公演終了の御礼
vol. 18 2019-01-28 0
千秋楽を迎えました。公演が始まってからの3日間、準備はたくさん時間かけたのに本番はあっという間に過ぎてしまうものだな、と寂しく思い、時計の竜頭を回しています。時間は戻りませんが……
まず、無事に公演を行えたこと、無事に最後まで迎えられたことに感謝致します。合わせてクラウドファンディングで支援して頂いた皆様、本当に心から感謝致します。我々も皆様の期待に応えるよう企画して作り上げてきました。満足頂けましたでしょうか?(まだゲーム登場やDVDなどは製作中ですが)
今回の朗読劇が、この記事を読んでいるあなたにとっての素敵なものになっていると嬉しいです。本当に。切に願います。
しかし、ツイッターなどに寄せられているコメントを見ると私が予想している以上に沢山の方々がコメントを寄せていて驚いています。嬉しいです。こんなに嬉しいことはあんまり思いつかないくらい。
私達が描いていた心に訴えかける部分に共感して頂いていたり、役者の細かい表現のひとつひとつに意味を感じて頂いたり、嬉しすぎて涙腺が緩んでしまいました。全てを観測できるわけではありませんので、アンケートも設けております。観た方はぜひ感想をお伝えいただけると幸いです。
★アンケート→(https://goo.gl/forms/BA1O5DXQ9rocG5A12)
自分も公演自体はほぼ観劇したのですが、最終稽古の日に演出の斎藤さんが仰っていました「役者ってすげえな!」という言葉が身に染みる公演でした。みんなありがとう!!!!
思い返してみると、カナイさんが2017年春に販売した同人ゲームが発端で、2017冬に我々の手で製品化され、それが1年の時を経て脚本の舟崎さんによりドラマティックになり、演出家の斎藤さんにより(とテクニカルチーム)劇に仕上がりました。それぞれが掴んで手を加え、そしてその手を離れ……をくり返し、紡いだバトンは役者さん預けます。
舞台上で役者の皆さんが吹き込んだ息吹により、キャラクターたちは命を宿し、今回の朗読劇ができあがりました。彼らが作ったものは我々の段階では想像しえなかった形に昇華され、皆様へ披露させて頂くことになります。その結果はどうかというと……皆さんが目にしたものが全てです。
とりあえず私も「役者ってすげえな!」って思いました。そんな役者さんへ、コメントを。
用務員役:柴田大吾さん
シーンの少なさに反比例したキーパーソン。普段の声とは全く違う老人の声を発し、本読み初日は驚嘆しました。
また、ディスカションでは細かい部分に明確な意思交換をして頂き、出演者の意識も変わりました。「それが、良いか悪いかわからないけどね」と打ち上げで仰っていましたが、私は確実に良い方向に向かったと思います。ありがとうございます!
田所健太役:佐野信明さん
写真撮影の時点で、イラストから出てきた、いや、あなたをイラスト化したのが田所先生?と思うくらいビジュアルからハマっておりました。
ループする世界線での変わらない安定感と、独特のキャラクター性。みんなに愛される先生として、舞台内外での活躍本当にお疲れ様でした。いじりやすかったので楽しかったです。ありがとうございます。
設楽由奈役:柴田遥加さん
トラブルメイカーといわれつつ、物語上ではとてもやさしく良いだけの先輩になってしまいました。もう少し、セクシーで悪女感を出したいねぇ~とふたりで悲しんでいましたが、続編などがあれば色々とやりたいですね!
冒頭の決めポーズでは、いくつか私のアイデアを取り入れて頂いてありがとうございます。やっぱりお気に入りは唇を小指に置くセクシーポーズです(笑)
近藤慎二役:五十嵐勇紀さん
しっかり者の近藤先輩を見事に演じて頂きました。とはいえ、あなたはそれ以外のところで大活躍でしたね!(この時点で、男子アフタートークは観ていません)
楽屋の潤滑油として見事にカンパニーの空気を軽くしてくれました、ありがとうございます。幻の「キズナシュート」のエピソードは最高でしたね。たぶん客席には見えていないと思いますが(笑)
内田理沙役:水沢あやさん
元気で文絵の親友、加奈子にはちょっといじわるな理沙ちゃん。本読みの段階で声を聞いた時に、個人的なキャライメージと合っていて「よし!」と思ったものです。公演中にも細かい絡みなどを調整していく過程も素晴らしかったです。いつか亮介とのエピソードを描きたいですよね!!
千秋楽の冒頭の決めポーズ、私のお気に入りのポーズをしてくれて嬉しかったです! ありがとうございます。
並木亮介役:本橋大輔さん
チャラ男であり武雄の親友。クラスメイトとして同じサッカー部員として明るい学生のノリが現実感を引き戻し、ループしている武雄や文絵との対比としての存在感を示してくれました。
ちょいちょいセリフを調整てくれたり、アドリブ部分も率先して用意してくれたり、五十嵐さんをいじったり、舞台の内外で楽しい空気を作ってくれてありがとうございました。
ゲームの話、またしましょう。
紀平加奈子役:夏陽りんこさん
主演以外では次に大変な役でしたね、本当にありがとうございます。何度もみんなの話のネタになるし、やっぱり印象深いんですよね、加奈子って。稽古の時点ではもっとサイコパスな雰囲気があったので、そこからどんどん調整していき、最終的な形に落ち着きましたね。続編があるとしても、きっと加奈子エンドがあるんだろうなぁ……(笑)
以前から知り合いでしたが、今回お仕事を一緒にできるなんて不思議な感じですよね。あ、アフタートーク最高でした。「なんやて?」
岩槻武雄役:市川太一さん
最初の本読みの段階で「今回は大変だと思いますが、頑張ってください」と伝えましたが、本当に大変でしたよね。ありがとうございます。回を重ねるごとに演技が熱くなっていき、生の舞台のすごさを目の当たりにし武雄&市川さんの姿に「役者ってすげえな!」と感服しました。同じ座組でぜひぜひ次も一緒にやりましょう!!
落ち着いてるし、普段話しても優しいし、常に安心感がありました。本宮さんも「困った時は市川さんに任せる」ということで、カンパニーの中心としてまとめてくれましたね。全く文句ありません!!
あ、いや、少しだけ文句を挙げるとしたら、武雄にしてはちょっとカッコ良すぎるところが……(笑)
椎名文絵役:本宮佳奈さん
主演女優、我々が想定している以上にかわいい文絵を演じて頂きました。自身がループしている場合もそうでない場合も感情が個々に異なり、武雄同様演じ分けが大変でしたよね、スイマセン。
私は思い出します。武雄を少しからかう言い回しも、告白されて戸惑う表情も、思いが通じて笑顔になるところも、心が壊れてしまう姿も、その他を含めた全てが文絵でした。むしろ、文絵という存在の魅力を開拓してくださいました。本当にありがとうございます!
告知回りでも色々とご迷惑をおかけしましたが、たいへん助かりました。また文絵に会えることを楽しみにしています。
役者さんに感謝しておりますが、これを読んでいるであろう皆さんには一番感謝しています。繋いだバトンもお客様がいなければ本当の完成とは言えません。皆様が来てくれたおかげでこの朗読劇は完成したのです。一番の「ありがとうございます」を言わせてください。
さて、次にどうするか……再演をするのか続編を作るのかは、実はまだ白紙状態です。でも、個人的な気持ちとしては「絶対に何かを作る」つもりですので、少しだけお待ちください。ちなみに、今回のDVDは5月頃に発売予定です。そのあたりまでにはある程度お伝えできる情報があればいいですね。なんとか企画しますので、期待せずお待ちいただければ幸いです!
長くなりましたがそろそろ筆をおきたいと思います。千秋楽お疲れ様でした。
プロデューサー:木皿儀