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押井守の実写デビュー作「紅い眼鏡」4Kデジタルリマスター化をクラウドファンディングで実現!

押井守の実写デビュー作『紅い眼鏡』4Kデジタルリマスター化にご支援を!

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の押井守監督の初実写映画『紅い眼鏡』。今はなき東京現像所から引き上げた35mmネガフィルムを4K画質でレストアし、後世に残していきたいと思います。

コレクター
1139
現在までに集まった金額
27,123,004
残り日数
43
目標金額 10,000,000 円
このプロジェクトでは、目標達成した場合のみ、
2024年6月27日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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PRESENTER
野田真外

のだまこと・1967年福岡県北九州市生まれ。CM制作会社を経て、現在はフリーの演出家。代表作は『東京静脈』(03)、『大阪静脈』(11)など。 97年に編著書「前略、押井守様。」を上梓。また2003~04年に日本デザイナー学院で非常勤講師(映像メディア論担当)、トークイベント「Howling in the Night~押井守、戦争を語る」の主催など、いろいろ手広くやってます。 2008年と2009年に「行くぞ!30日間世界一周」という旅番組の撮影で、世界一周に二回行きました。世界各地の都市の河川も素晴らしく魅力的で、いつか海外の河川の作品も創りたいと思っています。

このプロジェクトについて

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の押井守監督の初実写映画『紅い眼鏡』。今はなき東京現像所から引き上げた35mmネガフィルムを4K画質でレストアし、後世に残していきたいと思います。

「紅い眼鏡」1987年 オムニバスプロモーション作品 ©︎押井守・バルク

声優・千葉繁のプロモーションフィルムを作るという自主映画企画だったが、次第に企画がスケールアップして、35mmフィルム撮影での本格的な映画として完成したのが本作『紅い眼鏡』。

監督は、それまでアニメーションの監督として活動してきた押井守で、これが初の実写長編作品となった。スタッフも脚本の伊藤和典など、押井がチーフディレクターを務めた『うる星やつら』の関係者が参加している。

出演は、主演の千葉以外も鷲尾真知子や田中秀幸、玄田哲章ら声優やアニメ業界関係者が多く参加。すでに故人となった声優の永井一郎や、アニメーターの大塚康生らの動く姿が見られると言った意味でも貴重である。また、岡本喜八映画の常連として知られた天本英世が月見の銀二役で出演している。

本作は当初公開予定はなかったものの、1987年にキネカ大森で公開。カルト的な人気を博し、後の『ケルベロス 地獄の番犬』(91)や『人狼 JIN-ROH』(00)につながる「ケルベロス・サーガ」と呼ばれる押井守の作品群の起点となった。

また、押井守はアニメーション監督だったが『紅い眼鏡』以降はアニメーションの仕事と平行して実写の作品も多く手がけるようになり、その後のフィルモグラフィーの転換点となった作品である。

さらに、本作のプロデューサーで音響監督の斯波重治の起用により、音楽で川井憲次が参加。これ以降の押井作品に欠かせない、相棒ともいえる存在と出会ったという意味でもターニングポイントとして重要な作品である。

〈ストーリー〉

20世紀末、警視庁は激増する凶悪犯罪に対し、強化服「プロテクトギア」と重火器で武装した「対凶悪犯罪特殊武装機動特捜班」、略称・特機隊を組織する。しかしその苛烈な捜査手法に非難が集中し、組織は解体を余儀なくされた。だが一部の隊員は反乱を起こして解体に抵抗、一人の男がプロテクトギアとともに海外逃亡を果たす。

その男の名は都々目紅一(とどめこういち)。3年後、紅一は大きなトランクを手に帰国する。はたして、彼の目的は何か……
(1987年/パートカラー/120min)

プロデューサー=斯波重治/林大介

脚本=伊藤和典/押井守

撮影監督=間宮庸介

照明監督=保坂芳美

助監督=伊藤和典 音楽=川井憲次

プロテクトギアデザイン=出渕裕

エンブレムデザイン=高田明美 出演=千葉繁/鷲尾真知子/田中秀幸/玄田哲章/兵藤まこ/永井一郎/天本英世 ほか

押井守と千葉繁
押井守監督と千葉繁

【押井監督よりみなさまへ】

「紅い眼鏡」は僕の初めての実写作品であり、その後の実写作品を「売れない」「当たらない」「難解」「退屈」「道楽」さらには「呪物」といった方向へ導いた所謂「犬の呪い」の始まりであり、その一方でいまだに続いている「ケルベロス・サーガ」の原点でもあります。
 すでにご覧になった方々には説明不要かとも思いますが、その評価は賛否両論とか毀誉褒貶とかいうより、ハッキリ言って9割までがボロクソだった不幸な作品ではありますが、なぜかごく一部の呪われた映画好きの人々と、あの「黒い動甲冑」の発する奇怪なフェロモンに惹かれたフェチな方々にとっては「酢豆腐のように後を引く」映画になったようで、現在に至るも原版は廃棄処分されずに生き残っております。
 ありがたいことです。
 監督としてこれに勝る喜びはありません。
 そこでさらに一歩踏み込んで今回のリマスター版のお話です。
 当時としても低予算でー粗大ゴミ置き場から回収した材料でセットを組むしかなかったような、しかもモノクロ作品である「紅い眼鏡」を、なぜいまリマスターするのか?
 作品の評価は置くとして、その意義を技術的側面から説明したいと思います。

 「紅い眼鏡」をモノクロ作品として仕上げたいと考えた理由は、決して低予算だったからではありませんし、監督の趣味でそうなったという訳でもありません(それもありますが)。
 当時でもモノクロフィルムの入手はすでに困難であり、まして長編劇映画の撮影に必須でもあるフィルムのロットナンバーを揃えるという作業は困難を極めました。入手可能だったネガフィルムの絶対量には限界があり、撮影にあたってはカメラ内に残った十数秒分の端尺といえども無駄なく使用するために大切に保管され、撮影部の大きな負担にもなっていました。そこまでして、なぜモノクロフィルムに拘ったかといえば、それは一にも二にも 「紅い眼鏡」という作品にとって何より重要な「紅」という色を演出的に際立たせるー色彩設計を極限まで重要な演出要素として確保したかったからに他なりません。全編モノクロームの無彩色の世界の中で、夢とも幻ともいえるような鮮やかさで浮かび上がる「紅」の色彩は、この作品がどうしても獲得しなければならない色であり、すべての演出方針はこの獲得目標に向けて決定されなければならなかったからなのです。紅一という主人公の名前も、幻影の紅い少女(赤頭巾)も、あの黒い動甲冑の暗闇に輝く電子眼の紅い色も、全てはその「紅」に向けて収斂すべき伏線だったのです。
 まあ撮影中の思いつきだったりもしますが。
 当時はデジタルなどという結構な手段は存在しませんから、ラストシーンでモノクロの世界から鮮やかに浮かび上がる「紅い少女」の色彩をワンカット内で実現するために、カメラマンの間宮さんと知恵を絞りました。その結論が「モノクロネガフィルムで撮影し、それをカラーポジに焼き付けることで、カラーフィルムの世界に擬似的にモノクロの世界を出現させる」という方法でした。この方法は副産物として、モノクロの柔和なトーンに微妙な粒状を加えて、伝統的な邦画の世界の情緒的な映像と一線を画す、という効果を上げることも可能としたのです。
 ご存知でしたか?
 実はそうだったんです。この疑似モノクロ映画はネガフィルムを確保するために奔走し、ラボでのオプティカルテストを繰り返し、映像のキレを担保するためにズームレンズの多用による現場の効率化を退けて敢えてレンズ交換を繰り返し…オカネはなかったけど手間暇だけはふんだんにかけて制作した映画だったのです。
 いやあ、本当に大変だったなあ、といっても苦労したのはスタッフだけで、監督である僕自身は初めての実写映画の現場を堪能しただけなんですけど。
 この疑似モノクロ映画の微妙な色彩の体験は、本来はオリジナルプリントの上映によってしか実感できないのですが、もし現在の技術でリマスターできるのであれば、DVDやLDでしか鑑賞できなかった方々や、遠い記憶の彼方にあるスクリーン体験を蘇らせたいという物好きな方々に、新たな映像体験を提供できるのではないかー。
 それは呪われた映画を撮って、本人も呪われた監督になってしまったオシイ個人のささやかな願望でもあります。
 というわけで、すでにDVDをお持ちの方にもお願いです。
 「紅い眼鏡」の「紅」をーモノクロの世界から鮮やかに浮かび上がる「紅い少女」をこの眼で観たい、確認したいという殊勝な方々へ今回の企画への賛同をお願い致します。
 目標額に達しなくても恨んだりしませんから。

押井守(映画監督)

【主演・千葉繁よりみなさまへ】

時が経つのは早いもので、気がつけばあの狂乱の日々から38年!

そもそも事の始まりは数々のアニメ作品で音響監督をなさっていた斯波重治さんから私のファンクラブ向けに詩の朗読やショートドラマなどを収録したL Pレコードを作りたいんだがどうだろう?という有り難いお話からだった。ところがその企画に押井守監督や脚本家の伊藤和典さんが参加したところから話はどんどん大きくなっていった。「どうせなら映像の方がファンも喜ぶのでは?」「いやいや、だったらいっその事35mmの映画にしようよ!」などと話は盛り上がり、最初は穏やかに微笑んでいた斯波さんの顔が徐々に青みを増していき、気が付いたら夕方6時くらいに撮影現場に入り朝日が昇ってきたら終了解散という前に進むことしか考えない魔物が走り始めていた!

小平の廃工場、横浜の安ホテル、東京湾埋立地、その他数えきれないほどの怪しげなロケ現場で牛丼を貪り、赤い眼鏡の裏に仕込まれた豆電球で瞼を焦がされ、どぶ川の水をしこたま飲み腹をくだし、拷問台に縛り付けられ殺意ある水責めに死にかかり、深夜3時に長い階段を何度も駆け上がり足が攣り、狭いトイレで殴り合いの末強烈な下痢に襲われのたうち回り、前貼りもつけず白塗りの輩を撃退し、非合法の立ち食い蕎麦屋で不味い蕎麦を啜りなどなど夢の断片を彷徨い歩く日々が続いた。

そのため睡眠不足と過労がピークに達し直立姿勢でカチンコを握ったまま爆睡していた助監督やら、隣のセットでひたすら穴を掘り続け結局その労働が報われることなくスコップを枕に横たわったスタッフやらやらの魂が明け方の撮影現場に浮遊していた。

だがそんな環境にあっても我々は押井監督の「夢の世界」に酔いしれ踊っていたのだ!

そして「あの夢」は今も続いている・・・。

                                    千葉繁

●●●ごあいさつ●●●

『紅い眼鏡』は後に世界的に有名な監督となる、若き日の押井守が手がけた挑戦作であり、アニメーション監督でありながら実写作品も平行してコンスタントに作り続けるという独自のポジションに、本作品によって第一歩を踏み出しました。

よくわからない、難解だ、と評されることも多い作品ですが、若き日の押井守や千葉繁の情熱が焼き付けられた、熱き青春のフィルムでもあります。

この機会に『紅い眼鏡』に再びスポットが当たり、後世まで残ることを心より願い、小さな制作会社と関係者が一丸となってがんばっています。

皆様のご協力を心よりお待ち申し上げております。

有限会社グラナーテ 代表
野田真外

【目標金額・用途について】

・フィルム修復費用 (50%=500万): フィルム4K修復費用、デジタル上映素材(DCP)制作費用 他

・特典費用 (35%=350万): ブルーレイディスク製作費用(オーサリング、マスタリング、プリント)

・キャンペーン運用費用(15%=150万): モーションギャラリー手数料、スタッフ及びPRコスト

【ストレッチゴール】

当初の設定金額・1000万円を超えて、1100万に到達した場合、押井守・千葉繁・玄田哲章(予定)によるオーディオコメンタリーを新たに録音、副音声としてブルーレイディスクに収録します。

【特典について】

●フィルムしおり
実際の上映に使われた35mmポジフィルムから数コマを切り出したものです。しおりとしてお使いください。どのシーンが届くかお楽しみに。

※希望のシーンを選ぶことは出来ません。ご了承ください。

●ブルーレイディスク
今回修復した映像を使ったブルーレイディスクを製造します。
「押井守監督サイン入りブルーレイディスク」「千葉繁サイン入りブルーレイディスク」もご用意しております。

●ブルーレイディスクにお名前をクレジット
ブルーレイの本編の後にお名前をクレジットいたします。ご希望のお名前(ペンネーム、法人名も可/20文字まで)をお知らせください。

●『紅い眼鏡』スペシャル冊子+特製ケース
押井監督のロングインタビューや、出演者へのインタビュー、未公開の撮影時資料などを収録した冊子を製造します。また冊子とブルーレイディスクを一緒に入れることが出来る特製ケースもお付けします。

●復刻版アフレコ台本
今回フィルムと一緒に見つかった、製作当時のアフレコ台本を復刻してお届けします。今回のみの限定生産です。

●オリジナル写真集
今回、レストア映像から抜き出した珠玉のシーンや、未発表の写真などで製作する写真集。A4サイズ・全32ページ。今回のみの限定生産です。


本編にはないシーンのスチールも掲載

●完成披露試写会+打ち上げ参加券
1987年に『紅い眼鏡』が最初に公開され、またロケに使われて劇中にも登場する、キネカ大森で4Kレストア版の完成披露試写会を行います。当日は押井監督や千葉繁などのキャストも登壇する予定です。そしてその後に行われる打ち上げ(押井監督も参加予定)にもご参加いただけます。

※未成年の方は打ち上げに参加することはできません。

※完成試写会及び打ち上げは11月の週末に1日のみ開催予定です。詳細な日時のご案内は本プロジェクトの達成後となりますが、ご案内の日程にご都合がつかない場合でも振替実施は有りませんのでご承知おきください。

【想定されるリスクとチャレンジ】

本プロジェクトは集まった資金が目標金額に満たなかった場合、『紅い眼鏡』の4Kレストア及びブルーレイ化作業は行われない「All or Nothing方式」を採用しております。プロジェクトが不成立となりますと支援者の方々にご返金となります。
リスクは少ないプロジェクトですので、ぜひご参加ください。

【プロジェクトスケジュール】

2024年7月ころ カラーグレーディング作業開始
8月 4Kマスター完成
9月 オーサリング・プレス作業
11月 発送開始
11月 キネカ大森で完成披露上映会

リターンを選ぶ

  • 3000

    フィルムしおり

    • フィルムしおり(1枚)
    • 2024年11月 にお届け予定です。
    • 16人が応援しています。
  • 10000

    ブルーレイディスク

    • フィルムしおり(1枚)
    • 『紅い眼鏡』ブルーレイディスク(1枚)
    • 2024年11月 にお届け予定です。
    • 382人が応援しています。
  • 15000

    ブルーレイディスクにお名前をクレジット

    • フィルムしおり(1枚)
    • 『紅い眼鏡』ブルーレイディスク(1枚)
    • ブルーレイディスクにお名前をクレジット(1名)
    • 2024年11月 にお届け予定です。
    • 195人が応援しています。
  • 25000

    特製小冊子+専用ケース

    • フィルムしおり(1枚)
    • 『紅い眼鏡』ブルーレイディスク(1枚)
    • ブルーレイディスクにお名前をクレジット(1名)
    • 特製小冊子(1冊)
    • 専用ケース(1点)
    • 2024年11月 にお届け予定です。
    • 143人が応援しています。
  • 35000

    復刻アフレコ台本+オリジナル写真集

    • フィルムしおり(1枚)
    • 『紅い眼鏡』ブルーレイディスク(1枚)
    • ブルーレイディスクにお名前をクレジット(1名)
    • 特製小冊子(1冊)
    • 専用ケース(1点)
    • 復刻アフレコ台本(1冊)
    • 特製『紅い眼鏡』写真集(1冊)
    • 2024年11月 にお届け予定です。
    • 253人が応援しています。
  • SOLDOUT

    40000

    押井監督サイン入りブルーレイディスク

    • フィルムしおり(1枚)
    • ブルーレイディスクにお名前をクレジット(1名)
    • 特製小冊子(1冊)
    • 専用ケース(1点)
    • 復刻アフレコ台本(1冊)
    • 特製『紅い眼鏡』写真集(1冊)
    • 押井守監督サイン入り『紅い眼鏡』ブルーレイディスク(1枚)
    • 2024年11月 にお届け予定です。
    • 50人が応援しています。
  • SOLDOUT

    40000

    千葉繁サイン入りブルーレイディスク

    • フィルムしおり(1枚)
    • ブルーレイディスクにお名前をクレジット(1名)
    • 特製小冊子(1冊)
    • 専用ケース(1点)
    • 復刻アフレコ台本(1冊)
    • 特製『紅い眼鏡』写真集(1冊)
    • 千葉繁サイン入り『紅い眼鏡』ブルーレイディスク(1枚)
    • 2024年11月 にお届け予定です。
    • 50人が応援しています。
  • SOLDOUT

    75000

    キネカ大森での完成披露試写会&打ち上げにご招待

    • フィルムしおり(1枚)
    • ブルーレイディスクにお名前をクレジット(1名)
    • 特製小冊子(1冊)
    • 専用ケース(1点)
    • 復刻アフレコ台本(1冊)
    • 特製『紅い眼鏡』写真集(1冊)
    • 押井守監督サイン入り『紅い眼鏡』ブルーレイディスク(1枚)
    • キネカ大森で上映会(舞台挨拶付き)ご招待(1名)
    • 打ち上げにご招待(1名)
    • 2024年11月 にお届け予定です。
    • 50人が応援しています。