米内山陽子(チタキヨ)さんから応援コメントをいただきました!
vol. 3 2020-05-20 0
シアター・ミラクルを過去にご利用いただいたり、お世話になった方から応援コメントをいただく企画第2弾!
脚本家・演出家、そして舞台手話指導、舞台手話通訳家などとしても活躍されている米内山陽子さんから応援コメントが届きました!
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超個人的なお話からはじめさせてください。
約10年前、演劇人としてのキャリアの途中で、出産をしました。
「そのまま演劇をやめるのだろう」周りも、わたし自身でさえも思っていました。
けれど、おさえきれない衝動のようなものが体の中を渦巻いていました。
出産後、崖から落ちまいと指をかけるように、短編の台本を書きました。
それを上演し、わたしを演劇へ復帰させてくれたのが、シアター・ミラクル支配人・池田智哉氏でした。
その後、2012年に同学年の仲間たちと新たにチタキヨを結成し、劇場外での公演を続けていました。
スナック、ハウススタジオの一室、銭湯……日々の営みに根付いた人間のおかしみや切実さを必死で描こうとしていたわたしたちが、初めて劇場公演をしたのが、シアター・ミラクルでした。
池田氏と、シアター・ミラクル。
大切な節目にいつも手をさしのべてくれる人であり、その場所です。
シアター・ミラクルを支援することはわたしの個人的な思い入れかもしれません。
それでも、わたしは劇場で「わたしの個人的な思い」を携えて観劇、公演をしていました。
わたしが今まで観た心に残る作品たちは誰も知らない「わたしの個人的な思い」を時に発見し、時に批判し、時に寄り添ってくれる友人のような存在でした。
劇場は、個人と作品が魔法のように繋がる場所です。
時が来たら再び、シアター・ミラクルで、劇場で、演劇で、魔法のように出会えますように。
米内山陽子
◆プロフィール
米内山陽子
広島県三原市出身。
1993年より演劇活動を開始。2008年に出産。
2009年より劇作を中心に活動復帰。
2012年に同学年女性四人で演劇ユニット・チタキヨを結成。
作・演出を担当。現在は脚本のみならず、演出、舞台手話指導、舞台手話通訳などを行う。
2017年より株式会社PTAに所属。TVアニメや商業演劇などにも活動の幅を広げる。
現代を生きる人々のみじめでみっともなくて、しかし愛しい生き様を執拗に描いている。
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【ミラクル支配人・池田より】
米内山さんの書く台詞は、とても身近なところにあって、観る人を軽やかに物語の中に連れて行ってくれます。僕が演劇を見て初めて涙を流したのも米内山さんの作品でした。(あの時は終演後立ち上がれないくらい泣いた。もう15年近く前ですが。)
また劇場で、米内山さんの作品に出会いたいし、いろんな人に米内山さんの作品に触れてほしいと心から願います。素晴らしいコメントありがとうございます!