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「第3回刑務所アート展」の開催をクラウドファンディングで実現!

壁の向こうから届く声を受け止め、回復を共に考える-
「第3回刑務所アート展」開催

全国の刑務所から届くアート作品を展示する「第3回刑務所アート展」を東京で開催します。作品を通して、壁の向こうにいる受刑者一人ひとりの人生を想像し対話することが、回復の一助となります。開催費用のご支援をお願いします。

コレクター
112
現在までに集まった金額
1,258,000
残り日数
4
目標金額 2,500,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2025年5月26日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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目標金額 2,500,000 円
このプロジェクトでは、目標達成に関わらず、
2025年5月26日23:59までに集まった金額がファンディングされます。

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Prison Arts Connections(PAC)は、全国の受刑者たちから募集した芸術作品を展示する「刑務所アート展」の開催を通して、塀の内と外をつなぐ対話の場を生み出すプロジェクトです。 https://t.co/bw8JBQNM8o

無垢で揺らぎのない、美しい一本の線。ー後藤勝さんからの応援コメント

vol. 51 2025-05-22 0

「第3回刑務所アート展」クラウドファンディングへ、後藤勝さんから応援コメントをいただきました。

後藤勝 Photographer/Journalist/Director of Reminders Photography Stronghold

<プロフィール>

89年に渡米、NYでスタジオ勤務を経て、南米へ渡る。エルサルバドルやペルーで内戦を取材、その後コロンビアで人権擁護団体と活動。97年からアジアの内戦、HIV/AIDSや児童売買などのテーマを追い、日本では差別やマイノリティー問題をテーマにプロジェクトを続ける。これまで国連やアムネスティ・インターナショナル、ヒューマンライツ・ウオッチなどの国際機関と「人権キャンペーン」を世界的に行なっている。2012年に拠点を東京に移し、墨田区で写真総合施設 Reminders Photography Stronghold を設立。

主な受賞歴は、IFDP国際ドキュメンタリー写真基金賞、WHO世界保健機関賞、さがみはら写真賞、上野彦馬賞など。ASK依存症予防教育アドバイザー、山谷地区のNPO団体で困窮者支援とアウトサイダーアートにも関わる。
https://www.masarugoto.com/

<応援コメント>

僕は南米の刑務所で過ごした事がある。

24歳だった。左翼ゲリラを取材中、山の麓で待ち伏せをする軍隊に捕まった。「思想を持たない日本人だ」と説明するが、30年以上イデオロギーの内戦が続いていたこの国のモラルは崩壊していた。

「お前の刑は決まった。左翼だろ。観念しろ」
こう告げられて、地方の刑務所に入れられて尋問が続いた。大部屋には30人ほどの政治犯がいて、運良くその中にゲリラの知り合いがいた。寡黙な彼はペドロと呼ばれていて、次第に親しくなる。軍事政権が続くこの国で、武装闘争こそ唯一の解放への道だと信じるゲリラ兵士が多い中、彼は違った。
「僕は銃の引き金を引かない。その代わりにペンを持ち、言葉で戦う」

ガルシア・マルケスという南米出身のノーベル文学賞作家がいる。ペドロはいつも彼の小説「百年の孤独」を隠し持っていた。
「人の生涯とは、何を生きたかよりも、何をどのように記憶して、語るかである」
彼は僕に、薄暗く汚い大部屋の隅で、このマルケスの言葉を教えてくれた。

塀の中は絶望だ。人間は「希望」が無くなると、生きることへの執着も薄れ、暴力が日常となる。だが不思議なことが起こった。次第に囚人たちが、ペドロの周りに集まってきて、夜な夜な部屋の片隅で語り合うようになる。「言葉」で表現をして、各自希望を見出し、自らの生きる術(すべ)としたのだ。「言葉」はなんという偉大な文明なのだろう。僕は心からそう感じとった。


縁があって、僕はいま日本の少年院でワークショップを行い、少年たちに「写真の術(すべ)」を教えている。
ある日、小柄で人懐っこい少年が1人いた。聞くと「人に馴染めずに問題ばかり抱えている少年」だという。担当の教官たちも参加し、ワークショップが始まった。「何が撮りたい?」という質問に少年は「花壇が撮りたい」と答えた。少年は毎日草木や花に水をやり、教官たちと大切に育てているという。
少年は楽しそうに撮影を始めた。教官たちもそばにいて、静かに見守る。撮影後は、写真の鑑賞会だ。少年は、プロジェクターに大きく映された花や草木の写真を見て、少し恥ずかしげに説明をする。しかし彼は落ち着き、自信に満ち溢れていた。

「こんなに楽しそうに、こんなに彼らしい笑顔で、こんなに誇らしげな彼の姿は、これまで見たことはなかった」
少年が一番信頼する教官が、こうつぶやいた。

ワークショップで伝えたいのは、写真の撮影方法ではなく、写真が持つ、術(すべ)だ。喜びや楽しみ、時には悲しみ感じて、自らが持つ術(すべ)で自分の思いを表現し、その気持ちを感じた人の心が慟哭し、感動する。この過程を経て生まれるものが、「芸術」と言っても過言ではない。

ピカソを見よ。マティスを見よ。バスキアを見よ。無垢で揺らぎのない、美しい一本の線。塀の中でも、堀の外でも、それは変わることはない。

***

後藤さん、応援コメントありがとうございます。

5月26日まで、第3回「刑務所アート展」展示会の開催資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になり、ご支援いただければ幸いです。

壁の向こうから届く声を受け止め、回復を共に考える-「第3回刑務所アート展」開催

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    • 活動報告書(PDF)×1
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    報告書の「スペシャルサンクス」欄にお名前を掲載(1名)

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    応募作品をプリントしたポストカード(5枚)

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    • 応募作品をプリントしたポストカード(5枚)
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    • 活動報告書(PDF)×1
    • 報告書の「スペシャルサンクス」欄にお名前を掲載(1名)
    • 【5月18日受付締切】会期中に開くイベントの招待権(1名)
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    • 報告書の「スペシャルサンクス」欄にお名前を掲載(1名)
    • 第3回刑務所アート展の作品を収録したカタログ(1部)
    • 2025年12月 にお届け予定です。
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    記念グッズ(マグカップ、タオル、Tシャツ等を予定、いずれか1つ)

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    • 報告書の「スペシャルサンクス」欄にお名前を掲載(1名)
    • 第3回刑務所アート展の作品を収録したカタログ(1部)
    • 記念グッズ(マグカップ、タオル、Tシャツ等を予定、いずれか1つ)
    • 2025年12月 にお届け予定です。
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    • 報告書の「スペシャルサンクス」欄にお名前を掲載(1名)
    • 【5月18日受付締切】会期中に開くイベントの招待権(1名)
    • 第3回刑務所アート展の作品を収録したカタログ(3部)
    • 記念グッズ(マグカップ、タオル、Tシャツ等を予定、いずれか1つ)
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    • 2025年12月 にお届け予定です。
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    展示会場にてチラシやノベルティを配布(1種類)

    • お礼メッセージ(1通)
    • 第3回刑務所アート展の記録写真データ(5枚)
    • 活動報告書(PDF)×1
    • 報告書の「スペシャルサンクス」欄にお名前を掲載(1名)
    • 【5月18日受付締切】会期中に開くイベントの招待権(1名)
    • 第3回刑務所アート展の作品を収録したカタログ(3部)
    • 記念グッズ(マグカップ、タオル、Tシャツ等を予定、いずれか1つ)
    • プロジェクト運営メンバーが企画する「自分の作品をつくる」ワークショップ参加権(1名)
    • 【5月18日受付締切】展示会場・Webサイトに、スペシャルサポーターとしてお名前・ロゴを掲載(1名)
    • 【5月18日受付締切】展示会場にてチラシやノベルティを配布(1種類)
    • 2025年12月 にお届け予定です。
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