コラム14 そして、すべては地中海の恵み・・海にときめいて
vol. 15 2017-05-31 0
いよいよ最終日となりました。
2週間の短期プロジェクトでしたが、目標に到達することができました。
応援をいただいた皆さまのお力によるものです。
ありがとうございます。
残り時間でさらに先へ進んで参りましょう。
本日は18時より選曲者本田聖嗣の担当番組もございます。
◆OTTAVA Salone 18:00-21:00
http://ottava.jp/
(こちらのプレイボタンよりお聴きいただけます)
応援をご検討中の方はお急ぎください。
バカンスの切符(CD)を入手する機会は本日いっぱい。
ご参加をお待ちしております。
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コラム14 そして、すべては地中海の恵み・・海にときめいて
コンピレーションCD「南フランスのバカンス」の企画を、モーションギャラリーで公開させていただいた初日から、このコラムを書いてきましたが、おかげさまで、当初の目標額に達し、コンピレーションCDは無事に発売決定となりました。これもひとえにご協力くださった皆様のおかげです。厚く御礼申し上げます。
・・・しかし、このコラムはまだ書き足りない!気持ちでいっぱいです。それだけ南フランスの地は魅力的なのです。この続きは、ぜひ、解説ならぬ怪説CDに収録・・・したいと思っております。どれだけの分量になるやら、今のところは、わかっておりません・・。
最初の文章と、14個のコラムを書いてきて、どうしてこんなに南フランスが魅力的なのか、とあらためて考えましたが、一つ言えるのは、「海のおかげ」ということです。フランスは三方を海に囲まれた国ですが、北のイギリス海峡は高緯度地帯のため、夏のごく短い一時期以外は、人間にとって厳しい海です。西に太平洋がありますが、こちらは直接大洋に面していますから、航海環境が厳しいだけでなく、海の向こうの陸地は果てしなく遠い・・・現代のテクノロジーをもってしても一週間以上かかります。その点、地中海は、その名の通り、陸に囲まれた海、古代より人々が往来する、交わりの海でした。
私は、音楽についても、「文明の交わりの時に傑作が生まれる」という感想を持っているのですが、(例えばイタリアやフランスに出かけたオーストリアのモーツァルト、ポーランドの素朴とフランスの洗練ショパン、パリの洗練とバスクの異国風景ラヴェルなど・・)、陸上交通がまだ未発達な古代から、地中海は船という活発な交通手段でもって重要な交易の場所となってきました。有益な貿易だけでなく、時には侵略・戦争・略奪というその時代の人にとってはあまりありがたくない場面もありましたが、たとえば、その事実が、南仏沿岸の「鷲の巣村」となって、現代の我々に素晴らしい景色を見せてくれます。
プロヴァンス地方は、内陸の部分も多く、山の魅力にもあふれていますが、歴史をさかのぼると、間違いなく「海からの影響」を色濃く受けています。北フランスの諸都市が、あまり海の影響がなく、河川の集積地として発達してきたのと、その点が大きく異なっています。
周りを海に囲まれた日本に住む我々は、本質的には「海の民」でもあります。南フランスの、海の魅力、それは直接の海の影響だけでない、様々な形で恩恵を受けている「海の国」の魅力にきっと気づき、心に響くはずです。
今回のコンピレーションアルバム、最後の2曲は「海」に直接関係がある曲を入れてあります。アルバムを聴いて、最後は、地中海に思いを馳せてください。
そして、海には、やっぱり夏のバカンスが似合います。
Bonne Vacances!(良いバカンスを!)
最後に、私が、もっとも感激した昼の地中海と、夕暮れの地中海の写真をお届けします。
【昼間の地中海はあちこちが輝いている…ヨットも豪華客船もバカンス中】
【小さな村のビーチもハイシーズンにはにぎわう 海の色もエメラルド】
【どこまでも青いコートダジュールの空に日が沈むと、こんな色 ため息の出る日没】