【活動紹介】星にまつわる「大甕神社」をアーティストが訪問!
vol. 12 2022-03-19 0
アーティストリサーチで、大甕(おおみか)神社へ
今回は東京藝術大学・木材工房助手の林奈緒子さん、金沢金沢美術工芸大学彫刻専攻卒業・深田拓哉さんがおおみかを訪れました。
左から林奈緒子さん・大甕神社の朝日さん・深田拓哉さん
【大甕神社とは?】
茨城県日立市大みか町にある、大みかの地名の由来とされる神社です。正式名称を大甕倭文(おおみかしず)といい、社伝によると創祀は紀元前660年にもなります。「甕星香々背男(みかぼしかがせお)」と称する星の神様と、「武葉槌命(たけはづちのみこと)」という織物の神様が祀られています。今回は大甕神社の禰宜(ねぎ)朝日さんにお話を伺いました!
雨の中、宿魂石を登り参拝する作家たち
夏の「星と海の芸術祭」での展示に向けて、今月から出展作家によるリサーチをしています。
リサーチ当日はあいにくの雨でしたが、大甕神社の象徴でもある「宿魂石」を作家たちが登りました。この岩山は約5億年前の日本最古のカンブリア紀の地層から成っています。
また甕星香々背男を封じ込めたとするこの宿魂石の頂上には、武葉槌命を祀る本殿があります。
朝日さんに大甕神社の歴史をお聞きする
宿魂石を登り、大甕神社を巡った後は朝日さんに大甕神社の歴史や、1年間に開催する神社内の行事についてお話を聞きました。また、何故朝日さんがおおみかアートプロジェクトへ賛同してくださったか…などのお話もしました。
林奈緒子さんの様々な素材を扱った作品
持参したポートフォリオを見せながら、作品について説明する林さん。
普段から林さんは手芸・工芸的な技法を用いて、誰しもが見る日用品を1から制作しています。
作品の数々は全て手作りであり、林さんが毎日緻密に作品制作をしていることが伺えました。
たくさん素材を扱っている作品に驚く朝日さん
大甕神社訪問でも、様々な素材に興味があるそうで・・・?
林さん「大甕神社にある岩や、神社で伐採した木材など使わせていただけるでしょうか?」
朝日さん「ぜひ。宿魂石の岩などもいろいろ提供できると思います」
林さん「ありがとうございます!」
★ 林奈緒子 Naoko HAYASHI
1983年 兵庫県生まれ。
東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。東京藝術大学卒業制作作品買い上げ。東京藝術大学修了制作展サロン・ド・プランタン賞、杜の会賞受賞。 主な展示にTURN茶会(国立国際美術館)、ハバナ・ビエンナーレ(キューバ)など。 糸口としての技法とそこから手繰り寄せられるもの、そしてひとの間を縫って織りなされる大きなかたちに興味がある。
《HOSTAL BALCON CUBA》2021 立体. 布、藁、そのほか
★ 林奈緒子 Naoko HAYASHI
1983年 兵庫県生まれ。
東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。東京藝術大学卒業制作作品買い上げ。東京藝術大学修了制作展サロン・ド・プランタン賞、杜の会賞受賞。 主な展示にTURN茶会(国立国際美術館)、ハバナ・ビエンナーレ(キューバ)など。 糸口としての技法とそこから手繰り寄せられるもの、そしてひとの間を縫って織りなされる大きなかたちに興味がある。
《HOSTAL BALCON CUBA》2021 立体. 布、藁、そのほか
深田拓哉さんが作る「未来の遺跡」とは
リサーチのために金沢から愛車・アクティーで来てくれた深田さん。
普段は金属を使って大型作品を制作しており、ドライブしながら風景に自然に溶け込んでいる「未来の遺跡」を見つけて、そこから作品を制作することを考えているそうです。このプロジェクトでもまずは現地でのリサーチから始めたいとのことでした。
深田さんの作品に興味津津な朝日さん
深田さん「鉄板を敷いて、浜辺をトラックで走行するパフォーマンスも行ったんです。そしたら砂にスタックして…、ランクルを乗ったサーファーの男たちが助けてくれたんです。涙が出てきそうになりました」
★ 深田拓哉 Takuya FUKADA Twitter
1995年 東京都生まれ。金沢美術工芸大学彫刻専攻卒業。同大学院修了。
「僕はよく、車で旅に出ます。その行く道の風景の端々にあるものたちは、忘れ去られながら、その場所に在り続けます。僕はそのものたちを「未来の遺跡」と名前をつけました。僕は未来の遺跡候補を見つけては、形に起こすことで、人間の意識の外にある、人間の周辺の世界の在り方などを再認識することができるのではないかと思っています。」
《忘れられたモノたちに》2020 立体 鉄
★ 深田拓哉 Takuya FUKADA Twitter
1995年 東京都生まれ。金沢美術工芸大学彫刻専攻卒業。同大学院修了。
「僕はよく、車で旅に出ます。その行く道の風景の端々にあるものたちは、忘れ去られながら、その場所に在り続けます。僕はそのものたちを「未来の遺跡」と名前をつけました。僕は未来の遺跡候補を見つけては、形に起こすことで、人間の意識の外にある、人間の周辺の世界の在り方などを再認識することができるのではないかと思っています。」
《忘れられたモノたちに》2020 立体 鉄
朝日さんから、応援メッセージをいただきました!
大甕神社 禰宜 朝日 正敬
神代の昔から連綿と受け継がれてきた歴史、海山川と恵まれた自然、
そして世界に誇る日立製作所を中心としたモノづくりのある町が大みか町です。
地元では近すぎて気づかなかった魅力をこのプロジェクトを通して、
さらに洗練された素晴らしいものになる事を願っております。
朝日さんと一緒に芸術祭を作ることができてうれしいです!
これからもよろしくお願いいたします。
クラウドファンディングも、残り12日となりましたが、ぜひぜひご周知のほど、ご協力よろしくお願いいたします。
星と海の芸術祭 Webサイト
http://hitachi-omika.com/
https://www.instagram.com/hitachi_omika/
https://www.facebook.com/hitachi_omika_art
https://twitter.com/HitachiOmika