制作日記 Vol.1 〜顔合わせ〜【限定全体公開】
vol. 1 2025-07-12 0
皆さんこんにちは、リフレイン(仮)監督の龍村仁美です。
先日の大雨、皆さん大丈夫でしたか?
私は、昔から夏の雨の日に傘をささないで帰るのが好きでした、制服をびしょびしょにして怒られた中学生の夏を思い出します。雨が降った次の日はなんとなく涼しくて、夏なのにどこか懐かしさを感じる気温でしたね。
また暑くなってきたら恋しくなりそうな空気だなあと思いながら街を歩いた私です。
今日から、制作メンバーが映画の制作過程について書いていく制作日記を更新していきます!
制作日記はリターン特典に含まれるものですが、初回は限定で皆さまに公開します!
初回の今回は、先週行われた顔合わせの様子を、特別にプロデューサーの伊藤と美術の矢澤の二人が書いてくれました。
私自身が信頼する同世代の仲間に制作過程のことを言葉に残してもらうのはとても嬉しいことです。
次回以降は支援していただいた方限定で公開していくので、もしこのプロジェクトが気になっていて今回の日記が気になった方はご支援いただけたら嬉しいです!
引き続きよろしくお願いします!
龍村
【制作日記:7月5日 担当・矢澤あねら】
はじめまして、
美術を担当させていただく矢澤です!
今回、初めて映画制作に参加させていただくことになり、緊張もありますが、それ以上にわくわくしています。
普段は文学を専攻していて、映画や美術の現場はまったくの未経験なのですが、だからこそ持てるような新鮮な視点で、現場の空気を少しずつお届けできたらと思っています。
今回は、7月5日に行われた顔合わせの様子をご紹介します!
キャストの皆さんと初めてお会いする機会ということもあり、私は勝手も分からず少し緊張していたのですが、監督がみんなが話しやすいような話題を振ってくれたり、最年長キャストの田中祐理子さんがまさかの遅刻をされるという予想外のハプニングがあったりして、自然と笑いが生まれ、雰囲気が和んでいきました。
自己紹介のあとは、本読みが行われました。
事前に脚本を読んでセリフに目を通していましたが、キャストの皆さんの声や存在感を通して言葉が語られた瞬間、それぞれの人物がリアルに目の前に立ち上がってくるような、そんな迫力を感じました。
ここからは、本読みを通して感じたキャストの皆さんの印象について、ほんの少しずつ書いてみます。
カナ役:中心愛さん
内向的なカナの繊細な感情が、丁寧な抑揚とともに浮かび上がっていて、特に感情が高ぶる場面では、カナの想いが強く胸を打つように伝わってきました。
サキ役:湊伶央さん
透き通るようなやわらかな声のなかに、サキの抱える痛みが静かににじんでいて、私が想像していたサキとぴったり重なった没入感のある演技でした。
ミカ役:三好香菜慧さん
ユーモアのある方で、演じる役にご自身の空気感を自然に重ねながらも、人物像を丁寧につくり上げている姿が印象的でした。
アンナ役:田中祐理子さん
登場した瞬間から空気が変わるような存在感がありました。
その声のトーンや間には、サキへの強い思いや価値観の違い、すれ違いのもどかしさが込められていて、目が離せなくなりました。
この映画が描くテーマは、きっと観る人の心に揺さぶりを与えるものになると思います。
本読みの時点で、キャストの皆さんの演技を通して、物語が放つ問いやメッセージが浮かび上がり、この作品はきっと誰かにとって生きる力を与えてくれるような、支えになるようなものになると感じました。
これからキャストの皆さんが、それぞれの視点で作品と向き合い、想いをのせた演技が交わっていくのを見るのが本当に楽しみです。そして、スタッフ全員でこの作品を一緒につくっていけることをとても嬉しく思っています!
撮影が始まったら、またこの日記でいろいろとご報告していけたらと思っています。
これからどうぞ、よろしくお願いいたします!
【制作日記:7月5日 担当・伊藤彩貴】
はじめまして。プロデューサーの伊藤彩貴です。
これから、映画制作の過程を制作部のメンバーで少しずつ日記のように綴っていきたいと思います。私たちなりの視点で、この映画がどのように生まれていくのかをお届けできれば嬉しいです。どうぞ最後までお付き合いください。
7月5日、顔合わせの日。
これまで役者さんやスタッフの方々とは個別にお会いしてきましたが、全員が一堂に会するのはこの日が初めて。緊張とワクワクが入り混じった気持ちで当日を迎えました。
場所は、私が予約した区民会館。朝9時スタートだったので、少し早めに会館に到着し、受付が始まるのを待っていました。
受付時間になり、窓口のおじさんに予約名を伝えると、一言。
「承諾書は?」
……承諾書?一瞬で血の気が引きました。そんなのあったっけ!?と心の中で叫びながらダッシュで家に帰り、書類をかき回すこと数分。ちゃんとありました、承諾書。もう一度全力で会館に戻り、無事入館。朝から汗だくです。
頼りないプロデューサーかもしれませんが、全力でこの作品に向き合っていきます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、そんな顔合わせには、キャスト・スタッフ合わせて9名が集まる予定でした。が、なぜか集まったのは8名。1人来ていない。連絡しても既読がつかず、不穏な空気が流れ始めました。
この日は「7月5日に大災害が起こる」なんて噂もあり、外ではやけに救急車のサイレンが響いていたこともあって、皆どこか不安な面持ちに。
そんな中、私の携帯が鳴りました。
「すみません!今すぐ家を出ます。本当にすみません!」
無事が確認でき、みんなで胸を撫で下ろしました。誰も責めることなく、安否を気遣っていたチームの姿を見て、本当に素敵なメンバーに恵まれたんだなあと実感しました。
全員が揃い、いよいよ待ちに待った読み合わせがスタート。
文字だけでも面白かった脚本が、役者の皆さんの声によって一層生き生きと立ち上がり、映像になるのがますます楽しみになりました。
もちろん一人ひとりが魅力的なのですが、それ以上に、皆さんが一緒にいる空気感がとても心地よくて。このメンバーとなら、きっと良いものができる——そんな確信を持った一日でした。
これから本格的な撮影に入っていきますが、キャスト・スタッフ一丸となって、心から誇れる作品を皆さまに届けられるよう尽力してまいります。
どうぞ、応援よろしくお願いいたします!