『激怒』完成のご報告
vol. 12 2022-03-05 0
髙橋ヨシキより
こんにちは、髙橋ヨシキです。
映画『激怒』がついに完成しました!
この作品のそもそもの発端は2016年にまで遡ります。企画がスタートし、脚本の第1稿が完成したのは2018年の暮れのことです。そこから改稿を重ねて決定稿(第10稿)が完成したのは2019年の夏で、準備期間を経てクランクインしたのが2020年2月でした。ところが国内の撮影終了直後に世界をパンデミックが襲い、先行きの見えない状況の中、手探りで進んで参りました。そんな中、皆様にクラウドファンディングという形で多大なるご支援を賜ったことで、どれほどこの作品が救われたかということについては、言葉にし尽くせないものがあります。というのも、もともと少人数でニューヨークに行ってシンプルな撮影をするはずだった場面に顕著ですが、コロナ禍により事実上それが不可能になったことで新たなアプローチをとることになり、その結果、最初に考えていたよりも長く複雑な場面となり、シーンの持つ意味合いも大きく膨らみました。皆様のご支援によってそれが可能になったのです。クラウドファンディングにはまた、ポスト・プロダクションにおけるほとんど全ての局面をバックアップして頂きました。公開されるとき、スクリーンに映し出される映像のルックも、映画館に鳴り響く音響も、みな皆様のお力添えによってそのような色や音や光として成立させることができたものだということはまごうことなき事実です。心より深く感謝いたします。
一丸となって『激怒』の世界を作り上げた素晴らしいキャストの皆さん、才能あふれるスタッフの皆さん、さまざまな面で『激怒』プロジェクトを支えてくださった全ての方に感謝の気持ちで一杯です。何もないところから生まれた企画を、最終的に一本の映画として実際に完成させることができたのはひとえに皆様のおかげです。胸を張って皆様にご覧いただける作品になったと自負しておりますが、それもこれも多くの皆さんのお力添えあってのことです。みんなの力、才能、そして共同作業によって映画『激怒』はついに誕生いたしました。
今夏の公開に向けてまだまだ作業は山積しておりますが、ひとつの作品として『激怒』がしっかり完成したということを、本作を支え続けてくださった皆様にご報告できることの喜びを今は噛み締めております。本当に、本当にありがとうございました。
髙橋ヨシキ
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川瀬陽太より
高橋ヨシキ『激怒』クラウドファンディングにご参加の皆様、やっとこのご報告ができます事を本当に嬉しく思います。遂に本編完成の運びとなりました。
皆様もご存知の通り現在まで続くコロナ禍がすべての作業を滞らせ、ヨシキも自分にとっても非常にストレスフルな時間が過ぎて行きました。そこにはファンディングに関わった、今作に並々ならぬ期待を持って下さった皆様に対して一体、いつになったら吉報を届ける事が出来るのかという焦りも。
そして、やっと去年中盤よりヨシキによるスタジオワークが本格始動、各シーンのブラッシュアップが始まりました。中原昌也、渡邊琢磨による音楽製作もはじまり今年の1月には数シーンのアフレコ、ダビング、エンドロールのチェックなどなど作業は多岐に渡りました。特筆すべきは中原くん、琢磨くんのこしらえてくる楽曲の数々が本当に素晴らしく、各々の音が上がってくるたびにヨシキと狂喜したものです。画のみならず、今作の音の競演もぜひ劇場で確認していただきたいです。個人的にはなんとかしてサントラ、出せないかなぁ……とすら思っています。
皆さまの応援をいただく前では到底辿り着く事は無かったクオリティの映画になったと自負しております。とは言え試写や公開の日程発表はまだちょこっとかかりそうです。小さな声で言える事は、公開日や公開劇場はほぼ見えているという事です!早く皆様に届けられますよう、引き続き頑張ります!
川瀬陽太
『激怒』グレーディング(色調整)中の一コマ(2022年1月)
こちらは音響ミックス作業中の様子(2022年3月)
本編の撮影に先立ってティーザーポスター用の写真撮影も行いました(2019年12月10日)