流山に行ってきました! - 流鉄流山線流山駅 -(前編)
vol. 10 2026-07-13 0
こんばんは、足立美緒です。先日流山市を訪れ、流鉄流山線の流山駅周辺に行ってきました。今回は、流鉄株式会社さまと、流山駅すぐ横のコミュニティスペース「machimin(まちみん)」さまにお伺いした時のレポートを、2回にわたってお届けします。
▼流鉄株式会社
http://ryutetsu.jp/
▼machimin -まちをみんなでつくる-
https://wacreation.com/machimin/
松戸市の馬橋駅から流鉄へ。ホームへの下り階段に差し掛かる頃にはすでに発車ベルが鳴っていましたが、駅員さんには電車に乗るか声をかけられ乗せていただく。現地で現金精算とのご案内もありました。私は2回目ですが、初めてでも安心です。
流鉄流山線は全長5.7km、全6駅の「都心から一番近いローカル線」とも言われる路線です。Suicaも使えず、流山市内では他の路線に乗り換えることもできません。
奇しくも今年で開業110年。流山市側の終点の流山駅は関東の駅100選にも選ばれていて、赤い屋根のレトロな建物です。流山市周辺は、白みりん発祥の地で、江戸時代には醸造業や江戸川の水運業で発展した「流山本町」と呼ばれる地域ですが、明治時代となり、交通の転換の波の中で町民が株主となって作ったのがこの流鉄流山線です。
2023年のリサーチ当時、実は気づいていなかった発見としては、路線は単線になっていて、小金城趾(こがねじょうし)駅で上り下りの電車がすれ違う仕組みになっています。(電車内の路線図にもそれが示されています。かわいいのでぜひみていただきたい。)単線だからこそ、町の中をすり抜けるように走るのが面白いです。そして小金城趾駅〜鰭ヶ崎駅間(ひれがさき)で、アーカイブブックにも登場する坂川を渡ります。この地点で松戸市から流山市に入ります。
あっという間に15分ほどの乗車で流山駅に到着。
予定の電車よりも1本早く到着してしまったので、駅でこの原稿を進めています。良いお天気で、静かな中小鳥の声と駅前の信号機の音が聴こえます。
10分ほど経ち、聴き慣れた発車ベルが鳴り、電車が発車していきました。それもそのはず、フィールドレコーディングにはこの流山駅前と、流鉄流山線内の録音も含まれています。
流鉄は駅だけでなく、車両自体もとてもカラフルです。 流鉄やmachiminの皆さまのお話(詳しくは後半で!)で新たに知ったのですが、これらの車両は他社で使用されていたものを購入して使用しているそう。だからこそ一つ一つカラフルで個性があります。そして徐々に入れ替わっているとのことで、この写真も現在の風景とは微妙に違っているとのこと。
この日、お伺いしたお話で、流鉄に関わる皆さまがこの路線を深く愛していることが強く伝わってきました。私が流鉄の風景に感じた「個性」は、そうした人々の思いが音や風景に滲み出ているからなのかもしれません。
フィールドレコーディングも聴いていただき、これは確かにいつも聞いている音だ、という感想もいただきました。そしてこれが110年繰り返されてきた営みの音なのだと。
地元で、その土地の音を聴くということは、思った以上に可能性のあることかもしれないと最近感じています。過去に長崎や能登の音の展示をしたこともありますが、それが聴き慣れた音であっても、改めて聴くことで、その土地の音が聴く価値のあるものだと実感したり、その音にまつわる記憶が引き出されるようです。今その土地から離れていれば懐かしく思えるのは想像できますが、それに限らないようです。もちろんその土地を知らない方が音で出会うこともとても素敵なことです。大層なことができるということではないけど、この作品は多くの流山の方に聴いていただく機会を作りたいと思っています。
オーディオ協会の協会誌にも寄稿しました。詳しくはこちら
なおこの写真は能登を応援する「のと部」のZINEの表紙になっています!(撮影:小田真矢さん)
実のところ、市野谷の森をメインリサーチとしていたこともあり、2023年には流山本町には1度しか訪れることができませんでした。何気なく魅力を感じて録音したり撮影したりしていた音源や写真でしたが、この町の記憶がこの音の背景にはあるのであって、改めてもっと町のことを知りたくなりますし、大事に伝えていかないといけないなと思いました。
続きは後編にて…!
- - -
以下写真ギャラリー
- 前の記事へ
- 次の記事へ
