3年目を迎えた3.11
vol. 1 2014-03-11 0
プロデューサーの橋本佳子です。
双葉町の方々を撮影させていただいて、もう3年近くになります。
2011年の4月、双葉町が250キロ離れた埼玉・加須市に避難されてからの
お付き合いです。当時は1500人近い方が避難所で生活をしていました。
1年目の3.11は「フタバから遠く離れて」の日本最初の上映会を
映画の舞台となった旧騎西高校避難所・体育館で催しました。
ベルリン映画祭で世界初の試写を2月におこない、
帰国後、真っ先に避難所の方々に観ていただきました。
ある時は笑い、ある時はシーンとしながらの超満員の上映会でした。
2年目の3.11も、やはり旧騎西高校避難所で撮影をしていました。
井戸川・前町長の後を継いだ伊沢・双葉町長の就任記者会見があり、
避難生活が新たな局面を迎えた日でもありました。
上映会の時に500人いた方々も一年たち133人になっていました。
そして3年目の3.11。
閉鎖され誰もいなくなった旧騎西高校避難所と
いわき市に移った双葉町役場の2カ所の撮影となりました。
実は、第2部については来年以降にまとめる考えでいました。
しかし、昨年12月以来の、まるで坂道を転げ落ちるような流れの中で
完成を早める事にしました。原発事故が収束もしておらず、
事故の原因究明も出来ていないのに、再稼働の方針・・・
一本の映画が出来る事は小さいですが、私たちに出来る事として
この映画を世に出す決意をしました。
映画を完成させる作業にあたり、皆さまの暖かい支援に感謝をしております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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