応援コラム#10 みんなのキッチン
vol. 14 2016-01-07 0
「みんなのキッチン」としてオープンキッチンとなりました。「開いてるデーカフェ」も今までと少し違う感じになるのかな?
「まちのお茶の間」と「みんなのキッチン」で、こんな楽しいパーティを開きたいという方は、ぜひご利用ください。
今回の応援コラムは、4年前から交流している「こちカフェ隊」の上原 実彩子さまです。
私が上北沢三丁目の小さいおうち、「岡さんのいえTOMO」と出会ったのは、2012年2月のこと。当時、私は震災の傷跡の残る東松島の方の「みんなが集まれる場」を作りたい!という思いを応援するために、世田谷トラストまちづくりの助成金を申請しようとしていました。その助成金は、被災地支援活動のためだけではなく、その活動を通じて得られた復興まちづくりの知見を世田谷のまちづくりに生かすという趣旨のものであったので、いわゆる被災地支援としての活動が終了した後も姉妹都市のようなカタチで末永く交流を続けてもらえる「みんなが集まれる場」の拠点を探し、なんとか自分たちの活動に協力して頂きたいと考えていました。
世田谷区には「地域共生のいえ」という取り組みがあるのですが、その初期事例としてスタートした「岡さんのいえTOMO」はその当時で既に5年の実績があり、老若男女幅広い層の方が集い、支えているということが、紹介パンフレットに載せられた写真からにじみでておりました。
そこでぜひとも一緒に活動させて頂きたいと、オファーをお入れしたのがお付き合いの始まりです。決まった拠点を持たない私たちがはじめた東松島へのささやかな応援活動は、「みんなが集まれる場」を作って来た「岡さんのいえTOMO」のみなさんとのコラボレーションによりさらに深みのある意義深い活動となりました。
「みんなが集まれる場」というのは、特に震災以後、日本にも多く広まって来た印象がありますが、実際に常に開かれた場としてこれを運営するというのは思う以上に本当にとても大変なことで、ともすれば常連のクローズドな空間になってしまいがちなものを、新しい風や考え方を認めて取り入れていくマインドを維持する努力を運営側が持ち続けなければなりません。
「岡さんのいえTOMO」がこうして8年継続して来られているのは、独身会社員として都会のオフィスで日付が変わるまで働いていた「地域社会」とは縁遠い、言わば異分子の私の不躾なオファーも聞いて頂けたように、新しいものを受け入れて取りこんでいく素地があるからではないかと思っています。今回のこのクラウドファウンディングへの挑戦も、こうした新しいものへの取り組みの一貫なのではないでしょうか。
クラウドファウンディングは、資金集めの手段である以上に出会いの場ではないかと私は考えております。応援のリターンの引換券には、駄菓子の引き換え券から「開いてるデー」の1日店長まであり、様々なカタチでの関わりを持つキッカケを与えてくれます。たとえ私のような異分子であっても受け入れて頂ける素地がこの小さないえにはありますので、縁の遠い方でも安心してください。このファウンディングをきっかけに、「岡さんのいえTOMO」との関わりを持つ方が増えたら私自身とても嬉しく思います。
こちカフェ隊 上原 実彩子