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嶋田萌花監督長編デビュー映画「憂い夏、錆びて」の制作をクラウドファンディングで実現!
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普段は映画の現場で助監督をしている嶋田萌花監督の初長編映画「憂い夏、錆びて」クラファンページです。応援よろしくお願い致します。
普段は助監督として映画制作に携わっている嶋田萌花が、4年温めた今作を、現場で出会った同年代の各部署の助手を技師として迎え、映画祭受賞を目指す完全オリジナル自主映画「憂い夏、錆びて」
監督が元々ファンであったロックバンド「ゆれる」の楽曲「SHINONATSU」を聴いて着想を得た今作。実際に主題歌として起用。
【誰かにとっての、何者かでありたかった】
人は、特別になりたがる。 好かれたいから尽くす人。嫌われたくないから笑う人。でも、もし、自分が誰かの特別になれてしまったら。あなたの些細な言動で、容易く一喜一憂させてしまう。人を生かすことも、殺すこともできる。その可能性を孕んでいることをあなたは知っていますか。その覚悟があなたにはありますか。
誰しもが傷つくことを拒んでいても、どこか相手に期待している。求めていたものを手にしてしまった瞬間、途端に自分がどこにいるのかわからなくなる。
人は、ないものねだりをしている時の方が、幸せなのかもしれない。
舞台は夏。
本作では「誰かの何かになりたかった」をテーマに、何者にもなれなかった人たちを、感情に寄り添わない冷たい視点で淡々と描いていきます。自分と他者は「何者」なのか、 「特別」とは何なのかという、当たり前に溶け込んでしまった人間関係の歪みをありのままに映し出します。
脚本・監督:嶋田萌花
主演:桜彩 × 賀家勇人
主題歌:ゆれる「SHINONATSU」
【あらすじ】
街のはずれ。とある夏の物語。
デリヘル嬢であるさゆは、生活を放棄した母親と認知症の祖母と暮らしをしている。退屈な日常を送りながらも「誰かの何かになりたい」と強く願っていたところ、同じデリヘル嬢の真琴と出会う。
一方、小さな街でひっそりと花屋を営む啓太もまた、漠然とした不安を抱いている。啓太は高校時代の同級生、橘・綾と何気ない日常を過ごしていた。
とある日、衝撃の出来事がさゆと啓太の身に起こる。
そんな彼らの事情を差し置いて、無差別に劈く太陽の日差しと、恐ろしいくらい青々とした空が彼らの鬱屈を加速させる。
ぴあフィルムフェスティバルをはじめ、各映画祭に出品し受賞を目指します。
桜 彩(さゆ役)
抜群の透明感と独特で内 気な空気の中に凛とした強い芯を持つ。演じる作品 は、芯の通った考えと、素直に演じきる強さを持つ が、柔軟な対応力を見せる。
【映画】
2020年『come and go』Lim Kah Wai監督(難民支援者役)/2020年東京国際映画祭ノミネート/2021年エストニア/タリンブラックナイト映画祭ノミネート
2020年 『泡沫少女』西端実歩監督(主演:葵役)
2020年 『アリスインデッドリースクール』磯部鉄平監督(巣宮春菜役)
2020年 『蜘蛛は知っている(仮)』 川崎彰人監督(主演:水月朱莉役)
2020年 『サファイア』橋本根大監督(ちかこ役)
【舞台】
2022年7月 劇団アレン座第八回本公演 舞台「アジール街に集う子たち」ララ役/劇場:吉祥寺シアター/演出・脚本:鈴木茉美
2022年3月 劇団アレン座第七回本公演 舞台「土の壁」サキ役/劇場:すみだパークシアター倉/演出・脚本:鈴木茉美
ーコメントー
初の長編映画の主役ということで、とても緊張したのを覚えています。この作品の座組は団結力が強く、だけど心地良い空気感でした。約1ヶ月、作品を作っていく上で楽しさも悔しさも一緒に感じれた作品です。この度は、ご声援誠にありがとうございます。人との出会いや関わり方で自身の過ごし方だったり人との会話だったりの大切さを教えてくれた作品です。ご支援何卒よろしくお願い致します。
賀家 勇人(曾木啓太役)
1994年3月19日生まれ。京都府出身。2016年に上京し、映像作品を中心に幅広く活動している。
出演した直近の公開作品は、映画『1秒先の彼』(監督: 山下敦弘)、Amazon Prime Video『モダンラブ・東京〜さまざまな愛の形〜』など。今後の待機作として『カラオケ行こ!』(監督: 山下敦弘)が2024年1月12日より全国公開予定。
Instagram:https://www.instagram.com/yongrenhejia?igshid=OGQ5...
ーコメントー
初めまして。賀家勇人と申します
「誰かにとっての特別な何者かになりたい」がテーマのこの作品。
自分も幼い頃、毎朝一緒に登校していた友人に「おれたち親友?」と質問をした際に「いやいや、俺の親友はアイツだから」と別の友人の名前を挙げられ、「え!そうなの!?」と軽く衝撃を受けたことを思い出しました。
クラスや一緒に遊んでいた周りの友達を見て、「じゃあ自分は誰の親友ポジションなんだ?」と居場所を模索していた小学生時代。逆に少し浮き気味だった友人から親友レベルの詰め寄られ方をして、「おれはお前の親友ではない」と言わんばかりに距離を置くこともありました。今思えば仲良くなっていればよかったなぁ。
無駄に年齢だけ重ね、一応は大人になった今、結局自分は誰かにとっての特別な何者かになれたのか分からないままです。
個人的な印象にはなりますが、この映画は、”昔こんなことあったな”と懐かしい気持ちになったり、なにか前に進むキッカケとなる作品なのかなと思います。依存心や過去のモヤモヤとの決別というか。観て頂いた方にとっても、そういったキッカケの作品になれば幸いです。
どうかお力添えのほど、よろしくお願い申し上げます。
篠田 諒(橘役)
1996年9月1日生まれ、神奈川県出身。dTV『眠れる真珠』(15/廣木隆一監督)でデビュー。
主演短編映画『追憶ダンス』(16/土屋哲彦監督)にて【FOXムービー短編映画祭2016】審査員特別俳優賞を受賞。主な出演作品は、NHK『アシガール』『シューカツ屋』、WOWOW『ながたんと青と-いちかの料理帖-』、『人狼ゲーム プリズンブレイク』(16/綾部真弥監督)、『サマーフィルムにのって』(21/松本壮史監督)、『散歩時間~その日を待ちながら~』(22/戸田彬弘監督)、『映画刀剣乱舞―黎明―』(23/那雲哉治監督)、『GOLDFISH』(23/藤沼伸一監督)、主演映画『断捨離パラダイス』(23/萱野孝幸監督)、『GONZA』(23/千村利光監督)など。
Instagram: https://www.instagram.com/ryo2_shinoda?igshid=OGQ5...
ーコメントー
監督がクランクインする前に「夏って無差別に人を傷つけますよね、それをこの作品でやりたかったんです」と話していて、その考えに驚き、同時に心躍ったことを覚えています。
そして今年の夏に撮影をしました。本当に夏に撮影を行うことができたからこそ、そこにある温度や匂い、空気感などを画に焼き付けることができたと思います。
「憂い夏、錆びて」では、登場人物たちの夏の記憶や思い出、夏の持つ賑やかさや危うさ、が交錯しています。
僕自身、嶋田監督の描く世界観にワクワクし日々、試行しながら臨みました。監督の持つ世界観の中で夏の持つ良い面も悪い面も詰まった作品になっております。
夏に対するイメージが人それぞれ異なるように、この「憂い夏、錆びて」を観たときにお客様の感想も違うと思います。何か届くものがありましたら幸いです。
もしも、少しでもご興味を持っていただけましたら 「憂い夏、錆びて」にお力添えをしていただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
淺川 眞來(黒宮綾役)
日本とフィリピンのミックスというルーツをもつ。 2021年12月31日まで5人組ダンスボーカルグループ “FlowBack”のメンバーとして活動していたが、 役者としての活動に専念するため脱退。 多方面から評価を受けている独特のファッション感性 があり、モデルとしても活動している。
【映画】
2022年主演短編映画 「そばにいるだけで幸せで正しいと思っていたあの頃正解は今でもわからない」
2022年「暗号少女~瀬名奈月の事件簿~#1」
【ドラマ】
2022年 U-NEXT配信ドラマ 「ランチタイム終わりました。」
2022年 U-NEXT配信ドラマ「Lovedone愛しているの言葉で泣くのはいつも君だった」
【舞台】
2023年劇団papercraft第8回公演「檸檬」作・演出:海路
2022年「勤人落語III」12月オンライン配信 ※一人で20分にも及ぶ現代落語に挑戦
2022年「BOYS DOLL HOUSE~はい!よろこんで!~」作・演出:和久井大城
2022年 TOKYO笹塚ボーイズ「OTO」 演出:川上一輝
ーコメントー
この作品のあらすじにあった「誰かの何者かになりたい」というテーマがとても自分の中に刺さりました。きっとどんな人も色んな生きてく目的があって、その中でも恐らくこのテーマが生きる理由の全てではないのかなと。それを最近自分自身も考えていて作品を通して見つけたいなと思いました。
今回嶋田監督の初の長編ということで自分自身もとても思い入れのある作品です。是非沢山の方に観ていただきたいですし、支援していただけたらより多くの方に届いてくれるのではと思っていますのでよろしくお願い致します。
裕菜(真琴役)
千葉県出身。
2020年養成所に入り芝居を始める。現在はフリーに転向し、主に映像作品を中心に活動。
主な出演作品: 横川康次監督・曽根剛共同監督 『お金が足りない。』宝田ゆめ役/横川寛人監督『HOSHI35/ホシクズ』『HOSHI35/怪獣の巫女』エリ役/坂本礼監督『二人静か』岡崎華役など。
Twitter: https://mobile.twitter.com/_yucai_ Instagram: https://instagram.com/_.yucai._?utm_medium=copy_li...
ーコメントー
脚本を頂いて読んだ時からずっと好きな作品です。
暑い季節のお話なのに何度も鳥肌が立ちました。
この作品の一部になれたことが本当に嬉しかったのを鮮明に覚えています。夏の思い出の一つになった映画です。
正直楽しい気持ちになる映画ではないんですが、境遇は全然違えど、登場人物に共感できる部分がたくさんあります。この作品を見て皆さんがどんな想いを抱くのかとても楽しみです。たくさん感想聞かせてください。ぜひご協力の程宜しくお願い致します。
ーコメントー
ゆれるというバンドをやっているあみです。
拝見させてもらった脚本で、印象的だったのは「中指は大切に」という一文。
思えば脚本というものを映像より先に見たのが人生で初めてで、頭の中でどんな映画になるのか楽しみにしながら読んだことを覚えております。
今年の夏、クランクアップしたということを伺いました。僕もこの映画を楽しみにしている一人です。
その脚本とともに、ゆれるの「SHINONATSU」を主題歌にしたいという旨が書かれておりました。監督とゆれるが出逢ったのも夏らしく、SHINONATSUを聴いて浮かんだお話ということ、ゆれるに何度も救われたということが添えられていました。
曲はなるべく利己的で自分を中心とした世界のことを書くようにしているので、「救う」という点においては、そういうこともあるのかとやや懐疑的でしたが「何が何でも肯定する」という根本で大事にしてる部分が伝わったようで嬉しかったです。
僕自身が体験したSHINONATSUとは違えど、逆輸入して映画化した「憂い夏、錆びて」。
よりたくさんの人に観てもらえるようクラファンの支援をぜひお願いいたします。
ゆれるあみ
嶋田 萌花(1999年生まれ)
バンタンデザイン研究所映画映像コース卒業
専門卒業後、パチンコ店・ガールズバー・スナック・撮影機材屋、アダルトビデオの編集のバイト経て助監督として映画やドラマの制作に参加。今作で長編映画を初監督する。
◯主な参加作品
ー映画ー
・伊藤ちひろ監督「ひとりぼっちじゃない」サード助監督
・松居大悟監督「手」サード助監督
・三宅唱監督「夜明けのすべて」サード助監督(2024年2月公開)
ードラマー
・タナダユキ監督「東京、愛だの、恋だの」サード助監督
・萩原健太郎監督「あなたに聴かせたい歌があるんだ」サード助監督
・児山隆監督「ロマンス暴風域」サード助監督
ー脚本・監督ー
・「透明と青い蜘蛛」(2019)
ーSNSー
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UConJ5j4EUGE1aPivC...
Instagram:https://www.instagram.com/jusco__aeon/
柴尾和飛(1996年生まれ)
九州ビジュアルアーツ映画学科卒業
◯主な参加作品
ー映画ー
・佐藤信介監督「キングダム」撮影助手サード
・原田眞人監督「燃えよ剣」撮影助手サード
・原田眞人監督「ヘルドックス」撮影助手セカンド
ードラマー
・萩原健太郎監督「あなたに聞かせたい歌があるんだ」撮影助手セカンド
・萩原健太郎監督「ワンダーハッチ」撮影助手チーフ
ーMVー
・King Gnu「BOY」撮影助手セカンド
・岡野昭仁×井口理「MERODY」撮影助手チーフ
・米津玄師「月を見ていた」撮影助手チーフ
・Vaundy「そんなbitterな話」撮影チーフ
・Awich「THE UNION」撮影チーフ
ー撮影ー
八木浩貴監督「インタビュー」
【主な出費】
人件費:600,000円
機材費:800,000円
衣裳・小道具:400,000円
車両/交通費:300,000円
雑費(食費や備品の購入):300,000円
仕上げ費:300,000円
スタッフにははノーギャラで制作に取り組んでもらいました。このクラウドファンディングでより多くのご支援が集まった際には、ノーギャラにもかかわらず、素晴らしく繊細な発想と、現場で培った質の高い技術を無償で提供してくれたスタッフに、ギャランティを支払いたいと考えております。
2024年 2月上旬 編集・グレーディング・MA 開始
2024年 3月中旬 本編完成予定
2024年 3月23日 ぴあフィルムフェスティバル出品
2024年 5月 上映会開催(会場未定)
2024年 5月以降 各映画祭出品
【うれさびセット】
①監督からのお礼メール ×1通(熱い文章をお送りいたします)
②オリジナルライター×1個(監督デザインのライターをお届けします)
③上映会にご招待×1〜2名様 (2024年4月開催予定の上映会にご招待します)※リターンよってご招待させていただく人数が変わりますので内容のご確認をお願い致します。
④オリジナルTシャツ×1枚(監督デザインのTシャツをお届けします)
⑤「憂い夏、錆びて」台本×1冊(現場で使用した台本と全く同じ台本をお届けします ※新品)
⑥メイキングフォトブック×1冊(現場の裏側をフォトブックにしてお届けします)
⑦オリジナルトレーナー ×1着(監督がデザインするトレーナーをお届けします)
⑧エンドクレジット記載 ×1名様(本編のエンドクレジットにお名前を記載させて頂きます)
⑨オリジナルポスター ×1枚(本作のポスターをキャスト・監督のサイン入りでお届けします)
【監督セット】
①監督のチェキ ×1枚(監督のチェキをお届けします)
②監督のメッセージ入りチェキ ×1枚(あなただけに書いたメッセージ入りチェキをお届けします)
③上映会にて監督との2ショットチェキ券 ×1枚(上映会の思い出をチェキに残せます)
④監督へのメッセージをお手紙で返信 ×一通(みなさまからのお悩み相談・質問等に監督直筆のお手紙で返信させていただきます ※メールにてメッセージをお送りください)
⑤監督とかるたオフ会参加券 ×1名様(大人になってからやるかるたは絶対楽しいです)
今回はプロダクションファンディングでの挑戦になります。目標金額未達となった場合でも、不足する資金は監督が補填し、映画祭出品を実現します。リターンも必ずお届けします。しかし、自己資金では限界があり、妥協せざるを得ないのが現状です。たくさんの方にお届けする為にも、皆様のお力添えの程よろしくお願い致します。
・上映会(チェキ会)、かるたオフ会は2024年5月を予定しております。それぞれ1日のみの実施、もしくは同日での実施になりますのであらかじめご了承お願い致します。
・その他のリターン特典につきましては、2024年5月から随時発送していく予定ですが、商品の制作状況によっては発送が遅れる可能性がございます。なるべく早く皆様にお届けできるように制作を進めますので、ご理解いただければ幸いです。
昔から夏がなによりも嫌いでした。
「早くこの夏を越えたい」と、幼少期から夏が来るたびに渇求していたものです。死を叫ぶ蝉の声に包まれた無機質な部屋に流れてくる、バラエティ番組の嬉々とした特集。夏を目一杯楽しもうとする人々の様子を横目に、自分の抱えた問題は全く解決しない、自分が纏ってしまった灰色に誰も気づかない、と拗れた自意識が悲鳴を上げていました。
数年前、私生活がゆっくりと音を立てずに崩れていった時期がありました。お金のために水商売を始めたり、煙草を始めたり、酒を飲んだ時の恍惚の境地に夢中になったり。毎日朝帰りで部屋は荒れ、洗濯物はいつだって生乾き。
夢を追いかけるために上京したにもかかわらず、バイトを転々としながら、東京の沼に首までどっぷり浸かっていました。そんな自分を見て見ぬ振りをしていたら、昔から肌身離さず手に掴んでいた”大切”がなにかわからなくなってしまい、今でも昔の感覚を取り戻せず、この時期の日々が後遺症になっています。自業自得です。
手に入れたい物が徐々に遠のき、手の届かない所まで行ってしまい、手元にあった大事なものまで何処かへ行ってしまいました。コンビニ飯に飽きた頃には何が食べたいのかすらわからなくなっていました。
夢や目標は気づいたら執着に変わってしまっていたし、何か物や人に依存しないと死んでしまうと極端な思考で退廃した生活を続けていたら、心身ともにズタボロになって働けなくなり、誰にも話せず消費者金融で借金もしていました。そしてとうとう限界が来て、先日急性アルコール中毒で救急搬送されました。
やりたくもない水商売、だらだらと通う精神科、支払えない家賃と税金。
これは不幸自慢ではなく、軽度でも重度でもない中途半端に贅沢に生ぬるく生きてきた人間の生活の内訳です。
自分や自分以外の人の胸の内は思ってる以上にぐっちゃぐちゃで密度が高くて、でもぽっかり穴が一つだけ空いている。この穴は一体誰が、一体何が埋めてくれるのか。ずっと引っかかるこの穴をどうにかしたいと、方法を模索しますが、本当はわかっていました。薄々勘づいていました。でも受け入れる事が恐ろしくて、気づかないふりして、自分に嘘ついて誤魔化して、それを何年も何年も放置したツケが回ってきただけなんです。
どこからずれ始めたのか、何故こんなことになったのか。理由はほとんど一つです。
とある夏、とある人の部屋に尋ねていました。
部屋では数々の自分の知らない音楽が延々と流れているその中で一曲、ずば抜けてはっとさせられる音楽がありました。
「この曲、誰の何て曲ですか」
『ゆれるってバンドのSHINONATSUだよ』
この日から私はゆれるの虜になり、”片付かない部屋の宇宙で待ってるから はやく会いに来て”というフレーズを聴くたび涙が止まらなくなってしまいました。
このとき、自分が永遠に求めていたものに気づきました。
永遠に求めていたもの、永遠に手に入らないもの、追い求めたらキリがない沼のような欲望。それは「誰かの何か」になることでした。
こいつを求めてしまったがために、「こんなはずじゃなかった」人生を踏む羽目となりました。自分の中で自分の存在価値を見出せないから他人の人生に踏み込んでその中で昇華しようとする、本当にどこまでも欲深く図々しい野郎です。
「誰かの何か」になりたい想い、「特別」や「何者」に憧れた自意識の末路を、SHINONATSUを無限ループて思い浮かんだ情景とともにつらつら書き留めていたら、脚本が完成していました。
今では執着になってしまったのではと疑念を抱く映画監督になるという夢。
とはいえ、がむしゃらに向き合った日々は確実に存在していた模様で、この産み落としてしまったクソバカでかい泥こと「憂い夏、錆びて」を映画にしたいと思ってしまいました。
自主制作で長編映画を撮るということは、本当にたくさんのお金が必要であるということです。そこの認識が漠然としすぎたまま、仲間や親にお金を借りて、映画を撮りました。
キャスト募集をかけたら150名以上の応募がありました。オーディション、衣裳合わせ、ロケハンなど重ねていくうちに、これまで自分の頭の中にしかなかった景色や人物、言葉が目の前に現れてきて、感無量でした。これを叶えてくれた俳優部の皆さん、スタッフには感謝以外何もないです。
さらに自分が思っていた以上に、この脚本を読んでくださった関係者、周囲の方々からの反応が良く、楽しみにしてくださっている方や、嶋田萌花を応援してくださる方が近くにも遠くにも居ることが本当に唯一の救いであり、希望でした。
しかも脚本が完成するきっかけとなったゆれるのSHINONATSUを実際に主題歌として使用させていただける、なんて本当に夢のような贅沢なことが現実に起きています。こんなことが嶋田の人生にあっていいのでしょうか。
そんな人たちの想いを無碍にしたくないし、いろんな想いが詰まったこの作品を、もっと大切に丁寧に仕上げて、もっと多くの方に知ってもらいたいと思えるようになりました。この映画で戦いたいと心から思えるようになりました。
独りよがりで、欲望と執着と意地の集大成のようなこの作品を、このろくでなし監督をあなたの力でたすけてほしいです。
お金を集めるために綺麗な言葉を並べることもできましたが、自分に嘘をついているようで、この後に及んで自分を誤魔化すなんてことは勇気がなくて出来ず、見せる必要のない真っ黒い部分まで書き留めてしまいました。ここまで読んでくださる方がいらっしゃるのかわかりませんが、本当に本当にありがとうございます。それだけでもう十分と思ってしまいます。
もし、協力してもいいと思ってくださったら、重すぎるくらいのリターン用意しておりますので、お力添えの程何卒、何卒よろしくお願い致します。
長々とお見苦しい文章を失礼いたしました。今日はゆっくり休んでください。
嶋田萌花
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