コクテイル書房さんと角田光代さんの記事
vol. 3 2019-05-04 0
今回は、「大人ごはん」が毎号お世話になっている、東京・高円寺のコクテイル書房(@cocktail_books)について書こうと思います。
東京の西側、中央線の中でもサブカル色が強い高円寺。古着屋さんやライブハウスがたくさんあり、若い人が多く、商店街が元気な街。そんな高円寺の北中通り商店街に、コクテイル書房はひときわ渋く、静かに佇んでいます。
その様子は、私の下手な写真より、塩谷歩波さんの記事をご覧ください。お店の内にも外にも、古本が並ぶ。冬は囲炉裏、夏は自然の風が心地いい。
https://note.mu/enyahonami/n/n2669a8a8cd76
店主の狩野さんは一見コワモテ。寡黙で硬派に見えるかもしれませんが、メニューを見れば、江戸川乱歩の作品を題材にした「黒蜥蜴ポテサラ」だとか、ヘミングウェイが好きだったカクテルをベースにした「ヘミングウェイサワー」だとか、なんだか楽しそうなことをしているなあと興味がわき、話すうちに実はマイペースで面白い方だと気がつきます。そうなれば、あとは静かに時間が流れる店内で、片手に古本、片手にお酒を持って腰を据え、気がつけば閉店前……といういつものコースです。
「大人ごはん」創刊号の座談会は、そんなコクテイル書房で行われました。ゲストは、人気作家の角田光代さん。その作品に出てくる料理をみんなで作り、小説世界について語り合おうというテーマでした(『対岸の彼女』『紙の月』『ツリーハウス』などから料理を選びました)。
角田さんはとても素敵な方で、スイスイとお酒を飲みながら、言葉を選んでぽつり、ぽつりとお話になる。慎重だけど迷いはなくて、創作についての考えなどはズバッとお答えになっていました。ワインを頼み、おしゃべりをしながら、夜が更ける。雑誌作りはこういう「現場」がとっても楽しい。
そのときの記事はこのようになりました。
(・・・続きは本誌にて!)
さて、このコクテイル書房さんで6月1日(土)、減農薬・天日干し・はぜかけで作ったお米「つかだ米」を食べ尽くす日、というイベントを行います。大人ごはんも、「お米について知るトーク」に参加し、聞き手を務めます。興味のある方はぜひ、メールにてご予約くださいませ。