ウルレアインタビュー 第五弾 SENA編
vol. 9 2019-07-23 0
こんばんわ。TEAMtheULTRALEAのyuzonです。
昨日のアップデートでお届けした「[音楽]人間あそび 出演者で回るライブツアー」は見ていただけたでしょうか。
あと1週間を切って約120万円、なかなかきびしいように思えますが、TEAMtheULTRALEAにあきらめムードはありません。
まだまだ次の一手を用意しているので、最後まで見守ってください。
さて、今回は定例のTEAMtheULTRALEAインタビューです。最後となる今回は、theULTRALEAに秋路ヒラクの次に長く在籍しているSENAちゃんです。
theULTRALEAを体現するthe music human。音楽についてならだれよりも詳しい、今のtheULTRALEAの音楽に最も影響を与えている人間だと思います。
そんなSENAちゃんからは予想通り「音楽フリーク」な一面を語ってくれました。
現状について
yuzon:今日(7/8)、135万ちょっと。どうでしょうか現状は。
SENA:え、急に始まった(笑)
yuzon:うん(笑)始まったよ。とりあえず現状、50%は越えたけど…って感じ。どうでしょう今の状況。
SENA:はい。ピンチですよね。
yuzon:(笑)
SENA:半分超えたとはいえ、7月も1週間経ってる。正直、想定より早く停滞期に入っちゃった。みんなすごいすごい、額がすごいって言ってるけど、まだ全然足らん。
yuzon:ようやくそういう声が出てきたか(笑)みんなわりと感謝感謝やったから。まだまだ発表も控えてるし、継続してやってる活動もあるからこれからとは思うけど。
SENA:そうですね。
サブチャレンジについて
yuzon:SENAちゃんはサブチャレンジで応援してくれた人数×1ギャグというものをやってるけど、どんな意味、メッセージがある?たぶんもうあんまりやってないと思うけど(笑)。
SENA:一発ギャグね、すみません。絶対回収しに行きます(笑)。飯食ったり寝たりする時間も惜しんでた期間が一週間くらい続いたので。すみません、ほんとに。毎日という約束は守れなかったけど、応援者一人に対して一つやから、あと100発くらいある。ん~、誰かの真似はしたくないし、炎上のリスクもあるし、面白いもの…面白くなくても俺がおもしろいと思えるものがやりたいやん。なかなか思いつかんよね。
yuzon:あっちゃんなら自分の身辺整理かねて、さらにこのプロジェクトにダイレクトに還元させる。Yusukeさんなら知名度向上っていうのがあったんやけど、そういうメッセージは?
SENA:ギャグやるっていうの、俺からやったけ?
yuzon:違うと思う。
SENA:違うやんね。まあ普段からおふざけ動画を上げてたから、それがきっかけなのかな。そうだね、クラウドファンディングの毎日経過報告がある中で、やっぱりお金をもらうという行為やから、ふざけられないというか真剣な言葉になってしまうし。もちろん誠意をもってありがとうということは重要。ただラフな取り組みもして固い空気を壊しに行けたらなと思う。予定より全然遅れてるけど、ギャグもしっかりやって、俺のギャグ一発に1500円の価値はないけど、「あ、ええやん、おもろいやん。応援したろ」って。そういう雰囲気を作れたら。
yuzon:意外と語ってくれたね(笑)。
ウルレアで2番目の歴。かつこのプロジェクトでも重要な役割
yuzon:セナちゃんはウルレアでも2番目の歴。もう5年、6年になるのかな?ほとんどのファンはオリジナルメンバーと思ってるんじゃないかな。で、そんなセナちゃんから見たウルレアが持ってる力とか可能性。その辺を聞かせてもらえたら。
SENA:5年くらいかな。ありがたいことで。ファンの多くの方は2代目っていうのがびっくりすると思う。
yuzon:そんな中で感じたこと、ウルレアの力とか、思い出とか。
SENA:なんか、ほんとに、なんだろ。3部作の時のツアー、ホントにあの時の雰囲気は熱血部活動って感じで。青春といえるほどキラキラしてなかったかもしれんけど、いい意味でバチバチして、当たるところは当たって、まとまるところはまとまって。月にライブ8本とか入れて。その組み方もおかしくて、東京の次の日に兵庫でライブやって、また東京のほうに行く。あほやろって組み方してた。お金もないし、俺も学生やしもう一人のベースも学生でホントにお金なくて、ライブ終わりに今やったら「ラーメンいこか」とか言ってるけど、それすらも渋ってて。コンビニでカップラーメン買って駐車場ですするみたいな。その頃が一番しんどかったかな。かといって今が、ん~、ライブ減ったとはいえ頑張ってないわけじゃないし、裕福になったわけじゃないし。
yuzon:ライブバンドやったもんな。最近またライブ活動も増えてきたけど、年数本とかやもんね。
SENA:活動休止、「Ⅶ」の時があって、それから制限はかけてないんやけど、やっぱり1年間の休止で、その影響は大きく感じてて。以前はツアーとかこっちが積極的に動いて入れてたんやけど、最近はそういうことをしていない。幸いにも呼んでもらえてるから。呼ばれて自分たちで出たいライブに出るのが今の体制。「出させてください」っていう活動は現体制ではないんじゃないかな。
yuzon:セナちゃん的にはライブガンガン入れていきたいの?
SENA:どうなんだろう。僕らはライブしながら制作っていうのが苦手なのかな。それをやっていくべきなんだけど。振り切って今はライブ、制作ってやってもいいんじゃないかな。大きなバンドもコンセプトをひっさげてツアーしたりするし。
yuzon:ライブしない間に作った「Ⅶ」はコンセプチュアルという点ではすごいもんね。
SENA:そうですね。
音へのこだわり
yuzon:レコーディングエンジニアとして活動してて、僕らヘカトンケイル・シスターズの音源も取ってもらってる。で、今回の映画では音響監督という立場。音響監督って一般からしたらよくわからないんだけど、何をやるの?音に対するこだわりとか。
SENA:う~ん、映画、テレビに限らず、放送というジャンルにしても、音楽というジャンルにしても実際の音と聞こえてる音は違う。なんていうんだろ、ライブハウスから鳴ってる音、楽器から直で出てる音、ミックスはただそれを整えただけでしょという印象があると思うんやけど。例えば、バスドラム、ライブハウスとかCDの音聞いたらかっこいいけど、生の音はそんなカッコよくない(笑)。みんながテレビで聞いてる音も自然に聞こえてるから気づかないだけで。人間に耳というマイクがあって、他のマイクで録ってそれをデータ化して飛ばさないといけないから。だからつまり、録ったままの状態では自然な音じゃない。例えばテレビってピンマイクが芸人さんについてるのは知ってると思うけど何で服につけるのとか、距離感が大事とか、気づきづらいけどそういう部分もめっちゃ大事で。テレビから出てる音っていうのはカメラに入ってる音じゃない。距離があって、もこもこするというか、映像と音は別次元で、それが合わさって一つのコンテンツになってるという、そういう状態。そうですね。まあ、なんだろ、かといってCDも音楽という面でレコーディングしてるけど、放送、映画とか映像で扱う音、ドラマとか、同じ音でも選ぶマイクも違うし、していく処理、加工も全く違うので、不安な部分もありつつ、楽しみでもあるという感じ。レコーディングでやってきたスキルが100%活きるわけでもないし、テレビの音声さんとか、やってる人からするとなめんなよと。レコーディングとこっちは違うぞと、怒ると思いますけど僕はやってみたい。
yuzon:なるほど。難しいね(笑)。僕も自分の音楽録ってもらって、生の状態とミックスした状態を聞いてるから何とかイメージできるけど。
SENA:音って簡単じゃないんだぞってことです。そりゃ映像のほうが目に見えてわかるから分かりやすいし、技術よりはセンスというか、芸術的な側面が大きい。でも音というものに関しては技術。芸術のセンスより、技術的なことを求められる。そこがとても大きいので、まあ縁の下の力持ちな感じ。頑張ってるけど日の目は浴びない(笑)。
レコーディングを始めた経緯
yuzon:なるほどね。そもそもレコーディングをやるようになった経緯とかきっかけって何?
SENA:まさかやってる未来があるとは、まさか自分がレコーディングしてるなんて想像してなかった。まず。きっかけは単に曲を作ろうと思って。DTMっていうパソコン上で音を作るソフトとかを触り始めて。レコーディングは特にみてなかったけど、いつかな、なんか僕はその、レコーディングが苦手で。最初ウルレアに入って、自分のギターを他人に録ってもらうというのが苦手というかうまく弾けなくて。それは僕が悪いのかもしれないけど、自分で録ったほうがよく弾けるなと思ったり。ていうのと、なんかのときにお客さんに対して用意するモノとして会場限定のCDが欲しかったんですよ。それで、俺が録るから「吠える。」の再録でCD出さへんかと、いわゆる試験的な感じで。
yuzon:「吠える。」が最初やったんか。懐かしい。
SENA:まあ別にその時もレコーディングがどうとかっていうよりも、いいものができたら続けたらいいし、続けていかないにせよとりあえず会場限定のCDは欲しかったし。どっちでもよかったのかもしれんけど、その後もやっていこうとなって。今思えばちょっと、すごい、悪くは言えないけど、あ、あーおいおいおいって、なんていうのかな(笑)。持ってる人もいるからひどい出来とは言えんけど(笑)。未熟というのか、よくあれでOKでたなと。
yuzon:まあレコーディングは専門職やからそらそうよね。苦労とか工夫とかコメントあれば。今レコーディングで使ってる遊園もすごい機材やけど。あれ揃えるの大変でしょ。
SENA:苦労か…。うん、レコーディングの沼に入り込んでしまうと1億円もらっても機材だけで一瞬でなくなるんよ。今欲しいと思う機材だけで(笑)。1億あっても全然足りない(笑)
yuzon:逆にそんなに買う機材ってなにか想像もできん世界やね。
SENA:でもメジャーの人たち、ソニーとか皆さんが聞いてるCDっていうのは1億円以上かかったスタジオで当たり前のように録られたものを聞いてるので。お金がすべてじゃないけど、機材だけでいいものはできないけど。
yuzon:機材欲というのか。
SENA:なんというのか。機材についてはゴールがないし、永遠にお金がかかり続けるんだなっていう、なのに日の目は浴びない(笑)。映像に対して嫉妬してるみたいになるけど。
yuzon:何事も極めようと思うとそうなるよね。
SENA:かかるお金やこだわりは変わらないか。同じくらい。
yuzon:確かに映画監督知ってる人はいてもレコーディングエンジニアとか音響監督って名前しらない(笑)
SENA:音量バランスを取っただけの音がどんなもんか、ホントに驚くよっていうのを聞かせたいね。そんなことできないけど(笑)。まあホントに音についてはすごい頑張ってて、まあしゃあない!それはもういい(笑)。そう苦労やね。他は何だろう。片付け(笑)。準備と片付け。スタジオでも一番時間かかるし(笑)。みんなすぐ帰りたいオーラ出してくるんで、時には先帰っちゃうし。みんなよりも消費する時間は多い。わかってくれ。
最後に一言
yuzon:インタビューはこれで最後、これ公開するのが約2週間後やから、クラウドファンディングもかなり終盤に入ってると思う。余裕で達成、となっているかはわからんけど、これから発表するいろんなこともあってもっと盛り上がってるタイミングと思う。最後にこのページを見ている人に一言、もちろん応援した人もやし、まだ応援してなくて、応援するか悩んでる人、このページで初めてプロジェクトについて知った人に対して。
SENA:なるほど。まあ僕らがやることというのは、レコーディング、MVしかり、すごい成長してきた。こういうのを楽しめるのは過程を見てきたからなんですよ。まあお金をもらう側として失礼かもしれないけど、まあその、このプロジェクトも2か月あるからなんか抑えるとこ抑えるとか、2か月で1500円も余裕が出ないわけがないんですよね、正直言って。そんな人いないんですよ、正直。まあそれを1500円でもあげたくないと思うならそれはそれでいいんですけど、僕らがやることっていうのは過程がおもしろいのであって、このプロジェクトの一員になれるというのは、これからも次も、その次もより楽しくなる。長い目で見たら投資する金額は絶対回収できる。今回の応援って、このプロジェクトを楽しむだけのものではないし。次もその次もさらに成長したものを創っていく。僕たちがやってきたことはそういうものなんですよね。僕らは全部自分でやってるからより深いし、裏を知れるし、絶対面白いはずなんで。なんか、そうですね、まあ後悔すればいいと思いますよ(笑)。支援しないという選択、できるのにしないという選択をした人は。後悔させてやるぞって感じです。
yuzon:さすがSENAちゃんは尖ってるというか、正直というか(笑)
SENA:クラファンが成功して、映画も大成功をおさめたら、支援してくれた僕の友達、ごはんおごります(笑)
yuzon:(笑)
あと一週間、後悔しないでください。
SENAちゃんのインタビュー、予想以上に訳が分からない(笑)。それはやっぱり「音」という身近でありながら意識しない分野を極めているからだと思います。
有名なデザイナーがこんなことを言っていました。
「いいデザインは気づかれない」
本当にいいものは意識するまでもなく気持ちよく聞こえる。SENAちゃんが言う「日の目をは浴びない」はそういうことだと思います。
SENAちゃんが創るものに限らず、ほとんどの作品はそうだと思います。きっと、制作者の意図の1%しか受け手には伝わっていないんだと思います。でも残り99%を気づかないところで感じている。それがいい作品なんだと思います。
たまにヒラクさんのMVの撮影に参加するときがありますが、完成品は3~5分、でも撮っている時間は丸2日、編集は数週間とかです。
SENAちゃんが言う「過程がおもしろい」というのは、そうした裏側や成長過程も全部見れるからです。
応援した人は絶対後悔しません。成功したら必ずいいものを魅せますし、他にない体験を届けます。もし失敗してもお金を払わなくなるだけなので、デメリットは何もありません。
応援しない人はきっと後悔します。成功して映画を撮って、全国上映とかで目にする機会はあるかもしれません。でもそれを目にするのは一番面白い「過程」が終わってしまった後です。
応援をお願いする立場でこんなことをいうのはよくないかもしれませんが、インタビューも最後なので言います。
応援してください。後悔しないために。