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地域の人が語る音戸と「イロリバHOUSE」 その②
vol. 61 2020-08-29 0
またbonさんからのリポートがいただきましたよ。嬉しいですね。
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「イロリバHOUSE」呉サポーターのbonです。
地域の方から見た音戸ってどんなとこ？と、そこにイロリバHOUSEができることについて、音戸との関わりが深い地域の方にお聞きしました。
イロリバHOUSEと同じ通りに面している、ギャラリーカフェ 天仁庵の店主で、明治時代から続く数田呉服店５代目の、数田祐一さん。
呉服店を改装して2012年にオープンした天仁庵は、歴史や人をつなぐ拠点になっています。
「ここは、本当にええ所よ。人工物と自然との調和が素晴らしい」
最近、１ヶ月ほど音戸を離れて暮らしていた数田さん。
帰ってきて、しみじみとそう思ったそうです。
音戸生まれ、音戸育ち。
大学進学で東京へ。音楽留学でアメリカのボストンへ。
歌手として音楽の道を進みましたが、家業を継ぐことを決意し、音戸に戻りました。
今も、シンガーソングライター、ギター教室の講師として音楽に関わっています。
「昔は音戸を早く出たかった。言葉も身なりも“汚い”って思うとった。田舎で。都会に行きたかったよ」
東京、ボストンを経て、音戸にUターン。
音戸に戻り、音楽をやりながら家業を手伝っていましたが、ずっとお店に立っていた祖母が、それも難しい状況になり、改めて４代目であるお父さんと事業について考えました。
「人に来てもらえるようにしなきゃいけない。そのためには、こっちが変わらんと」
歴史ある建物を改装。今まで全く知らなかった飲食について学び、地域の産品を生かして、できる限りを手作りで提供するカフェをはじめました。
ギャラリーには、地元の作家をはじめ、数田さんが選んだ全国の「良いもの」が並んでいます。
「長年あるものを生かすのは、めちゃ大変じゃと思う。捨てる方が楽なんかもしれん」
「音戸には、平清盛の伝説も、うちの裏にはお寺さんもあって。それはとても素敵なこと。俯瞰で見たら良さが分かる。でも、それは示さないと人に伝わらない。住んでいる人には分からない。だから、放っておいたら、変わらんのよ」
音戸が持っている魅力に気づくこと。新しいものを生み出すこと。
数田さんは、それを全力でされています。
「良いものを生み出す場所ができたら、来る人が変わる。天仁庵はそれを担っとる。そういう場所が、もっと増えたら良いって思っとるよ」
天仁庵によって風景が変わったこの通りに、今、小さな雑貨屋や花屋、アトリエとして利用する作家さんが集まっています。
天仁庵で提供されるデザートが食べたい、という声から、天仁庵デミニッシュというお菓子屋も一昨年オープンしました。
「暮らしの中の一つとして、人生の中で、音戸で過ごすことに価値があると思ってくれる人が増えたら嬉しい」
最後に、イロリバHOUSEへ。
「素敵な人生を送りましょう。
此松さんたちは、音戸を選んでくれた。それは人生の一部を彩るんじゃけん。信念を持って、誠心誠意やれ、結果ばついて来るから。これからも期待しています。人が出会うイロリバきができて、良いご縁が紡いでいくことでしょう。応援しています！」
