オーナー小池のコラム♯1 岡さんのいえの古いけど新しいもの その①
vol. 2 2015-11-07 0
こんにちは、岡さんのいえクラウドファンディングチームです!
今回みなさまにお届けするのは、「オーナー小池のコラム」。
応援してくださっているみなさまの声を「応援コラム」として届けるのもいいけれど、やっぱり、オーナーの小池が直接「岡さんのいえ」の魅力を伝えたい、ということで急遽スタートしました。
クラウドファンディングにチャレンジした以上は、多くの皆さんにこの家の持つ「奥行き」を知ってもらいたいなあと思いますので、お時間あるときにぜひご一読くださいね。
「岡さんのいえTOMO」は、「この家は、私の子どもみたいなもんだから、地域の方に使ってもらえないかしらねえ?」と小池の大叔母「岡さん」の一言で「この家を地域のために使う」ことを決心、今に至るのですが、その「岡さん」が残したたくさんの「古いけど新しいもの」が今回のコラムのテーマです。
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オーナー小池のコラム♯1 岡さんのいえの古いけど新しいもの その①
岡さんのいえには時間が経って古くなっているけれど、今の感覚で見直すと、センスが新しかったり、使い方によっては少しも古くないモノやコトがたくさんあります。それらの一部をここでご紹介させていただきます。
写真の服、岡ちとせさんのワンピースです。多分、40年以上昔に手作りしたものだと思います。きちんと裏地があしらわれ、柄もそんなに古びてないので、私のストールとスキニーを合わせてみました。
明治生まれの女性2人が暮らしていた家。ものがなかった時代になんでも大切にとってある家でした。ボタンだけで缶に3箱、リボンだけで5箱、荷物で埋まった家を皆さんが出入りできるいえにするには、膨大な量を捨てる作業が必要でした。
「あの家、かたずけたんだ、ごめんね」
寝たきりの岡さんの手を握りながら謝ったのを覚えています。忍びない、申し訳ない気持ちでした。そんな中でわずかに手元に残した服の一枚。
数年経ってまた眺めてみると、意外と古くないと思いました。明治40年生まれの女性でしたが、そういえば着物を着たのを見たのは記憶にありません。結婚しなかった、子どもがいなかったこともあるでしょうが、最後までおしゃれな女性でした。
なんとなく、いまの「岡さんのいえ」を象徴しているような気がします。古いけど、使い方によっては新しい。
新しい場をまた皆さんと作って楽しい時間を過ごしたい。多分これ、私も岡さんも望んでいること、の気がしています。ってことで絶賛ご協力、引き続きよろしくお願いいたします。
岡さんのいえ TOMO オーナー 小池良実