「表現は尊厳か」-テンギョー・クラさんからの応援コメント
vol. 40 2025-05-18 0
「第3回刑務所アート展」クラウドファンディングへ、テンギョー・クラさんから応援コメントをいただきました。
テンギョー・クラ ヴァガボンド
<プロフィール>
2001年に渡米後、アジア・ヨーロッパ・南米など各地で教師・フォトストーリーテラーとして活動。2017年からは東京都の文化事業TURNに交流プログラムアーティストとして参加。以降、福祉やコミュニティの領域と関わりながら、人と人を繋ぐ場づくりを実践。現在も日本や欧州・アフリカ南部諸国などを拠点に、個の属性を越境した交流を通して、人々の価値観に文化的社会的揺らぎを生む“カルチャーダイブ”を展開。
昨年4月から開始した、能登半島地震の被災地を訪問して語らいと息抜きの場を提供する「おしゃべりコーヒー」の活動も継続中。
<応援コメント>
「表現は尊厳か」
誰かの描いた絵を観る。
誰かの書いた詩を詠む。
その作品から自分の心に橋が架かったのを感じる瞬間。
作家の存在はそこには無い。
作品から架けられた橋を恐る恐る渡ると、そこには自分の心の地平と確かに繋がっている誰かの心の地平が広がっている。
その地平にゆっくり足を踏み入れると、微かにしかしハッキリと真摯な敬意が足元から立ち昇ってくる。
その敬意はその場にいない誰かに払われたものではあるが、同時にそれは自分自身に向かう敬意でもある。
誰かと心の地平が繋がった時、私もあなたも誰かも、社会の立場や役割や属性やアイデンティティから解放された何者でもない自由な存在であり、そこに払われる敬意は純粋に互いの存在そのものに向けられる。
組織や社会や国家という機能を備えた仕組みの中では育みにくい「人間の存在そのものへの敬意(ここではそれを尊厳と捉えている)」は、一人一人の個人が創意工夫で生み出していくものであろう。
「刑務所アート展」はそういう取り組みの一つだと思っている。
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テンギョーさん、応援コメントありがとうございます。
5月26日まで、第3回「刑務所アート展」展示会の開催資金を集めるため、目標250万円のクラウドファンディングを実施しています。ぜひ、プロジェクトページをご覧になり、ご支援いただければ幸いです。