車椅子でネパーリーダンス!
vol. 12 2025-02-14 0
アップテンポなリズムに合わせて、車椅子を回転させて踊るビマラさん。タラケシュワール障害者施設で夫となるディパックさんと再会し、昨年にふたりは結婚した。今は裏庭に建てたバラックに住んでいる。
ふたりとも不遇な事故により、下半身に障害がある。ビマラさんは4年前に、登った木から落ちて脊髄を損傷した。ちょうど新型コロナウィルスが蔓延していた時で、すぐに病院へは行けなかった。ひと月後に手術を受けたが、両足の膝下から足先まで、麻痺が残った。
夫のディパックさんは、長距離ジープのドライバーでネパール全土を走っていた。仕事があり、生活に不自由することはなかった。しかし5年前、休日に路上を歩いていた時、その日は強風が吹く嵐の日だったが、突然に倒れてきた大木の下敷きになり、腰の骨が折れ、脊髄を損傷した。手術をしたが、下半身はまったく動かず、麻痺したままだ。
ふたりは3年前に、病院が運営するサンガ障害者トレーニングセンターの裁縫教室に参加して出会った。裁縫を習うなかでお互いに話がはずみ、気になる存在だったが、数ヶ月間の講習中は友達になれた程度だった。その後、ビマラさんはタラケシュワール障害者施設に入居することになり施設を訪れると、裁縫教室で出会ったディパックさんがいたのだ。2人は思いがけず再会できたことを喜び、距離を縮めていった。
そして昨年、めでたく結婚!ふたりはとっても幸せそうだ。
新しいアパートが完成を、車椅子ダンスの練習をしながら、待ちわびている。