コラム1 北と南では色が違う
vol. 1 2017-05-18 0
低価格コンピレーションCDを作りたい!
第3弾「南フランスのバカンス~Vacances dans le sud de la France」は深夜のスタートにも関わらず、たくさんの方に早速の応援をいただき一日で達成率25%を超えました。
今回のプロジェクトは2週間の短期で行っております。
情報の拡散にもご協力をお願いいいたします。
アップデート記事では選曲者本田聖嗣によるコラムをご紹介してまいります。
続けてお読みいただき、更にCDを入手すればあなたもフランス風バカンス通?
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コラム1 北と南では色が違う。
日本列島は、国土面積に比べても南北に長く、北と南では気候も違い、季節も違うことがあります。しかし、残念ながら「街の風景」は、公共建築や、大型ショッピングセンターなどの郊外型店舗、チェーン店系のレストランなどに彩られて、あまり違わない風景が広がっていることがよくあります。建築物も、すぐ立て直すことの多い日本では、その街の特色が出にくいのも仕方のないことなのかもしれません。
北と南に大きく、東と西も大きなヨーロッパの国、フランスは、南と北では、明確に「色」が違います。まず、地上の色。北部フランスの小麦畑が広がる黄金色の風景に対して、南フランスはオリーブ畑が広がる、もう少し濃い茶色と緑の風景が広がっていることが普通です。車窓の土地の色を見ただけで、少なくとも南か北かは判断できるのが、フランスです。
そして、それを演出する空の色。つまりは太陽の光ですが、日本周辺でいうとサハリンの真ん中ぐらいにあるパリと、東北地方にあたる南フランスでは、明確に太陽の角度が違い、それに照らされる風景は、ことごとく南仏のほうが「濃いめ」です。
さらに、フランスは地震が少ないため、石造りの建物が、何世紀も経ていまだに現役ですが、例えば、パリの外壁と、プロヴァンス地方の家屋の外壁では、色が全く違います。同じ「石の色」だとしても、パリは緑がっかった白・・悪く言えば「青白く」、それに対し、南仏の石の色は、赤みがかった黄色・・「健康な肌の色」に見えます。屋根の色も、パリの緑青色~灰色の色に対して、南仏の瓦屋根は、赤茶色。この「街の色」を見ただけで、人々は「幸せなバカンス気分」の記憶がよみがえるのです。
このコンピレーションアルバムも、聴いていただいて、「南仏の色」が想像できれば良いのですが・・・
【コート・ダジュール 海はいつでも国際的】
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