川、神戸、静岡、群馬、新潟、たくさんの映画館で上映させてもらい、できるだけ舞台挨拶にも駆け付けましたが、どこに行っても 必ず「NOON、(DAWN)に行ったことがある!」と話かけられました。日本全国にこの判決を喜んでいる人がいます!
映画を応援していただき、本当にありがとうございました!!!!
そしてもう一度、金光さん、NOON弁護団の皆さん、関係者の皆さま、本当におめでとうございます!
映画「SAVE THE CLUB NOON」製作委員会
スタッフ一同・拝