非営利組織「Elan Vital Japon」の支援
vol. 7 2014-10-10 0
そもそも個人的に始めた「音楽のエロス」コンサートが、なぜ非営利組織が支援する事となり、公益的・共益的なものへと変化していく必要性を感じているか...
その事を知っていただくヒントとして、非営利組織「Elan Vital Japon」の設立趣旨をご紹介します。
https://www.facebook.com/ElanVitalJapon
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「Elan Vital Japon」設立趣旨書
1 趣 旨
音楽は、本来人の心を癒し、勇気付け、活力あるものとする不思議な力を持っています。その事を通じ、音楽は豊かな社会の形成に大いに貢献出来るものと考えます。
その一方で、残念ながら「本物の音楽や音楽家」に対する正当な評価は不十分なものであり、この事は才能ある若手の確保・育成の妨げともなっています。
このような現状は、音楽が「本来果たすべき社会への貢献」を困難なものとしており、その解決が急務であると考えます。
同時に音楽を愛でる人達には、本当の音楽の楽しさを知って欲しいと願うものです。
このような問題の解決に、非営利の必要性を強く感じた事が、今回NPOの設立の主な理由です。
またNPOとする事により社会的認知度・信頼度の向上に繋がり、公平性を担保する事にもなり、国内外の多様な分野の様々な個人・団体とのコミュニティやネットワークの構築が容易になるものと考えます。
また将来的には、音楽の分野に止まらず、演劇や絵画・造形、舞踏など...所謂「表現」に関わる全ての分野へと活動の範囲を広げるものとします。
2 設立に至るまでの経緯
その経緯は、代表者である井上敦が20代初めの頃より、プロの演奏家としてのキャリアをスタートした頃まで遡ります。
その後、ヤマハ株式会社でのデジタル商品のインストラクター・デモンストレータ、ヤマハ音楽振興会「開発プロジェクト」スタッフ・PMSディレクター、各種イベント及びCM等の音楽制作、イベントの企画実施等々、様々な形で音楽に関わる業務に携わりました。
更に20年前には、有限会社キャンプを設立し、ヤマハ音楽教室のフランチャイズ会場として「井上音楽教室」を、約10年前には「PrimeTime Jazz School」を開設、オーストラリアのダルクローズ、イタリアのオルフの指導者の招聘、ワークショップ・セミナー等を開催しました。
また演奏家として「Jazz Influence/Nova Bossa Nova」での、NYアルカディアレーベルからの世界CDデビュー、「Shadows/Elan Vital Project」による国内CDデビュー、新宿ピットインなど各地におけるライブ活動、名古屋千種文化小劇場における「音楽のエロスコンサート1~4」の主宰等々、数々の貴重な経験 を得る事が出来ました。
以上のように、単なる音楽家としてだけではなく起業家としても音楽に深く携わってきましたが、その根底では常に「音楽が果たすべき役割は何か?」を追求してきたように思います。
また、そこに内在する様々な問題も知るところとなりました。
特にここ数年は、これらの課題や問題の解決に取り組んで来ましたが、やはり個人で出来る事の限界、営利で出来る事の限界を感じていました。
そんな時にNPOの存在を知り、従来の活動に「非営利」という新たな視点・考え方を取り入れる事により、その限界を超える可能性を感じています。
NPOという「新しい受け皿」を設ける事により、より多くの人の理解・協力を得る事で、より高い次元において「音楽が果たすべき役割」を追求していく事が出来るものと確信しています。
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