ユーロスペースでの上映、大盛況でした。
vol. 6 2016-12-02 0
映画「レミニセンティア」監督の井上です。先週、無事にユーロスペースでの上映が終了しました。モーニングとレイトという厳しい時間帯での上映でしたが、多くの方に劇場まで足を運んでいただきました。立ち上がりは鈍く、大丈夫かなと思っていましたが、ネット上での反響が高く、口コミで徐々に増えていきました。いろいろと言いたくなる映画のようです(笑)後半は大盛況!!応援していただいているみなさんのおかげです。
自主制作の為、日本のお金ということで日本映画初のロシアSFと宣伝していますが、映画を見ると日本映画ではなく、洋画に見えるため、何の情報も無しに見られた方は日本人監督の映画と知って驚かれる方がいました。実際、日本映画だろうがロシア映画だろうが面白ければどうでも良いと思いますが、この映画を日本映画と言い続けるのは、不思議な話で混乱する映画である為、ロシア語映画だけれども日本映画という不思議な背景の方がより映画として面白いのではと考えた為です。後、日本映画の多様性としても、こういう背景の映画があっても良いのではと思っています。
劇場には、東京大学の沼野教授をはじめ、石井岳龍監督など多彩なゲストが応援に駆けつけてくださいました。
石井岳龍監督とは10年ほど前に、「DEAD END RUN」「鏡心」という石井監督の編集を私が手がけたことがあり、応援に駆けつけてくださいました。もともと「狂い咲きサンダーロード」の撮影の話を編集中に聞いていたこともあり、少人数であのような迫力のある映画ができるんだと驚いていました。一番学んだことは映画を作るんだという覚悟です。映画に対して、真摯に向き合う石井監督に応援に駆けつけていただいたことは本当にありがたかったです。
沼野教授とのトークイベントは非常に緊張し、正直何を話したのかあまり覚えていません。とにかく沼野教授の話について行こうと全力で脳を動かし、一字一句聞き逃さないように努力したのは覚えています。作家の名前や文学者の名前を間違えないかドキドキしていました。最初はロシアSFの魅力を沼野教授に聞こうと思っていましたが、ロビーで少し打ち合わせをした時にあなたの話をした方がみなさん喜ぶだろうと言われ、沼野教授が聞き手にまわるという驚きの展開になりかけました。結局はあいだを取って、お互いに聞きあうという一番良い感じになりました。
横浜聡子監督はインディペンデント映画を劇場公開したということで共通点があると、知り合いのプロデューサーが紹介してくれました。レミにセンティアのヒロインの美麗奈とプロデューサーのイリーナが横浜監督の「俳優 亀岡拓次」 にエキストラで出演しているという縁もありました。横浜監督のマイペースな感じは一緒にいて楽しかったです。
わたなべりんたろう監督はFBでも応援をしていただいてました。レミニセンティアはタルコフスキーのノスタルジアの感じがすると、DVDを持ってきて説明してくれました。ポスターはマイノリティリポートだと評価をしてくれました。
萩生田宏治監督は最近では中国のドラマを手がけられていて、その編集を私が手がけていたり普段からお世話になっていました。もともと登壇する予定はなかったのですが、映画館でこの映画を観たいと劇場に来てくれた所捕まえ、無理に登壇していただきました。聞き手にまわっていただいて、非常に話しやすかったです。この映画の成り立ちやなぜ記憶というテーマを選んだのかをお話しさせていただきました。
他にも評論家の指田文夫さんや添野知生さんなどからも好評をいただけました。
一番は驚いたのは観ていただいた方の反響が非常に多かったことです。上映終了後には熱心に映画のことを聞く方が多く、SNSなどで感想を書いてくれました。ネットでこの映画の感想を見て駆けつけたという方もいて、皆様には本当に感謝しています。
https://twitter.com/remini_movie
この映画はいよいよ東京を離れ、横浜へと舞台を移します。そして大阪、名古屋と首都圏を回る予定です。
他の都市でも公開できるように配給を頑張ります。これからも応援のほどよろしくお願いします。