【活動報告】作品制作続く!関田重太郎《Z軸の地切り》
vol. 22 2022-11-29 0
作品制作続く!関田重太郎《Z軸の地切り》
「星と海の芸術祭」にて2か所に展開されていた関田重太郎さんの《Z軸の地切り》に関するアップデート記事です!
8月の展示での引き抜き作業の様子
8月の芸術祭では、クレーンで引き抜かれた一本柱と、残された穴の空いた住宅を、それぞれ別の会場に展示していました。
この作品は、芸術祭終了後も家のメンテナンスと、作品制作が続けられており、今月、2度目となるクレーン車による引き抜きパフォーマンスが行われました。
夏は柱を支える躯体が剥き出しで展示されていましたが、その後、畳や、フローリングの断面、建具などが見事に復元されました。
クレーンを使ってじわじわと引き抜いていきます。建具が垂直方向にズレていき、屋根から青空が見えるようになります。
外から見ると屋根や建具が一区画だけ飛び出ているように見えます。まるでゲームのバグのよう!
完全に引き抜かれ、畳やフローリングが屋根の上まで出てきました!
『この作品では、同じ図面から量産された家の個性ある木組みの中から、1つの柱を選び出し、建築の構造から切り離すことを試みています。この建築の上にCAD上でグリッドの線を引き、ディスプレイ上で3Dモデルを動かしているかのように、「一本柱」とそれを含む一坪をZ軸方向に切り取り、重力から開放しています。一坪はトラックに積まれたまま移動し続けますが、どんなに離れた土地に引っ越しても、二つのオブジェクトは「ひとつの家」という関係を保ったままです。』
この作品は、来年1月末に開催予定の、『令和4年度 卒業・修了作品展』にて展示される予定です。住宅の一部分が大みかの地を離れ、上野で公開されます。
ご都合よろしければ、ぜひこちらもチェックしてください!
星と海の芸術祭 Webサイト
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